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犬の散歩の意味はダイエットじゃない!?|それぞれに合った犬の散歩の仕方とは

散歩中の犬

犬を飼うと散歩はほぼ毎日の日課になります。ところで、犬を散歩させる意味とは何だと思われますか?最近愛犬の肥満が気になっている方は、「ダイエットするには、もっと運動させなきゃダメなのかしら?」と、必死に長時間散歩をされていませんか?そのお気持ちは分かります。ですが残念ながら、犬は散歩をしたらやせるというわけではないようです。

むしろ、ダイエット目的で散歩させると、ケガをするリスクも高まるので注意しなければなりません。そこで今回は、犬の散歩が持つ意味や、それぞれに合った散歩の仕方についてご紹介します。

散歩はダイエットではなくエクササイズ

走り回らせてもダイエットになるわけではない

私たち人間は「太ったら、走ればやせられる」ので、犬もそうだと思いがちです。ですが、犬にとって散歩は「エクササイズ」です。元々長時間続けて長距離を走れる体の作りになっているので、散歩は運動にはなるものの「ダイエット」にはなりません。

やみくもに走り回らせてやせさせようとすると、かえって関節を痛めたり、ケガをする恐れがあります。しかも、カロリーの消費はそこまで期待できないため、本末転倒になりかねません。それを踏まえつつ、飼う犬の種類によっては、次のようなポイントも意識してみてください。

愛玩犬なら軽い散歩で十分

体の小さな愛玩犬の場合、元々そんなに運動を必要しない体のつくりになっています。そのため、散歩をするとしても、長時間ではなく15分程度、軽く近所を歩き回る程度で十分です。また、回数も1日1回、さらに暑い日や雨の日は無理に連れ出す必要はありません。

大型犬はしっかり歩かせよう

反対に、大型犬の場合は、1日にある程度の運動量が必要です。特に普段は家の中で飼っている場合、その間は十分に動き回ることができないので、散歩は数十分かけて3キロ程度の距離を散歩する必要があります。このようにある程度十分な運動が必要なため、大型犬の場合は天候に関わらず1日2回、しっかり運動させてあげることが重要です。

犬種によってはさらに運動を好む

犬の中でも、コリー犬などの牧畜犬や、アイリッシュ・セッターなどの狩猟犬は、「走り回ることが仕事」のため、運動することが大好きです。こうした犬種の場合は、散歩に出るのに抵抗がないようであれば、体力がなくならないようコントロールしつつ、存分に運動させてあげましょう。

時には、「ドッグラン」のような、広々としていて、リードなしの状態で自由に駆け回れる場所へ連れて行き、楽しませてあげるのも一つの方法です。それが難しい場合は、普段の散歩で、飼い主が一緒に走ってあげるのでも構いません。それは辛い、という場合はロングリードなどを活用し、迷惑にならない場所で思いっきり走れるよう工夫するのも一つの方法です。

犬の散歩はリフレッシュ

性格に合わせた散歩の仕方をしよう

犬の散歩が持つ意味は、大きく分けて3つあります。その1つがリフレッシュです。家の中だけで過ごしたり、屋外でつながれている犬にとっては、散歩はいい気分転換になります。ただ、リフレッシュできるかどうかは、それぞれの犬がもつ性格にもよります。

好奇心旺盛なら長時間にならないようセーブを

散歩が大好き!外の世界に興味シンシン!といった好奇心旺盛な性格の犬なら、散歩の時間は何よりもリフレッシュになるはずです。ですが、中には自分の限界を知らず、いつまでも散歩を続けようとする『困ったちゃん』もいます。そのような性格だと、気持ちだけが先行して帰ろうとした頃には疲れすぎて歩けない・・・なんてパターンもあり得ます。

リフレッシュしてくれるのはいいのですが、歩きすぎて関節などを傷めてもらっても困りますよね。もし、自分の愛犬にそういった兆候が見られるようであれば、飼い主が上手にセーブしてあげましょう。例えばある程度の時間を決めて帰るよう誘導すれば、犬の体力を上手にコントロールできるはずです。

年齢や体力に合わせて距離を調整

散歩は必ずしも長時間しなければならない、なんてことはありません。シニア犬や体があまり丈夫でない犬の場合は、体力もあまりありません。だから家の近くをゆっくり回る程度で十分です。時間的にも短くて大丈夫です。歩くのが難しくなったら、カートにのせてお気に入りの場所まで連れて行ってあげる、という散歩の仕方でもOKです。

散歩嫌いなら無理はしなくてOK

多くの犬や、私たち飼い主は「たいていの犬は散歩が好き」というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、実際には散歩が大嫌いな犬もいます。外に出るのが怖くて、連れていこうとすると嫌がったり、立ちすくんでおしっこをもらしてしまう、なんて性格の場合もあります。そんなときは、無理に連れ出さないことが一番です。

例えば、もし「テコでも動きたくない」という様子の犬を無理に連れ出そうと引っ張ったりすると、ノドや足の裏を痛める可能性があります。さらに、精神的な恐怖から病気になる子もいます。子犬のときであれば、少しずつ慣らしていくこともできますが、成犬になっても嫌がるようであれば、家の中だけで過ごす、という選択肢もあります。

ただしその場合犬種によっては、散歩以外で何か運動させる時間を作ったほうがいいかもしれません。大型犬や、もともと運動量が必要な犬種の場合は、その時間も大切だからです。

散歩は飼い主にとってはしつけのチャンス

上手にリードして正しい順位付けをさせよう

散歩の目的は、犬だけのものではありません。飼い主にとっても、しつけをする機会にできます。犬は順位付けをする動物です。きちんと、飼い主が「ボス」にならないと、トラブルを生み出してしまいます。散歩はそうしたトラブルを起こさないための、大切な時間です。

理解するまではリードは短く持つ

犬が、飼い主をボスと認めるまでは、リードは短く持ちましょう。そうすると、勝手な行動をしだしても、すぐに後ろへ引いて注意することができます。前へ出ようとすれば、リードを後ろへ引いて戒め、「飼い主の方がエライ」と理解させましょう。そうして行動の主導権を犬に与えないようにすることが、しつけの第一歩です。

理想の形は、犬は飼い主の脇あたりに常にいるような状態です。出すぎたり下がりすぎたりすることなく、ついて歩けるようになればバッチリです。

チョーク首輪を活用しよう

散歩時のしつけに有効なグッズとして、チョーク首輪があります。これは、犬が暴走しようとした瞬間引っ張ると、犬の首も一瞬絞まるという仕掛けになっています。それで犬に「暴走したら悪いことが起こる(=苦しい)」と学習させることができます。革製のものや、鎖のものなどあり、ペットショップなどで購入できます。

おもちゃとごほうびも持ち歩こう

まだ十分にしつけられていないときは、他の犬や人が来ると興奮したり、吠えたりなど、困った行動をとることがあります。そんなときは「マテ」をさせてやり過ごしたいところですが、難しい場合はおもちゃで犬の気を引きましょう。そしてうまくやり過ごせたときは、すぐにその場で、たっぷりほめてあげてください。

それ以外の場面でも、いいことができたらすぐほめて、時にはおやつを与えるのも効果的です。そのため、おもちゃとごほうび用のおやつは持ち歩くことをおすすめします。

散歩は犬にとって気分転換の運動

それぞれの犬に合わせた散歩をしよう

元々持久力のある犬にとって、散歩は気分転換に、体がなまらないよう運動するくらいのイメージです。そのため、走り回らせてダイエットさせようと思っても、うまくいくどころか下手をするとケガをさせる可能性もあるので注意しましょう。

また、犬の大きさや種類によって、必要とする散歩の時間や内容も異なります。走り回るのが大好きな犬であれば、ドッグランなどを利用して遊ばせてあげることも大切ですが、小さな愛玩犬なら、無理に連れだすこともありません。さらに、散歩は飼い主にとっても、しつけをするチャンスです。何事も始めが肝心なので、最初のうちにしっかりと犬が正しい順位付けをできるよう、誘導しましょう。犬の性格も見つつ、上手に散歩を利用しましょう。

犬を散歩させる理由は3つ!

  • 散歩は犬にとって、体を動かすための時間。愛玩犬は短時間で十分、大型犬などは十分な運動量が必要など、それぞれの犬に見合った運動量がある。そのため、なんでもかんでも無理やり全力で走り回らせるのはダイエットどころかケガの元。
  • 犬にとってはリフレッシュの時間にもなる。ただしハイになりすぎるようならセーブし、逆に行きたがらない性格なら無理に連れ出さない方がベター。年齢や体調にも配慮して散歩コースを決めよう。
  • 飼い主からすればしつけをするチャンスにもなる。リードを短く持ち、勝手な行動をさせないようコントロールしよう。

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