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子犬のときが肝心!さまざまな環境に触れさせよう

子犬の環境づくり

犬にとっては、目が見えない時期であっても、そのとき経験したことや環境は、その後の性格や発達に影響すると言われています。その影響が特に表れやすいのが、生後3週間から3カ月くらいの時期だそうです。その時期は、できるだけ色々な経験をさせてあげましょう。それが犬の「社会性」を身につけることにつながります。

家の中でいろいろなモノと触れて音に慣らす

いきなり色んなところへ連れて行くと、犬もびっくりしてしまうかもしれません。まずは家の中から外に向かって少しずつ範囲を広げていくのがポイントです。

サークルの周りからスタート

環境に慣れさせるといっても、家に連れて帰ってきて2、3日はサークルの中で休ませてあげることが第一です。少し落ち着いたかな、と思ったころを見計らってスタートするようにしましょう。

部屋の中を探検させてみる

最初はサークルから出して、部屋の中を探検させてみましょう。ただし、まだトイレのしつけがこれからという状態ですので、サークルの周囲を中心に行います。トイレのトレーニングがすすむにつれ、徐々に自由に行動させる範囲を広げていってください。

生活音に慣らす

家の中にはさまざまな音があふれています。例えば掃除機、ドライヤー、テレビの音、それから誰か来たときのチャイム音もあります。掃除機やドライヤーの音は、犬にとって苦手な音である場合が多いです。そのため、最初はその音のそばで遊ばせてみたり、1~2秒音を出して様子をみましょう。慣れて来たら少しずつ音を出す時間を伸ばし、最終的にそのまま掃除してみたり、ドライヤーを使うようにします。

テレビの音は、人間の出すあらゆる音を経験させるのに効果的です。お留守番の際、テレビを付けておくことで人がいる感覚にさせてあげることも、リラックスできる方法の1つです。また、玄関のチャイムにも平静を保てるような訓練が必要です。警戒心で吠える場合もあれば、好奇心や人が来たことで嬉しくて吠える場合もありますが、どちらにしても放っておくと「吠え癖」につながる可能性があります。「チャイム=特別」と思わせないことが大切です。

窓ごしに外の世界を経験させる

家の中からでも窓ごしに外の様子を見せることができます。家の中では感じられない、風や町の音、鳥の声などを聞かせることができます。怖がることもあるので、最初は抱っこしてあげるなど、安心出来る状態で見せてあげてましょう。震えているようであれば、恐怖の現れかもしれません。そのまま「外=怖い」と思わせてしまう可能性もあるので、無理はしないように注意してください。

家の外へ連れ出して色んなものに触れさせよう

生活する上で、自分や家族以外にもさまざまな「犬」、「人間」がいることを知ってもらわなければいけません。協調性のある犬に育つよう少しずつ外へも連れ出し、慣らしていきましょう。

色んな人や犬に触れ合う機会を作る

犬にとって外の世界は、家の中とはまた違う世界に感じられるはず。様子を見ながら少しずつ行動範囲を広げていきましょう。

最初は抱っこをして家の周りを歩いてみる

外に連れ出しても問題がない目安は生後10週齢くらいからと言われています。その時期になったら、少しずつ外の世界に連れ出してみましょう。最初は怖がるかもしれないので、抱っこをして家の周りを歩くことからスタートしてもOKです。

キャリーバッグにも慣らす

生活しているとワクチン接種やトリミングなどのために、キャリーバッグで行動する機会もあります。犬の自立心にも役立つため、慣れておいた方が無難です。最初はなかなか落ち着かないかもしれませんが、慣れるまではごほうびをキャリーバッグに仕込んでおきましょう。そうすると、「中に入る=いいこと」と犬に学習させるのに効果的です。

できるだけたくさん触れ合う機会を作ろう

犬が人と暮らす上で、人に慣れさせることはとても大切なことです。そのために、できるだけ人に触れ合う機会を作りましょう。はじめはご近所さんになでてもらうことからはじめて、徐々に行動範囲を広げるのがおすすめです。もし震えたりするようであれば無理強いはせず、様子を見ながら徐々に慣らしていきましょう。

また、他のおうちのワンちゃんと触れ合う機会を作るのも大切です。もしかしたら吠えることがあるかもしれません。その場合は怖くて吠えているのか、好奇心や嬉しい気持ちから吠えているのか、原因を見つけることが大切です。対処方法の一つには、第一段階としておやつを与え、次におすわりをさせて落ち着かせるよう訓練します。そして最終的に出会った犬が通り過ぎるまで吠えなければごほうびをあげる、という方法があります。

ただし、犬の状態や様子によって対処方法が異なります。原因を見つけて、適切なしつけを行うようにしましょう。ゆくゆく吠え癖につながることもあるので、その芽は早めにつぶしておくことが肝心です。

犬と過ごす上で慣れていると便利なこと

ご紹介した以外にも、慣れておきたいことをご紹介します。

どこにでも一緒に行けるように

さまざまな経験を積むことで、犬も順応性を身に着けて行ってくれるはずです。いろんなところに一緒に行けるように社会性を身に付けさせましょう。

お手入れに慣れ、どこを触られても大丈夫なようにする

子犬の頃からお手入れに慣れておくと、成犬になってからも嫌がることが少なくなります。胴体だけでなく、歯磨きや耳掃除と顔まわりのお手入れや、爪切りにも抵抗なく対応できるよう少しずつ訓練していきましょう。病院での診察や美容院に行ったときにも安心できるよう、どこを触られても平気な状態にしておきたいものです。

注意したいのは、触るときに無理やり押し付けるようにすることです。かえって人に対する恐怖心を招くことがあります。また、顔まわりは嫌がる子が多いので、一度にあちこち触るのではなく一か所を段階を踏んで慣れさせることがポイントです。例えば歯磨きをするときは、最初は指先で口の周りを沿ってみて、大丈夫なら一瞬だけ口の中に指を入れて前歯を触る、奥歯に触るとずらしていき、徐々にその時間を伸ばしていきます。

爪切りも嫌がる傾向がありますが、こちらも同じく段階を踏んで触るようにしましょう。まずは指先で爪に触れてみる、それから爪を一本一本触ってみる、足先全体を触れてみる・・・というのが理想的です。いきなり爪をカットするとびっくりして嫌いになることもあるので、徐々に慣らしていきましょう。

ブラッシングなども、コミュニケーションの一つです。人に触られることを「気持ちいいこと」と理解できれば、どこを触られても平気になるはず。もしどうしても嫌がるときは、おもちゃで遊びながら取り組んだり、ごほうびをあげながら行ってみてください。

首輪やリードに慣れさせる

散歩やお出かけの際欠かせない首輪やリードにも、早めに慣れさせておきましょう。窮屈に感じる子もいるので、できれば家の中にいるうちから身に着ける訓練を始めるのがおすすめです。

車も楽しいものと思ってもらおう

犬も家族の一員、せっかく飼うなら、アウトドアや旅行にも一緒に行きたいものです。その際、車で移動される機会も多いのではないでしょうか。実は意外と、車慣れしていない犬は酔いやすかったり、揺れに慣れず嫌いになってしまうことがあります。

それを防ぐためには、子犬の時期から慣れさせることが大切です。最初は動かない車の中に入れて遊ぶことから始めてみてください。そして近所までドライブに連れて行き、徐々に距離を伸ばしていきましょう。そうすれば「車は楽しいもの」と思ってもらえるようになります。

環境に慣れることはしつけにも役立つ!

さまざまな環境、行為に慣れることは、その後の問題行動を防ぐ効果も生まれ、しつけにも結びつきます。

時期を逃さずできるだけ色んな機会を作ろう

成長してからではしつけができない、ということはありませんが、順応性の高い時期に色々な経験をさせることは、その後の暮らしを幸せに暮らすために大切なことです。とはいえ、いきなり最初から色々詰め込むと犬も混乱してしまいます。段階を踏んで、徐々に行動範囲を広げたり、触れたりするようにしてください。協調性があり、どんな人や犬とでも仲良くできるような「社会性」を身に着けさせるためにも、子犬の時期にぜひ色んな環境に触れる機会を作ってあげましょう。

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