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飼う前に知っておきたい、犬のこと|歴史、特徴、種類について

犬の歴史

まんまるの瞳が愛くるしいワンコたち。毎日一緒に暮らすことになれば、そばにいるだけで飼い主を癒してくれます。とはいえ、人間も一人一人個性があるように、犬の性格も十人十色。おっとりしている犬もいれば、やんちゃな犬もいます。同じ種類でもそれぞれ性格が違う場合もありますが、まずは犬の持つ歴史や特徴、どんな種類の犬がいるのかについて知っておきましょう。その上で迎え入れる前にしておきたい準備などについてもご紹介します。

犬の歴史、特徴、種類について知っておこう

多くのおうちで犬が飼われていたり、街を歩けば犬と一緒に歩いている人を見かけます。このように、犬は私たち人間ととても近しい関係にある存在です。一体いつ頃から、人間と犬とは一緒に暮らしてきたのでしょうか。実はその歴史は古く、また、犬が持つ習性があったからこそ共存してきたと言えます。

犬の祖先はオオカミ!?古代から犬は人間と暮らしてきた

犬は学術的に「ネコ目イヌ科イヌ属」に分類され、その祖先はオオカミと言われています。

「群れ」を作り「リーダーを決める」オオカミの習性が残っている

オオカミの特徴の一つに群れをつくる習性があります。その群れの中でリーダーを決め、力関係によって優位を決めます。つまりリーダーをトップとして、力の強い者は弱い者に対し優位に立ち、食べ物などを率先して食べられます。反対に弱い者は強い者に対し、食べ物などを譲るという行動をとります。犬も、「ご主人さま」をトップとして、自分の中で「順位付け」をするというのはよく聞く話です。これもオオカミの習性が残っているためと考えられています。

古代から人間と共に生きてきた犬

人間と犬とが一緒に暮らしていたという説は、旧石器時代にまでさかのぼると言われています。日本でも、縄文時代にはすでにペットとして飼っていたという説があります。そのように古代から、人間は犬の「順位付け」を利用して、自分が優位に立つ形で犬と暮らしてきたと考えられています。その頃は狩りを手助けしてくれる存在として、またそれによってとらえた獲物の残骸の後始末をしてもらうためなどの目的が大きかったようです。また、番犬としての役目も任していました。

時代とともに人間のそばで生きてきた

古代から人間の生活を手助けする存在だった犬ですが、時代とともに必要とされる場所も変わってきました。現在では軍用犬や、警察犬といった職業を持つ犬も存在します。また一方で、セラピー犬など人の心を癒す存在としても求められています。もちろん多くの家庭では家族の一員として、大切にされています。

犬の種類は多種多様!

現在、分かっているだけでも犬の種類は500種類を超えるそうです。その種類はいくつかのグループに分けられますが、さらに毛の長さや種類などによってそれぞれ特徴が異なります。

犬はサイズではなく10グループに分けられる

私たちは犬を見て、「小型犬かな」「こっちは大型犬かな」と区別することがあります。しかし実は、犬にサイズの定義はありません。ではどうやって区別しているかというと、それは形態や用途などによる「グループ」で分けられます。そのグループは大きく分けて、次の10グループに分類されます。

犬の区分 10グループ
グループ名 説明 犬種例
1.牧羊犬・牧畜犬 ヤギや羊を追いかけ、まとめる役目を持つ ウェルシュ・コーギー、ボーダー・コリーなど
2.使役犬 軍用犬や救助犬として活躍したり、家庭では番犬として務めを果たす場合も。作業犬ともいう ドーベルマン、シュナウザー、セントバーナード、ブルドッグ、土佐犬など
3.テリア キツネなどの小動物を追いかける小獣猟犬 スコティッシュ・テリアなどテリアと名前のつく犬たち
4.ダックスフンド 独特の体型でウサギなどを追いかける獣猟犬 ダックスフンド全般
5.原始的な犬、スピッツ 耳が立って鼻先が尖っているスピッツ独特の特徴をもつ猟犬 シベリアンハスキー、ポメラニアン、柴犬などの和犬(ただし土佐犬や日本テリア、狆は除く
6.嗅覚ハウンド 鼻をフンフンしたり吠えて獲物を見つけるタイプの獣猟犬 ビーグルやダルメシアンなど
7.ポインター・セター 獲物を見つけたらその方向を飼い主に伝えるという手伝いをしていた鳥猟犬 アイリッシュ・セター、イングリッシュ・ポインターなど
8.ポインター・セター以外の鳥猟犬 鳥などを追いつめたり、飼い主が仕留めたら持ってくる手伝いをしていた鳥猟犬 スパニエル、レトリバー系
9.愛玩犬 とにかく愛くるしい見た目で人に可愛がられることが仕事の犬 シー・ズー、チワワ、パグ、プードルなど
10.視覚ハウンド 小動物などを見つけたら走って追いかけて捕まえるタイプの獣猟犬 ウィペット、アフガンハウンドなど

個性もそれぞれ

犬も性格があるので一概には言えないものの、元々与えられた役目から、それぞれのグループにはおおまかな個性があります。例えば、牧羊犬や牧畜犬は走ることが得意だったり、テリアなら小動物を追い詰めるまで追いかける、という執念深い性質を持っています。また、獣猟犬の場合は大きな声で吠えられる力を持っていたり、走るのが速かったり嗅覚がするどかったりします。同時にビーグルなどは好奇心旺盛という特徴があります。

とはいえ、体重別に大体のサイズ分けはされている

正式な定義はないものの、ペット用品を区別するためにメーカーなどで体重別のサイズ分けがされていることもあります。メーカーなどによって区別は異なることがありますが、大体の目安は次の通りです。

  1. 5kg未満:超小型犬
  2. 5~10kg未満:小型犬
  3. 10~20kg未満:中型犬
  4. 20~40kg未満:大型犬
  5. 40kg以上:超大型犬

犬の毛にも種類がある

一口に犬といっても、毛の長さや生え方にも種類があります。それぞれの種類によって飼い方に注意が必要です。

毛が伸び続ける犬種

通常犬の毛は、ある一定まで伸びるとほとんどの場合はストップします。しかし中には人間と同じように、毛が伸び続ける犬種もあります。例えば、プードルやマルチーズ、シュナイザーなどです。このような犬種の場合は、定期的にトリミングを行ってケアをする必要があります。

ダブルコートとシングルコート

犬の毛の生え方には、ダブルコートとシングルコートと呼ばれるものに分けられます。ダブルコートは、「上毛」という体をダメージから守る長くて粗い毛と、「下毛」という皮膚を覆って防水・防寒の役目を果たす、細く柔らかい毛を持っている場合を言います。これは、季節を問わず外で生活する機会の多かった犬種に多く見られます。例えば、ボーダー・コリーやマルチーズ、プードル、シュナウザー、セントバーナード、シベリアンハスキーなどが挙げられます。ダブルコートの場合、季節の変わり目の抜け毛が特に多いので、ケアが必要です。

対してシングルコートの場合は、「上毛」しか持たない場合を言います。下毛を持たないことにより、寒さに弱いことも多いので注意が必要です。シングルコートの犬種としては、レトリバー系や柴犬、スピッツ、コーギー、ビーグル、チワワ、ダルメシアン、ブルドッグなどがあります。また例外として、中には体の一部に毛がない(無毛)、ヘアレスドッグと呼ばれる犬種も存在します。

毛の長さもいろいろ

毛の生え方以外に、それぞれの犬種によって毛の長さや形状でも分けられています。まず、長さによって「ショートヘア―」、「ミディアムヘアー」、「ロングヘアー」があります。ショートヘア―はダルメシアンやボクサーなどが代表的です。毛の上からでも骨格や筋肉が確認できるような犬種というのが見分ける目安の一つです。ショートヘア―の場合、ブラッシングなどがほとんど必要ない反面、毛が短いことで寒さを感じやすい傾向にあります。

ショートヘア―より長く、ロングヘア―より短い毛の犬はミディアムヘアーに分類されます。明確な定義づけはないですが、毛の長さが1インチ(約3cm)より短い程度の場合が多いです。例えば、ゴールデンレトリバーや秋田犬、グレートピレニーズなどが挙げられます。

シーズーやアフガンハウンド、スカイテリアなどの犬種はロングヘア―に分類されます。見た目からも長い毛と分かります。ロングヘア―の場合は、毛が長い分、冬の寒さには比較的強いですが、反対に夏の暑さには弱い傾向があります。また、毛が長い分汚れが目立ちやすく、毛が絡りやすい特性があります。他に比べてこまめなケアが必要です。

次に、毛の形状として「コーデド」「ワイヤーヘア―」「カーリー」などの種類もあります。コーデドの代表的な犬種はプーリーやコモンドールと呼ばれる種類です。「コード(紐)のような」という意味の通り、体中から紐が垂れ下がっているように見えるロングヘア―です。

ワイヤーヘア―はゴワゴワと頑丈な毛で覆われている、ボーダーテリアやウェストハイランド・ホワイト・テリアなどを指します。ゴワゴワしている分、抜け毛が少ないのが特徴です。

カーリーはプードルやアイリッシュ・ウォータースパニエルなどが代表的です。体全体が巻き毛のような状態の毛に覆われているのが特徴の一つです。このタイプは撥水性に優れているため、水中作業を得意とする犬種に多く見られます。ただ撥水に優れている分、多少湿り気を与えてやるなどのケアが必要です。

飼う前にイメージの共有と準備をしっかりと

犬を飼うとなれば、家族が一人増えることになります。かわいいだけでなく、お世話をすることも念頭になければいけません。そのために、家族全員で共通の認識を持っておくことが大切です。

犬の生活について把握しよう

犬の生活は基本的に、ごはんを食べる、遊んで休む、眠るというリズムで動いています。ご飯は1日2回、日中は遊んだり休んだりして過ごします。特に大型犬の場合は1日2回運動させる必要があります。夜型ではないので、夜は自分のベッドなどで睡眠に入ります。

どんな犬を飼いたいかイメージはしっかりと

小型犬と大型犬とでは食べる量も運動量も違います。
「飼いたい犬」も大切ですが、自宅のスペースや、家族の状況に合わせて実際に飼える大きさの犬を考えましょう。
合わせて毛の長さや生え方も検討する必要があります。
その中で小柄だったり筋肉質だったりと、家族全員のイメージを共有し、意見をまとめるようにしましょう。

お迎えする前に準備も大切

いざ犬が来てから準備をするのでは間に合いません。犬が健康に暮らすためには、自分たちの生活も整える必要があります。例えば、犬が来ても不自由ないように、部屋の片づけをしたり家の周りを整理したりしておきましょう。そしてもちろん、犬が休むためのベッドやご飯用のお皿などの準備も必要です。

見た目も種類もそれぞれ違う

ペットショップなどにいくと、かわいらしいワンコたちがたくさん待っています。しかし、どれも同じ個性を持っているわけではなく、それぞれに本来持っていた役目によって違う性質を持っています。また、毛の生え方や長さにも違いがあるため、実際に飼うとなればそれに合わせた対応をしなければいけません。家に来たその日から、その犬はみんなの家族です。スムーズに生活がスタートできるように、みんなで認識を一致させ、しっかり準備をしておきたいですね。

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