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猫はニオイでご飯を食べない?理由や対策方法は?

舌なめずりする猫

猫を飼っていると、時々ご飯を与えてもニオイだけ嗅いでツーンと顔をそむけてどこかへ行ってしまうことはありませんか?どうしてそんなことをするのか、今回は理由と、猫がご飯を食べてくれないときの対策方法について調べてみました。

猫がご飯を食べない理由は?

猫は食べ物をニオイで判断する

猫がご飯を食べない理由の一つに、食べ物をニオイで判断することがあります。人間が味覚でおいしい・おいしくないと判断するのと同じですね。では、ニオイでどのように判断しているのかご紹介します。

ニオイを嗅いでもご飯を食べないとき

ニオイだけ嗅いで、どこかへ行ってしまったり、「これじゃない!」とばかりにニャーニャー鳴くのには、次のような理由が考えられます。

  • 時間が経ち、鮮度がないと感じた
  • 時間が経ち、ニオイ自体を感じなかった
  • 食べ物でないと判断した
  • 食べたことがないもので警戒し、口をつけなかった

鮮度やニオイ自体を感じないケースは、ご飯を片付けず放置していることが原因で起こります。他にも急にキャットフードを変えたりすると、警戒して食べないことがあります。

いつもは食べるのに食べてくれないとき

猫の中には、いつもはしっかり食べるのに、途中から全く食べなくなることもあります。食べなくなる理由は、単純に飽きた、ということもあるかもしれませんが、体自体が栄養の偏りを本能的に感じて、違うものを食べたくなるからだと考えられています。途中から食べなくなるパターンは、毎日十分なエサを与えられている猫に多く見られます。

食べても鼻をなめたら好みじゃないというサイン

余裕があれば、猫がご飯を食べたあとのしぐさを確認してみてください。ご飯を食べたあと、猫が口の周りをなめたら「満足した」という証拠です。ですが、鼻を舐めているようであれば「好みじゃないなぁ」と感じているようです。鼻を舐めだしたら次のご飯から工夫した方がいいのかもしれませんね。

猫がご飯を食べてくれないときの対策方法

おいしそうなニオイを保つ

猫がご飯を食べてくれない場合に飼い主ができる工夫は、おいしそうなニオイを猫に感じてもらうことです。具体的な対策方法についてご紹介します。

キャットフードの保存方法を見直す

キャットフードはドライフードやウェットフードなど、いくつか種類が分かれます。それぞれ放っておくとニオイがとびやすいので、次のような方法で工夫してみてください。

  • ドライフードは1週間分くらいを密封容器に入れ、残りは冷凍庫へ。冷凍した分を使うときは自然解凍する。
  • ウェットフードは一度で食べきれるサイズのものを選ぶ。

猫の食欲をそそるニオイを保つには、鮮度が大切です。とくにウェットフードは、冬場は人肌くらいに温めて出す方が、猫もニオイにつられて食欲がわいてきます。反対に、ウェットフードを小分けにして冷蔵庫で保存すると、ニオイがとびやすいので注意しましょう。

何種類かのキャットフードをローテーションする

猫は3か月くらいニオイを覚えていられる能力があるそうですが、逆に言うと、ある程度月日が経てば忘れてくれるはずです。だから、キャットフードは何種類かをローテーションするようにしましょう。猫があまり食べてくれなくなったな、と思ったら違うキャットフードに切り替えます。

子猫のうちから色々食べさせておく

キャットフードをローテーションする場合、初めてのキャットフードだと、警戒して食べてくれないことがあります。できるだけスムーズに切り替えるためには、子猫のうちに食べさせておくことがポイントです。子猫のとき、バランスをとれた食事をしていると、成猫になってからも好き嫌いが少なくなるようです。

ただし、キャットフードは、急に変えると猫が体調を崩すことがあります。キャットフードを変える場合は、今食べさせているキャットフードに、徐々に新しいキャットフードの割合を増やしていく方法がおすすめです。

ご飯だけじゃない、猫が食べない原因

季節や年齢、病気も原因になる

猫がご飯を食べないのは、キャットフードが気に入らないから、ということばかりではありません。

季節によって左右されることがある

一般的に、猫の食欲は夏場に落ちやすく、冬場は盛んになる傾向があります。

年齢や成長が関係することもある

食欲は、繁殖時期にも落ちやすい傾向があります。猫の体自体が、ご飯より繁殖の方に向くよう、ホルモン自体が変化するからです。また、高齢猫の場合はドライフードを食べるのが難しく、食事量が減ることがあります。食べづらそうであれば、ドライフードを水でふやかすなどして、猫が食べやすくなるよう配慮してあげましょう。

こんなときは病気かも?

まだ若い猫でも、長期的にご飯を食べないようであれば、鼻の病気にかかっている可能性があります。食べ物を判断するためのニオイが分からず、食べられない状態なのかもしれません。他にも、ご飯を食べないことに加えて、下痢や嘔吐をするようであれば、消化器官に問題があると考えられます。変だなと感じたら、一度病院へ行き、診察を受けられることをおすすめします。

診察を受けても異常が見られない場合は、猫がストレスを抱えている可能性が高いです。しっぽをかじったり、毛が禿げるくらい体の一部を舐めたりしていないか、確認してみてください。猫が感じるストレスの原因は、急な生活環境の変化によることが多くあります。部屋の模様替えや、新しいペットが来た、引越しをしたなどの変化がなかったか生活を見直してみましょう。そして、猫が落ち着ける環境へと整えてあげてください。

猫がご飯を食べない理由はニオイに問題があるのかも

上手にローテーションをして猫が飽きないよう工夫しよう

用意したご飯を猫が食べないときは、季節や年齢、病気というケースもあるものの、多くはニオイで「おいしくない」と判断しています。おいしくないと判断する理由は、鮮度やニオイ自体がない、同じニオイで本能的に避けているなど、状況によってさまざまです。猫にいつでもおいしくご飯を食べてもらうために、飼い主はキャットフードの鮮度を保つことや、何種類かのキャットフードをローテーションするなどの工夫をしましょう。

できれば子猫のうちに、さまざまなキャットフードを少しずつ食べさせて、味に慣れておいてもらうことも大切です。色々なものを食べている方が、バランスもよくなり、成猫になってからの好き嫌いも減ります。せっかく用意したご飯を、いつでもおいしくたべてもらえるよう、飼い主としても出来る限り工夫してあげたいですね。

猫がいつでもご飯を食べてくれるよう飼い主がしたいこと

  • 猫は食べ物をニオイで判断する。食べないということは、鮮度が落ちていて食べたくないか、ニオイがない、あるいは警戒している可能性がある。
  • いつもは食べるご飯を食べてくれないときは、栄養が偏り、本能的に違うご飯を猫の体が求めているときだと考えよう。
  • 猫にいつでもおいしく食べてもらえるよう、ドライフードは使い切れる分だけを置いて、残りは冷凍庫で保管しよう。ウェットフードも使い切れるサイズを選び、ニオイがとびやすい冬場は温めてあげると効果的。
  • 猫が小さいうちから少しずつ、何種類かのキャットフードに慣れさせておこう。そして猫が鼻を舐めだしたら、次の種類へ徐々に切り替えよう。
  • 季節や時期、猫の成長によって食欲が左右されることもあるが、もし若い猫で長期間ご飯を食べない場合や、下痢や嘔吐などの症状がみられるときは、病院で診てもらおう。

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