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犬のために定期健診を受けられる「かかりつけ獣医」を見つけよう

注射される犬

犬の健康と長生きのために、定期健診が受けられるような、かかりつけ獣医を見つけることが大切です。人より4倍ほどのスピードで時間が過ぎていく犬にとって、年齢を重ねてからの1年は大きいものです。なるべく早いうちから、定期健診を開始することをおすすめします。

かかりつけ獣医を決めるポイントは?

口コミや使い分けも視野に

犬のかかりつけ獣医を決めるポイントは、人それぞれあるようですが、悩んでいるという人は口コミ収集から始めましょう。また、いくつか候補があれば、あえて一つに絞り込まないというのも一つの方法です。

近所の人に尋ねてみる

もし、動物病院の候補がいくつかある場合は、ご近所で犬を飼われている方が通われている病院や、おすすめの病院などを聞いてみましょう。もちろん、動物病院の評判を聞くためには、日ごろからのご近所づきあいは必要です。大変な面もあるかもしれませんが、犬を飼っている者同士、仲良くしておくと何かと助けてもらえることもあります。

いくつかかかりつけを持ってもOK

かかりつけの獣医を決める際の決め手は、人それぞれ異なるものですが、一般的には次のようなポイントを重視されることが多いのではないでしょうか。

  • 自宅から近い
  • 獣医師や看護師が一人ではなく数名いる
  • 24時間体制、入院もできて緊急時も安心
  • 最新医療機器が揃っている
  • 評判がよく、獣医師やスタッフが優しい

かかりつけの動物病院は、一つでなくとも構いません。普段は家の近くの病院で、緊急時は24時間体制の病院を利用する、と決めてもOKです。また、獣医師によっても、専門分野が異なることや、愛想はなくても腕がいい、などの違いがあるので、その時その時に応じて安心して任せられるかかりつけの獣医を探しましょう。

家から通える範囲にする

いくつかかりつけを持っても構いませんが、できれば家から車で30分圏内、徒歩でいける距離の病院に決めるのがおすすめです。遠すぎると定期健診に通うことが不便になるのはもちろん、犬が何かあったとき、すぐに診てもらうことが難しいからです。

犬に定期健診が必要な理由

2~3歳を超えたら十分受ける価値はある

犬が定期健診を必要とする理由は、一つは言葉が喋られないことにあります。自分の苦しいところ、痛いところを私たちに伝えることができないので、こちらが気づいてあげなければなりません。また、犬は人より4倍のスピードで年を取ると言われています。例えば今年が約80歳くらいだとしたら、1年経てば84歳くらいになります。もし人間で考えたら、健康に異常が出てもおかしくないですよね。そのため、定期健診が必要なのです。

若いうちのデータを取っておこう

犬の定期健診は、2~3歳くらいから受けても十分いいと言われています。「まだ若くて元気なのに?」と思われるかもしれませんが、若いからこそ必要です。若くて元気なときのデータがあれば、年を取るにつれ、データの変化を感じられ、健康の異常にも気づきやすくなります。

若いうちは毎年1回、高齢になったら1~2カ月に1回が理想

犬の定期健診は、若いうちであれば年に1回で十分ですが、高齢になるほどこまめな診察を受ける方がベターです。理想は1~2カ月に1回のペースと言われています。定期健診、といっても、何も気になることがなければ、耳掃除や簡単な検査を受けるだけでも十分です。持病を持っている犬の場合は、状況に応じて血圧を測ったり、レントゲンや心電図検査を行うこともあります。

年を重ねるにつれ、見た目にはハッキリわからないような異常が現れることもあります。獣医との雑談の中で、思わぬ病気が見つかることもあるので、何もなくても診てもらう方がおすすめです。ただし、獣医師も忙しい身ですので、特に急ぎで診てもらわなくてもいいときは、なるべく手が空く時間を狙っていくようにしましょう。

ドッグドック(犬ドック)を受けるのも一つの手

最近はドッグドック(犬ドック)を受ける犬も増えています。人間の行う人間ドックと同じで、ドッグドックでは血液検査、検便、検尿以外に、レントゲン、超音波検査、心電図検査など、ありとあらゆる項目を一気に検査し、全身の状態をチェックします。

ドッグドックを受ける場合は、ほとんどが完全予約制です。時間は1~2時間程度必要で、人間と同じように前日の夜は飲食が禁止されます。費用に関しては病院によって異なるものの、平均15,000~20,000円というところが多いようです。2年に1度は、定期健診の代わりにドッグドックを取り入れてみるのもおすすめです。

定期健診の料金はいくらくらい?

定期健診は、簡単な検査であれば1,000円~2,000円程度で、問診や検温、触診などの検査が受けられます。血液検査や検便、体幹部のレントゲン、超音波検査などの検査を受けようと思うと、5,000~15,000円ほどの予算を見ておくことが必要です。

犬の健康を記す愛犬手帳を作ろう

引越しても安心

場合によっては、引越しなどでかかりつけだった動物病院に通えなくなる可能性があります。もし通えなくなった場合、新しい動物病院でもスムーズな診察を受けられるように、愛犬手帳を作っておくと安心です。また、出先などで急に愛犬の体調が崩れたときにも役立ちます。

愛犬手帳に書いておくこと

犬の情報を記す「愛犬手帳」は、いうなれば母子手帳や、お薬手帳のようなものです。手帳には、次のような項目を記載しておきましょう。

  • 生年月日
  • ワクチンや予防接種を受けた日とその種類
  • 体重の推移
  • 健康診断のデータ
  • 継続して飲んでいる薬とその名前、服用している量
  • 大きな体調トラブルがあった場合の日付、経緯、使用した薬の名称、かかった病院名

普通のノートに書いてOk

愛犬手帳は、動物病院やペットショップでも手に入れられることがありますが、こだわらなければ普通のノートやメモ帳でもOKです。獣医から渡されるデータなども一緒に貼り付けておくと、後から見返すときも便利です。

日ごろから様子観察を記しておこう

健康診断も愛犬のためには大切なことですが、それだけですべてが分かることはありません。何よりも大切なことは、飼い主が日々、愛犬の健康チェックを行うことです。毛並みや体つき、便や尿に異常がないかなど、観察するようにしましょう。余裕があれば、愛犬手帳に日々の様子を書き記すのもおすすめです。そしてもし、少しでも変だな、と思うことがあればすぐに病院で診てもらうことが大事です。

犬の健康維持のためにもかかりつけ獣医を作ろう

定期健診と日々の様子を観察して元気で長生きしてもらおう

犬は言葉を話せない上に、人の何倍ものスピードで人生を生きています。少しでも健康で長生きしてもらうためには、異常があったときすぐに診てもらえるかかりつけの獣医を作っておくことが大切です。一つに絞らなくてもいいですから、犬に合う、通える範囲の病院を探しましょう。

そして、なるべく早いうちから定期健診に通う癖をつけましょう。何もなくても、雑談の中から異常が見つかる可能性もあります。高齢になるにつれ、トラブルも起こりやすくなります。犬が言葉を話せない分、こちらが早めに見つけてあげることが、犬が長生きできることにもつながる可能性があります。日々、飼い主としてもチェックをしながら、獣医とも連携し、犬の健康維持に努めましょう。

犬のかかりつけ獣医を見つけて定期健診を受けるメリット

  • かかりつけ獣医探しは情報収集から始めよう。一つに絞らず、いくつか作っておくのもOK。ただし通える範囲内で絞ること。
  • 犬の健康維持のためにも、若いうちから定期健診を受けよう。
  • 高齢になれば1~2カ月に1回、何もなくても診察を受けるのがおすすめ。ドッグドック受診も視野に入れておこう。
  • 愛犬手帳を作っておくと、急にかかりつけ以外の病院にかかる場合も安心。
  • 飼い主としても日々愛犬の様子を観察し、獣医と連携して愛犬の健康維持に努めよう。

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