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触れ合いながら毎日チェック!犬の健康はこまめに目で見て確認しよう

犬の健康チェック

犬が元気かどうかは、体や顔の表情に表れたり、しぐさや様子で知ることもできます。コミュニケーションを取る中で、普段の生活から常に何か変なところはないかな?とチェックしてみてください。そうすることでいち早く異常に気付ける可能性が高くなります。

犬の行動で健康チェック

いつもと違う行動はしていない?

犬は不調を感じるといつもとは違う行動をとることがあります。例えばいつもよりテンションが高かったり、機嫌が悪かったりすることも異常の一つと捉えることができます。

元気に動き回っているか

行動でチェックしたいことの一つが、いつも通り元気に動いているかどうかということです。もし普段と違ってじっとしているようであれば、具合が悪いのかもしれません。また、同じ場所を舐めたり気にしたりしているときはケガをしていたり、その部分に何か異常を感じている可能性があります。例えばお腹が痛いとき、犬はじっとうずくまって丸まっていたり、呼んでも反応しないことがあります。

他にも、体を触ろうとすると嫌がったり、怒ったりする行動が見られた場合も何かその原因があると考えられます。いつものように動き回らないなと思ったら、風邪などの病気はもちろんのこと、捻挫や骨折といったケガまで考えてチェックしてみてください。

食欲はいつも通りあるかどうか

いつも通りご飯を食べるかどうかも、健康チェックのポイントになります。犬の場合、胃腸などの消化器官を始め、その他の内臓、口内の疾患、それから腫瘍といった体調不良は、食欲に顕著に表れることが多いからです。ただ、全てが何かの病気の表れというわけではなく、単にそのご飯に飽きたり、食べたくないといったことが原因の場合もあります。そのあたりは上手に見極めなければいけません。

排せつは正常かどうか

下痢をしていないか、血尿が出ていないかといったこともチェックした方がいいことの一つです。特に子犬の時期は気を付けてみてあげるようにしましょう。下痢でもすぐに治れば問題ありませんが、色やニオイ、状態、量や回数などに少しでも異常を感じれば動物病院へ早めに受診した方が無難です。その場合は、排せつ物も一緒に持っていくと診察がスムーズに進みます。成犬となってからも変だな、と思ったときは受診するようにしましょう。

体の表面を見て健康チェック

毛並みや体型はいつもと同じ?

行動とともにチェックしたいのが体の様子です。グルーミングなどのお手入れをしてあげているとき以外にも、触れ合っている間にさりげなく、何かおかしなところはないかなとチェックしておきましょう。

毛並みはキレイ?

犬にとって毛並みは健康のバロメーターともいえるもの。体調が悪いと毛にもツヤがなくなったりすることもあります。お手入れをするとき、なんだかいつもよりツヤがないなと思ったら要注意です。他にもおかしなところがないかチェックしてみましょう。

皮膚病に注意

犬がかかりやすい病気の一つに、ノミやダニが原因の皮膚病があります。同じところを何度も掻くなど、かゆそうな様子が見られたり、脱毛している場合は病気のサインかもしれません。

急に体型が変化した

犬も人と同じで太りすぎはよくありません。そのため、あまりにもでっぷりした体型になってきたら、特に病気などの原因がなければ、少し食事にも気を使った方がいいと考えられます。反対に、食事量はいつもと変わらないのに痩せてきたリ、急にガクッと痩せてしまったときは寄生虫が原因の場合があります。犬は回虫やこう虫、鞭虫などといった寄生虫にかかりやすいためです。早期発見には検便などを定期的に行うのが効果的です。

ただし、寄生虫以外にも糖尿病や腫瘍といった病気でも、急に痩せたりすることがあります。あまりに急激に体型が変化した場合は、なんらかの異常があると考えて病院を受診した方がよいでしょう。

顔まわりからも健康チェック

変化が分かりやすい顔まわり

健康チェックをする上で、何かと変化が表れやすい部分として顔まわりもあげられます。体調が悪いときはいつもと様子が違うことがあるので、遊んだりする中でさりげなくチェックしてみてください。

目はキラキラしてる?

犬の瞳は元気なときいつもキラキラと輝いて、私たちを癒してくれます。それがお手入れをしてあげても目ヤニが増えたり、かゆそうにしているようであれば、結膜炎になっているのかもしれません。また、そうでなくとも体調が悪いときは目力も落ちがちです。

耳や鼻は正常?

通常、犬の耳の内側はきれいなピンク色をしています。ところが、もしそこから悪臭がした場合は、外耳炎やダニがついている可能性があります。外耳炎や中耳炎を防ぐためには、定期的に耳掃除をして耳アカを取ってあげるのが一番です。

また、犬の鼻は正常な状態だと軽く湿っているのですが、もし大量の鼻水が出ている場合は鼻炎や歯周病の可能性が疑われます。これは濃い鼻水が出た場合も同様です。反対に、発熱したときは鼻が乾燥しがちなので、それも体調の目安にすることができます。

口や歯からニオイはしない?

犬も人間と同じで、歯の汚れや歯周炎などの炎症を起こしているときは口臭が強くなります。また、もし歯茎が白っぽくなっているときは、貧血の可能性があります。

他にも気にしたい犬の健康状態

症状の状態に応じて緊急性を見極めよう

行動、あるいは体や顔の表面から何となく不調を感じ取ること以外に、明らかに普通では見られない症状が見られる場合もあります。その場合は、状態に合わせてすぐに病院へ行った方がいいかどうか判断する必要があります。

嘔吐は血が混じっていたりフンのニオイがしたら緊急

もし犬が嘔吐したとき、何も食べていないのに吐いた、あるいは血が混じったりフンのニオイがした場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。そこまでではなくとも、何度も吐いたり、水を飲むと吐くというときも一度診察を受けましょう。もし吐いたものの中に異物が混じっている場合も同様です。胃腸疾患や何らかの中毒症状、感染症にかかっている可能性があります。

ただ、食べ過ぎが原因でも吐くことがあります。それまでにどのくらい食事をとったか、何か変なものを食べていないかも把握しておくことが大切です。

血を吐いたとき、下血は緊急

もし出血が止まらなくなったり、血を吐いた、下血したというときはすぐに獣医さんに診てもらいましょう。咳をして、血が出たときも緊急性が高いと言えます。そうでなくとも、性器から出血している場合や鼻血が出たときは病院で診てもらった方がベターです。特に鼻炎や異物が混入したことで鼻血が出た場合、舐めてしまうことがあるので注意が必要です。

陰部の出血は、生殖器が不調で起こることもあります。もし陰部を舐めているようなしぐさが見られた場合は血が出ていないか、炎症を起こしていないかどうかチェックしてみてください。陰部以外に、肛門部分が汚れているときも病気のサインです。ケガをして出血した場合は、すぐ止まるようであれば様子を見て、出血が続いたり犬が舐めてしまうようであれば病院を受診しましょう。

喘息のようなせき込みや、息苦しそうにしているときは緊急

犬も咳やくしゃみをすることがあります。もし急に呼吸が早くなって息苦しそうな様子が見られたり、喘息のようにせき込んでいるようであればすぐ診てもらってください。急性の呼吸困難に陥っている可能性があります。そこまでではないにしろ、呼吸のペースが速い、あるいは遅くて荒いとき、咳やくしゃみを何度もするようなときは様子を見て病院で診てもらうことをおすすめします。

咳やくしゃみは風邪などの症状で出る場合もあれば、フィラリアや心臓疾患、呼吸器系の病気といった重篤な病気の場合でも起こることがあります。様子によって見分けることが重要です。

毎日触れ合う中で健康チェック

少しでもおかしいと思ったら病院へ

犬は言葉を話せませんが、その分どこか調子が悪い部分があると行動や体、顔などの様子に、顕著に違いが表れます。とはいえそれも、毎日触れ合うことでこそ気づいてあげられることができます。早期に異常に気付いてあげるためにも、なるべくこまめにお手入れをしてあげたり、毎日少しでもコミュニケーションをとっておかしいところはないかな、とチェックしてあげましょう。

もし何か病気を抱えている場合でも、早めに気づいてあげることで、その分早く治る可能性が高くなります。特に、出血があったり、呼吸が苦しそうなときは緊急性が高く、重篤な病気にかかっている場合があります。気づいたらすぐに病院へ連れて行くようにしましょう。家に迎えたからには、犬も立派な家族です。少しでも長く、元気に過ごしてくれるように気遣ってあげてくださいね。

犬の健康チェックのポイント

今回の記事のポイントは次の通りです。

  • 犬の健康チェックは普段のお手入れや遊んであげるときなど、コミュニケーションを取りつつこまめに確認すること
  • いつもと変わった行動を取っていないか、おかしな様子はないかをチェック
  • 毛並みや皮膚といった体の表面、顔つき、体型に異常はないか
  • 嘔吐、出血、咳やくしゃみはしていないか、している場合緊急性がありそうかどうか

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