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犬のお手入れをしよう!まずはこまめなグルーミングで健康管理やコミュニケーションを

犬とブラシ

犬が家に慣れてきたところで、少しずつ触れる機会を持ちましょう。普通になでたり触ったりする以外にも、お手入れの時間を作るのがポイントです。特にグルーミングによるお手入れは、犬とのコミュニケーションを深めるほか、健康管理にも役立ちます。

小さいうちからお手入れを始めるのがポイント

お手入れ全般に言えることですが子犬のうちから始めることで、『どこを触れられても平気な犬』にすることができます。最初は慣れないことに嫌がる子も多いですが、少しずつ慣れさせていきましょう。

グルーミングをするとこんな効果がある

嫌がられるとやめてしまったり、途中で面倒になることがあるかもしれません。しかし、グルーミングすることは犬にとってのメリットがたくさんあるのです。

新陳代謝がよくなる

グルーミングは犬のお手入れの代表的な作業です。イメージとしては、身体全体をブラッシングするという行為になります。これをすることにより、毛並みが整うのはもちろん、余分な抜け毛や汚れを落として新陳代謝を高める働きがあります。体を清潔にするだけでなく、健康を促進する効果が期待できます。

病気の早期発見につながりやすい

毎日ふれあいながら体全体をチェックすることで、例えば皮膚病や寄生虫といった病気を防いだり、早期発見にもつながり、それ以外に体に変な傷や腫れがないかチェックすることもできます。

他の人に触れられても平気になる

お手入れで体全体を触れるようになれば、他の人に触れられるときも落ち着いていられるようになります。病院に行ったときや、美容院でトリミングをしてもらうときなどもお行儀よくしていてくれると安心ですよね。

グルーミングのポイント

人間だって、一度苦手と思ったものを克服するのは結構大変です。ましてや犬ならなおさらと考えられます。お手入れされることを嫌いにならないようにするために、いくつかのポイントをおさえて行いましょう。毛の長い、短いでもお手入れ方法が変わってくるのでそれぞれの仕方についてもご紹介します。

段階を踏んでちょっとずつ、でもあきらめないこと

慣れないうちは、顔やおなか周りを触られるのを嫌がることが多くあります。とはいえ、そこで諦めてしまうと、ゆくゆく嫌な部分は触らせてくれなくなったり、問題が起こりやすくなります。そうならないためにも、いきなりガンガンお手入れして怖がらせないよう、段階を踏みちょっとずつ慣れさせていきましょう。

最初は道具を使わないのが◎無理せずコツコツ続けよう

犬によっては、見慣れない道具を怖がってお手入れさせてくれないこともあります。まずは優しく毛をなでて、毛並みを整えるところからスタートしましょう。また、押さえつけてまでお手入れを続ける必要はありません。抑えつけると、「嫌なことをされた」という記憶が犬に残ってしまい、次から余計に触らせてくれなくなる可能性があります。無理せず気長に取り組みましょう。

とはいえ、嫌がったからとこちらが諦めてしまうのもいけません。そうすると汚れがたまって健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。まずは手で全体を触れるところからはじめて、少しずつ範囲を広げていきましょう。そして、今日は背中だけチャレンジ、それに慣れたらおなか周りもブラッシングしてみる、というように地道に続けてみてください。そうすれば、「お手入れは気持ちのいいこと」と犬も分かってくれる日がくるはずです。

グルーミングに必要な基本グッズ

グルーミングにはいくつか必要なグッズがありますが、基本は次のようなものが考えられます。

  • スリッカーブラシ
  • ラバーブラシ
  • コーム
  • 獣毛ブラシ
  • ペット用ハサミ
  • 綿棒

スリッカーブラシは毛のもつれやホコリを取るのに効果的です。特に換毛期には死毛を除去するのに役立ちます。ソフトとハードがありますが、ハードは長毛種の毛並みを整えるのに適しています。マルチーズなど特に毛が伸び続ける犬種の場合は、コームなども用意しておくと便利です。

ラバーブラシはどちらかというと短毛種に使いやすいです。使用することで体のマッサージ代わりにもなります。ただしその際、皮膚を傷つけないよう気を付けてください。仕上げに獣毛ブラシを使えば、ツヤ出し効果が期待できます。その他、綿棒は何か細かい部分をお手入れしたい場合に用意しておくと役立ちます。これ以外にもお手入れグッズはたくさん売られているので、適宜使いやすいものを用意しましょう。

長毛種、短毛種それぞれのお手入れ方法

長毛種のお手入れ方法は一般的に次の通りです。

  1. スリッカーブラシを使って体全体をブラッシングします。このとき、耳や足の付け根部分、さらにお腹部分の柔らかい毛は特に丁寧に行いましょう。
  2. コームを使って毛の流れに沿ってとかします。毛のもつれや毛玉ができていないかも確かめます。
  3. 時間があれば足先や足の裏の毛もチェックします。伸びていれば、ペット用ハサミを使ってカットしてあげましょう。

長毛種は耳の後ろの毛が柔らかく、毛玉ができやすい箇所です。それを防ぐために、できるだけこまめにブラッシングしてあげることが大切です。続いて、短毛種のお手入れ方法は次の通りです。

  1. ラバーブラシを使って体全体をブラッシングします。毛並みに沿って行いましょう。
  2. 全体をブラッシングしたら抜け毛を取り除きます。
  3. 余裕があればさらに獣毛ブラシを使いブラッシングします。これによって毛にツヤが生まれやすくなります。

短毛種は毛が短い分、比較的手入れがしやすいですが、定期的にブラッシングの後蒸しタオルで体全体をきれいに拭いてあげましょう。その場合、さらに乾いたタオルでも拭きます。できれば2週間に1度のペースが理想です。

コミュニケーションがてらにグルーミングしよう

グルーミングは犬の健康管理にもなる、とても大切な行為です。できるだけこまめに行うことによって、犬とのコミュニケーションにもなり、より絆を深められるきっかけにもなります。

時間に余裕がある限り、十分に行おう

きれいにしてあげるほどに、清潔感もアップし犬の健康を保つことができます。なるべく時間のあるときは遊んだり触れ合うのも兼ねてお手入れをしてあげましょう。

全身くまなくグルーミング

グルーミングのポイントは、全身くまなく行うことです。最初はやりやすい背中から始めて、それからおなか周り、足先、足の付け根と丁寧に行いましょう。お尻側は忘れがちなので、意識して行うようにしてください。一番頻度の高いお手入れですので、できれば楽しみながら、そしていつもと変わったところはないかなと思いながらしてあげられれば一番です。

週1で念入りより毎日ちょっとずつがベター

お手入れは、1日5分でもいいので毎日触ることをおすすめします。ただ犬によっては、日々触られることにストレスを感じる場合もあります。そのときは日によってブラッシングする場所を変えたりして、短時間ですませるようにしましょう。週1で30分するよりは、毎日ちょっとの時間でもコミュニケーションをとることに意味があります。

ダブルコートなら特に念入りに

上毛と下毛を持つダブルコートの場合、シングルコートの犬種に比べて普段から抜け毛が多いです。特に季節の変わり目にはたくさん毛が抜けます。そのため、特にこまめにグルーミングする必要があります。そうして普段からお手入れしていれば、その分一度に出る抜け毛の量も少なくなるので掃除もしやすくなります。

犬もだんだん気持ちいいことが分かってくれるはず

お手入れに慣れてくれば、犬にとっても「お手入れしたあとはなんだか過ごしやすい」ということが理解できるようになるはず。その頃にはどこを触っても平気にもなっていることでしょう。

上手にコミュニケーションをとって続けよう

何も知らない子犬にとっては、お手入れの仕方を間違えると「嫌なこと」とインプットされかねません。グルーミングをするときは、一気に全部のお手入れをするのではなく、ポイントを絞ってちょっとずつ範囲を広げていくようにしましょう。

ただし、嫌がったからといって諦めてしまうのはご法度。衛生的にもよくありませんし、病気を見つけるのが遅れたりもして危険です。あるいは、他の人が触ろうとしたときに問題を起こすことも考えられます。そんな不安をなくせるよう、毎日少しずつでもいいのでコツコツ続けてみてください。嫌がったら無理をせず、でも諦めずコミュニケーションを取り続けることが何よりも大切です。

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