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犬の時間の流れ|気を付けたいそれぞれの成長過程におけるポイント

犬の成長

犬の人生は、人間に比べるととても早く時間が過ぎていきます。だからこそ、一緒に過ごす時間は貴重なもの・・・犬と一緒にいる時間を少しでも有意義に過ごせるように、犬の時間の流れ方や成長過程で気を付けておきたいポイントを確認しておきましょう。

犬の時間の流れ方

人間であればまだまだ赤ちゃんという年齢でも、犬の場合は成犬だったり、老化が始る年齢の場合もあります。犬と一緒に暮らす上で、犬の年齢を人間に換算するとどのくらいの年になるのかを知っておきましょう。

1歳でオトナ、5歳で成熟、7歳で老化の始まり

犬は、生後1か月からすでに成犬への成長が始まっています。次のように、個体差はあるものの一般的には人間とはくらべものにならないスピードで成長していきます。

犬の一生
年齢 ポイント 状態
生後1ヶ月頃 好奇心旺盛、オトナへの階段まっしぐら 生まれてから1か月も経つと、乳歯も生えはじめ活発に動くようになります。そして早くもコミュニケーション能力が芽生え始めます。
生後2ヶ月頃 知覚・運動神経の発達 2か月目からは知覚や運動神経が発達し、犬自身「初体験」をたくさんする時期です。家に迎え入れるのもこの時期が一般的です。
生後3ヶ月頃 ワクチン接種終了!外へお出かけを始められる時期 犬は生まれた年にたくさんワクチン接種を受けます。ワクチン接種がすべて終わるのがこの時期になり、外出もできるようになるので、活動範囲がグッと広がります。
生後4ヶ月頃 恐怖心など新たな気持ちが芽生える犬の成長期 この時期に、新たな感情として「恐怖」という気持ちが芽生えます。ただ、この時期に感じた「怖い記憶」は一生残ってしまうことがあるので注意しましょう。
生後5ヶ月頃 恐怖心など新たな気持ちが芽生える犬の成長期 生まれてから6カ月を過ぎると犬はだんだんと成犬に近づいていきます。生殖能力も備わりオス・メスそれぞれの特性が見られる行動をするようになります。
1歳頃 心も体ももうオトナの仲間入り 1歳ごろになると体つきがしっかりとし、ほぼオトナ並みの体型に近づきます。体重の増加も次第に緩やかになります。体がしっかり完成する時期なのでドッグスポーツに挑戦するのもおすすめです。
5歳頃 精神的にも成熟の段階に この時期になると、精神的にも成熟した状態になります。さらに、元々持つ気質に加えて、育て方や飼育環境により犬の性格が大きく変わります。
7歳頃 そろそろ老化のはじまり 個体差があるものの、老化が始まるのは一般的にこの時期からと言われています。食欲や好みの変化など身体の変調を見逃さないようにしましょう。
13歳頃から ゆったりと老後生活を楽しむ時期 犬は1年でおよそ5年近くの歳を取ると言われているため、13歳ごろになると人間でいう60歳に近い年齢になります。この時期からは、元気に運動させるよりもゆったりと穏やかな日々を過ごせるようにしましょう。

急成長する幼犬期のうちにたくさんの経験を

生まれてから生後3か月くらいまでの幼犬期は、心身ともに急速に成長していきます。順応性が高い時期なので、たくさんの経験をさせて社会性を身に着けさせましょう。この時期に、他の犬や飼い主以外の人間とコミュニケーションを取らずに過ごしてしまうと、吠える・攻撃する・怯えるなどの反応を示してしまうことがあります。社会性を身に着けることにより、問題行動の抑制につながります。

やるべきことを済ませてから外出開始!

生後3か月くらいまでは、ワクチン接種など必ずやるべきことがあります。たくさんの社会性を身につけるために外での散歩をしたいところですが、ワクチン接種を完了してからにしましょう。

畜犬登録を忘れずに

犬を飼い出したら、畜犬登録の届け出をするようにしましょう。ワクチン接種とともに、忘れてはいけないことの一つです。

去勢・避妊手術をするかどうか家族で相談しておく

犬に子どもを産ませるかどうするかは、この時期から家族できちんと話し合っておく必要があります。犬の身体への負担を考えて、産ませないのであれば早めに去勢・避妊手術をした方がいいからです。オスの場合去勢手術をすると病気になりづらくなるメリットがあるほか、マーキングなどオス特有の攻撃性が軽減します。メスの場合も、子宮や卵巣、乳腺の病気になる可能性が低くなるほか、発情によるストレスを減らす効果があります。

ご飯は子犬用を準備!

成長期といってもまだまだ見た目は子犬、ドッグフードは子犬専用のパピーフードを用意しましょう。最初は、消化を良くするため餌をふやかしたりミルクを作ってあげたりしますが、大きくなるにつれて量や硬さを徐々に調節します。あまり食べないようであれば、栄養補助食品やウェットフードを足してみるなどの工夫をしてみてください。

「オス」「メス」らしさが芽生える犬の思春期はいつ?

生後半年も経つとだいぶ成長し、オス・メスそれぞれの生殖能力も備わるようになり、徐々に成犬へと近づきます。それに合わせてしつけを工夫するなど、問題なくオトナになれるようコントロールしてあげましょう。

立派な成犬になれるようしっかり対策を取っておきたい時期

この時期までにしつけをきっちりすることが、オトナになってからの問題行動を予防することにつながります。その他の面でも、成犬への準備を始めましょう。

基本のしつけを使って上手に解決

「まて」「おすわり」「おいで」といった基本のしつけは、困った行動を解決するのにも役立ちます。まずは基本的なしつけをした上で、のちのち問題行動を起こさないよう徐々にコントロールしていきましょう。また、成犬になってから人に噛みついてしまうなどの事故を起こさないためにも、甘噛み対策として、おもちゃや便利グッズを活用してしつけをしっかりと行いましょう。

去勢・避妊手術はこの時期までに

この頃になると、オス犬は足を上げておしっこをしたり、マーキングといわれる行動を取り始めます。そのため、去勢・避妊の手術をする場合はこの時期までに行っておきましょう。

ご飯は徐々に成犬用に移行しよう

個体差がありますが、おおよそ生後8か月くらいから体重の増加が止まります。この頃を見計らって、ドッグフードを成犬用のものに移行していきましょう。それまでは1日数回あげていたものを、徐々に回数を減らし、最終的には1日2回にするようにします。ただし、急に食生活を変えると食欲が落ちる可能性があるので、少しずつ調整していくのがポイントです。

心も体も成熟を迎える成犬期はたくさん遊んで絆を深めよう

大体生後10か月くらいから1歳くらいになると、ほぼ成犬の体型になります。さらにそこから5歳くらいにかけて、精神的にも成熟していきます。この時期は最も気力・体力共に充実している時期。特に大型犬であればあるほど、アクティブな遊びも楽しめます。いっぱいコミュニケーションを取って、飼い主との絆を深めましょう。

健康な体を維持できるよう注意も必要

成長がある程度落ち着くことで、体重や食欲なども一定になります。その分、今度は「今の健康を維持する」ことを心がけることが大切です。

食べ過ぎはデブの元!

犬であっても食べ過ぎれば肥満の原因になります。食事量が安定する分、食べ過ぎると一気に太ってしまう可能性があります。肥満を防ぐためにも、食事は適度な量を与えるよう心がけましょう。また、毎日必ず散歩をしたり、アクティブな遊びを取り入れるなどといった、体の大きさに合わせた運動も必要です。

予防接種や健康診断を定期的に受けよう

食事や運動の量の管理とは別に、年に1回健康診断を受けることをおすすめします。フィラリアなどを始め、犬にはかかると恐ろしい病気が多くあります。予防薬をもらったり、異常がないかかかりつけの獣医さんに診てもらっておくと安心ですよね。また、それとは別で年1回狂犬病などのワクチン接種もきちんと受けるようにしましょう。

この時期の性格は一生もの

犬は元々の気質に加えて、育て方や飼育環境によって性格が異なります。5歳くらいで成熟を迎えると言われていますが、基本的には1歳くらいまでに備わった性格がベースとなり、それ以後はほとんど性格が変わることはありません。しつけに関しても早めの訓練がモノを言いますが、穏やかな性格になるかどうかもこの時期に決まると言っても過言ではありません。

愛犬の老いを感じたらゆったりとしたシニア生活に切り替えを

犬によっては、7歳ごろから体に老化のサインが出始めるようになります。今まで通りの生活を送ると共に、少しずつシニア用のものに移行できるものは移行して、犬にとって居心地のいい環境を作ってあげるようにしましょう。

今までできたことができなくなっていくことを受け止めていこう

犬の年齢は、人間でいえばまだまだ子どもと思っていても、人間の年齢に換算してみると思っている以上に年を重ねていると驚くことも多くあります。成犬期を過ぎると少しずつできなくなることが増えていきますが、それも自然な姿とありのままを受け止めて、少しでも長く一緒に穏やかな日々を過ごしてあげましょう。

体を動かすより頭を働かせる遊びへと移行

7歳くらいで少し老いを感じ出したら、今まで通り散歩を行いつつ、遊びの内容を変えていきましょう。特に、体を動かすことを中心に遊んでいた犬の場合は、頭を使う遊びに変えることで体への負担を減らすことができます。ただ、時間とともにだんだんと記憶力や集中力、そして体力も低下していきます。それに伴って、それまで出来ていたことが出来なくなることも増えます。少しずつ出来ることが減っていっても、自然なことと理解して受け止めましょう。

ご飯はシニア用に移行

年齢とともに、体の消化機能も少しずつ衰えていきます。そのため様子を見て、徐々にシニア用フードへと切り替えていきましょう。

少しでも元気で長生きをしてもらうために健康管理も大切

この時期になってくると、健康管理をよりしっかりとしてあげることが重要になります。健康診断はできれば年2回に増やし、日ごろから変わった様子がないかこまめにチェックしておきましょう。年を重ねるごとに眠っている時間が長くなるので、快適に過ごすことができるように、ベッドの温度管理や掃除や洗濯がしやすいものを選び清潔に保つことが大事です。

犬の成長スピードはびっくりするほど速い

それぞれの成長過程に合わせた接し方をすることが大切

犬は人間が思っているより、かなり速いスピードで成長していきます。飼う側もそれに合わせた接し方や教育、健康維持や管理を行う必要があります。家に迎え入れるからには大事な家族の一員です。少しでも長く、元気で楽しく、そして仲良く暮らせるように、子犬の時期からシニア期まで、それぞれの成長過程や様子に合わせて生活環境を整えてあげましょう。

この記事のポイント

今回の記事のポイントは次の通りです。

  • 犬の時間の流れは人よりも速いスピードで流れている。1歳でほぼオトナ、7歳からは老化が始まる。おおまかな流れを念頭に置いた上で接することが大切。
  •    

  • 幼犬期、思春期、成犬期、老犬期に合わせた接し方や教育を行うことが必要
  • 成犬期を過ぎると健康の維持や管理も大切
  • 去勢・避妊手術は早めに相談

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