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シニア犬と幸せに暮らすコツ

シニア犬2
犬は年齢を重ねることで、次第にシニア世代へと突入します。高齢になればなるほど、病気やトラブルが起こりやすくなります。今回はシニア犬と幸せに暮らすためのコツをいくつかご紹介します。

何歳くらいから老化が始まりシニア犬と呼ばれるのか

どんなトラブルが起こりやすくなる?

一言でシニア、といっても、今日からいきなり始まるわけではありません。徐々に老化が進むことで突入することになります。では、何歳くらいから老化が始まり、どのようなトラブルが起こりやすくなるのか見ていきましょう。

小型犬、大型犬でも異なる

老化が始まる目安としては、小型犬で10歳ごろから、大型犬の場合は8歳ごろからと言われています。犬種や、大きさによって老化のスピードは異なります。

起こり得る病気やトラブルとは

老化によって起こりやすくなる病気やトラブルはさまざまありますが、特に注意したいポイントは次の通りです。

  • 関節や骨、筋肉など足腰のトラブル
  • 内臓機能の低下
  • 認知症

老化に気づくために必要なコミュニケーション

愛犬の老化は、いち早く気づくことで対処できることが多くあります。日ごろからコミュニケーションを取りながら、愛犬の変化に気付けるようにしておきましょう。

シニア犬の病気やトラブルの対処策

最後まで「諦めない」でお世話しよう

シニア犬になると、今まで以上に病気やトラブルが起こりやすくなります。認知症が発症すると、飼い主のことも分からなくなるケースもあります。犬が老いていく姿は見ていて辛いこともありますが、諦めずにいつもと変わらず接することが何よりです。いつも通り接することと同時に、心がけたいポイントについてもご紹介します。

足腰に負担をかけない生活をサポート

年を重ねるごとに、犬も関節や筋肉の能力が低下し、骨が弱っていきます。そして、弱ってくると関節炎や脱臼などを起こしやすくなり、室内のちょっとした段差でもケガをしやすくなります。筋肉の衰えをできるだけ遅らせる方法として、衰えの症状が見られる前からの運動による筋力トレーニングや維持が大切です。日ごろから、足腰の筋力アップを意識しながら、生活することが予防につながります。いよいよ歩けなくなったら、無理はさせず、炎症を起こすようであれば、患部を温めるなどしてサポートしてあげましょう。

散歩のルートも負担の少ない場所を選ぼう

足腰が弱ってきたら、散歩ルートも見直しましょう。出来るだけ歩きやすい場所を選んだり、歩くのが辛くなったらベビーカーなどにのせて、昔お気に入りだった場所へ連れていってあげるのもおすすめです。家の中でも、階段にはステップを設置するなど、歩きやすくするための工夫を行いましょう。

定期健診で異常を早く見つけよう

老化が進むのは、内臓も同じです。心臓、肝臓、腎臓など、主要な機能が弱ることで、腫瘍のリスクが高まります。腫瘍ができても、早期発見の場合は治療ができる可能性が高いので、定期健診は必ず受けるようにしましょう。シニア犬の場合1~2カ月に1回のペースが理想です。難しい場合は、半年に1回は受けるようにしましょう。定期健診は、2~3歳の若いときでも、年に1回ほど受けておくことで前回との比較ができ、異常の発見に役立ちます。

ご飯もシニア用のものを用意しよう

ドッグフードも、シニア犬用のものを用意しましょう。できるだけ消化しやすいもの、良質の動物性たんぱく質が多く含まれているものを用意してあげることが大切です。年齢とともに食欲が低下するのに加え、胃腸の消化機能も衰えて下痢をしやすくなるためです。

認知の症状が現れたら病院へ

犬の認知症の主な症状は、夜鳴きや徘徊と言われています。特に夜鳴きは、近所迷惑になることも多いため、症状を感じ始めたらできるだけ早く病院へ連れていくことをおすすめします。ただし、夜鳴きをコントロールする薬は精神安定剤が使われることも多く、症状の進行度合いによっては、効き目が得られにくいこともあります。早いうちに服用することにより、少量でも治まることがあるので、かかりつけの獣医に相談しながらサポートしましょう。

認知症が進むと、飼い主のことが分からなくなったり、何をしても無反応になることがあります。ですが、どんなに反応がなくても諦めないで声をかけたり、なでるなどコミュニケーションをとってあげてください。できるだけ元気なときと同じスタンスで、刺激を与えてあげることが大切です。

徘徊してもケガをしないよう対策を

認知症によって徘徊癖が出てきた場合は、行動範囲をサークルの中だけに限定する方が見守りやすくなります。更に、サークルの周りをお風呂用のマットなど、クッション性のあるシートをつなぎ合わせてカバーしましょう。徘徊をしだした犬の中には、サークルの柵などにぶつかって鼻先をすりむくことが多く、ケガをしたことにも気づかないケースがあるからです。

排せつに関しても、所かまわずするようになる可能性もあるため、トイレシートを敷き詰めておくことをおすすめします。ただし、徘徊と同時に吠えるようになったり、サークルを壊して外へ出ようとする傾向が見られたら、薬に頼る手段も検討しましょう。

シニア犬と幸せに暮らすコツ

犬が「心地よい」環境にいられることが大切

シニア犬と一緒に暮らすことは、今まで以上に大変だと感じることも増えるかもしれません。ですが、犬が心地よいと思える環境がシニア犬と幸せに暮らすコツとも言えます。

こまめな温度調節を心がけよう

シニア犬になると、体温調節の機能が低下してきます。そのため、体調を崩さないようにするために暑さ、寒さの対策として、こまめに観察して部屋の温度を気にかけてあげることが大切です。暑い時期は熱中症や湿気に気をつけ、寒い時期は湯たんぽや使い捨てカイロを活用して温めてあげましょう。

ストレスや疲労を減らす工夫は小さいうちから

テレビや音楽の音は、シニア犬にとってストレスになりやすいものです。負担を減らすためにも、テレビや音楽は短時間にとどめたり、イヤホンで聴くなど配慮しましょう。これは、犬が若いころから続ける方が、犬のストレス軽減に効果があります。また、関節のズレや疲労も、若い頃からの蓄積で起こるものです。犬が小さいときから段差をなくしておく方が、よりシニア期を若々しく過ごせる可能性が高まります。

寝ていることが幸せの証

高齢になると、犬は寝ている時間が長くなります。眠れるということはストレスがなく、気持ちがいい状態ということです。シニア犬にとって、ゆっくりと穏やかに過ごせることは何より幸せなことです。飼い主も、犬が穏やかに過ごせることは何よりの幸せではないでしょうか。犬が暮らしやすい環境を整え、一緒にゆっくりと過ごせる時間は何よりも幸せな時間となるはずです。

犬が心地よく過ごせることがシニア犬と幸せに暮らすコツ

小さいうちから犬が暮らしやすいような配慮を

犬も年齢を重ねるごとに足腰が弱り、病気や認知症になることがありますが、シニア犬と幸せに暮らすコツは、犬が心地よく過ごせる状態を作ってあげることです。小さいうちから段差をなくして足腰の負担を和らげることも有効ですし、年齢を重ねてきたら定期健診に通って、異常があれば早く見つけてあげることも大切です。

病気やトラブルが起こると大変なことも増えますが、愛犬と一緒に過ごせる時間が、振り返ればかけがえのない時間となることは間違いありません。若い頃とは違う、穏やかな時間を一緒に過ごすことも、犬との生活で幸せを感じられる時間になるはずです。

シニア犬と幸せに暮らすためのポイント

  • 小型犬なら10歳、大型犬なら8歳がシニア犬と呼ばれるようになる目安。足腰や内臓、脳に衰えが生じやすくなるので、日ごろから愛犬の変化を敏感に感じ取って対策を取ろう。
  • 段差の上り下りの負担は小さいうちから減らして、なるべく足腰が衰えないよう配慮しよう。弱ってきたら散歩ルートなども見直しを。
  • 胃腸や内臓機能は年齢とともに低下するため、定期健診はこまめに受けよう。
  • 徘徊を始めるようであれば、ケガをしないために対策をとろう。もし飼い主のことを忘れてしまっても、コミュニケーションをとって刺激は与え続けることが大切。
  • 犬が心地よくいられる何よりも大切。若い頃とは違う、穏やかな時間を大切に、犬にできることをしてあげよう。

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