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犬の行動・しぐさで気持ちが分かる!?こんなボディランゲージに注目!

笑顔の犬

犬の気持ちの多くは、行動やしぐさに表れます。どのような気持ちの時にどんな行動やしぐさを見せるのかを知っておくと、より犬のことを理解してあげることができます。今回は、犬がよくとる行動やしぐさについてまとめました。

犬の表情や体の動きをチェックしよう

犬は言葉を話せませんが、表情や体の動き、行動により気持ちを表していることがあります。「今どんな気持ちかな?」と思ったときは、次に挙げるポイントをチェックしてみてください。

嬉しい!楽しい!幸せ!

実は犬も笑顔になることがあるのをご存じでしょうか。楽しいとき、よく見てみると口角が上がっていることがあり、それがまるで笑っているような表情に見えます。このような表情を含め、犬の行動や体の動きは、次のような状態であることを表しています。

生き生きした瞳をしている

瞳がキラキラして、生き生きとした顔つきをしているときの犬は、楽しい気持ちや幸せな気持ちでいっぱいという感情を示しています。このようなときは耳も自然な状態で前方に向き、口もリラックスした状態で軽く開いています。

興奮するとジャンプすることも

嬉しいときや楽しいときの犬は、体もリラックスしている状態です。それに加えて、体の前方を下げてお尻を上げる態勢を取ります。この動作は「犬のおじぎ」とも呼ばれ、「遊ぼうよ!」と相手に訴えているのです。他にも、面前に立って大きく後退したり、ぶつかったり、嚙んだり少し吠えるなどと、さまざまなアプローチをしてきます。更に興奮するとジャンプをすることもあります。

ただ、体の前方は下げてお尻はあげているものの、前足を折りたたんでしっぽを内側へ挟んでいるときは腹痛をこらえている可能性があります。「遊んでほしいとき」と似た態勢ですが、前足やしっぽの動きが異なるので気を付けて見てあげましょう。

しっぽの動きは大きな目安になる

犬の感情を知る上で、しっぽの動きは大きなポイントになります。嬉しいときや楽しいときはしっぽを大きく振ることが多いので、よく見てみましょう。しっぽの振りが大きいほど嬉しい気持ちを表現しています。中にはしっぽの振りの強さでお尻まで左右にふる犬もいます。

好奇心や興味で興奮中!

好奇心いっぱいのときや、興奮したときは少し落ち着かない様子をとることがあります。

目を大きく見開いたら興味を持っている証かも

興味を持つ対象に出会ったときや、好奇心でいっぱいのときは前方を注視して目を大きく見開き、耳をピンと立たせることがあります。ただ、口は開いていても歯を見せることはあまりありません。さらに、首をかしげるといった動作をする場合もあります。

そわそわ、落ち着かない様子

興味を持っているときや興奮しているときは、目線は前方にあっても体は落ち着かなくなります。うろうろ歩き回ることもあります。

しっぽはピンと立ったリ、水平の状態

興奮しているとしっぽがピンと立つことが多くあり、面白いものを見つけたときは水平状態になることもあります。嬉しいときとは異なり、しっぽは一定の状態に保たれます。

自分にとって警戒すべき相手を見つけた場合

家を守る役目を果たすこともある犬ですが、警戒すべき相手を見つけた場合は攻撃的な構えを見せることがあります。

警戒から行動へ移すまで

自分や自分の家族を脅かす存在を見つけたとき、まずは目を大きく見開き、警戒の表情になります。耳もピンと張って聞き耳を立てた状態に。同時に足先だけで立ったリ、クンクンと小さく吠えることもあります。相手を攻撃しなければならない相手だと認識したら、耳はピンと前に立てた状態で体を低くかがませ、足を折っていつでも走り出せる準備に入ります。

この状態の犬を見かけたら注意が必要です。「遊ぼう」と言っているときの態勢に似ているかもしれませんが、唸り声を上げていたり唇の部分がめくれ上がって歯をむき出しにしているようであれば、攻撃的なモードに入っていると捉えられます。さらに攻撃モードに入ると、目は相手を凝視した状態になり、耳をぐっと顔面に近づけます。時には鼻にしわをよせます。

攻撃モードに入ると毛を逆立て大きく見せる

完全に攻撃モードに入ると、体を高くし硬直した状態で立ちます。また、自分を大きく見せるために背中側の毛が逆立つこともあります。そして真っ向から相手をにらみつけたりします。

しっぽまで逆立った状態に

自分を強く見せたいだけであれば、しっぽは背中側に曲げた状態であることが多いですが、攻撃モードに入ると一転、ピンと立ち毛が逆立つのが特徴的です。

不安や恐怖のときは目を細める

犬にとって不安なことや怖いと思う場面に出会ったときは、目や耳の動き、しっぽを見ると分かります。

目を細め、耳は後ろの方向へ

犬は不安な気持ちになると目を少し細め、耳を頭の後ろの方に折るようにします。口元は閉じるか少し開き気味で、はにかんだような表情をします。また、恐怖を感じた際は目を細めたり、瞬きの回数が増えてしょぼしょぼとした不安そうな表情を浮かべます。耳は不安なときと同様に頭の後ろの方へ向き、口も後ろへ引くような表情を見せます。時々、歯が見えることもあります。

体を低くし、小さな声で鳴くことも

不安や恐怖を感じたときは緊張から体は硬直した状態になり、体を低くして服従の姿勢をとります。時には小さな声でクンクンと鳴くこともあります。また、恐怖を感じると肛門腺から分泌物が出る場合もあります。

しっぽは元気なく下がった状態に

しっぽは元気のバロメーター、不安な気持ちになると体の高さはいつもと同じでもしっぽは下がった状態になります。さらに恐怖を感じると、しっぽを足の間に入れて巻き込むほど下がります。

犬同士が遊びで見せる行動の意味とは?

私たちに見せてくれる感情とは別に、犬同士で行う行動にも色々と意味があるようです。そのいくつかをご紹介します。

犬同士の取っ組み合いは遊びがほとんど

時々、一緒に飼っている犬同士や、出会った犬同士で取っ組み合いのけんかのようなことを始めることがあります。これは一見ケンカに見えますが、実は遊んでいることがほとんどです。

立ち上がってボクシング!

代表的な犬の遊びは、立ちあがって前足でお互い殴り合う「犬のボクシング」と呼ばれる行動です。その他、お互い大きな口を開けて口の大きさを競い合ったり、地面に寝転がって相手の首根っこを押さえようとする遊びなどをします。

一説には野生時代の獲物を捕らえる練習の名残とも言われています。見ているとハラハラして止めに入りたくなってしまいますが、子犬期の場合は、このような遊びを繰り返すことにより力加減を学び、仲間と共に暮らしていく社会性を養っていきます。その他、前足を相手の肩にのせているときは、「自分の方が優位だ!」とメッセージを相手に伝えています。

不思議なお尻の嗅ぎ合いっこ

散歩などで他の犬に出会うと、クンクンとお尻のあたりを嗅ぎだして、ちょっと恥ずかしいなんて気持ちになった経験はありませんか?これも犬にとっては大切な行動の一つなのです。

相手のことを知るために必要

犬にはそれぞれ肛門腺がありますが、そこから出る分泌物の匂いは犬によって個体差があり、縄張りや婚活に重要な「ニオイ付け」の手段に使います。そのため、肛門のにおいを嗅ぐことは、犬にとってお互いの情報を知るということと同じ。犬流の挨拶と捉えることができます。お尻のにおいを嗅ぎ合うほかに、鼻や耳のにおいを嗅ぐといった挨拶の仕方もあります。

愛犬がこんなしぐさや行動を!その時はどんな気持ち?

一緒に暮らしていれば、犬同士だけでなく私たちにも色々な行動を見せます。人間に見せる行動やしぐさの意味と気持ちについて調べてみました。

「おねだり」や「甘え」をしてくる

私たちに見せてくれる犬の行動には、おねだりや甘えている気持ちを表していることがあります。それらの行動の意味を理解していると、毎日一緒に過ごすのがさらに楽しくなりそうです。

前足をかけてきたら「構ってほしい」

飼い主が座っていると膝の上などに前足をかけて上目遣い・・・チラッと見るとかわいい瞳がこっちを見つめているというシチュエーションが結構あるのではないでしょうか。このときの犬の気持ちはまさに、「構ってほしい」という思いがいっぱいなのです。あるいは、あなたが食べているご飯を見て、「お腹が空いたよ~」というアピールしているのかもしれません。

その他、体力が有り余っているときや、変な物音が聞こえて不安になったときにもこうした行動をとることがあります。

遊んでいると口をペロペロ!お腹をゴロン

口をペロペロなめてくれるのは、「大好き」という気持ちを表現しています。また、「一緒にいてね」と母親に求めるような気持ちを抱いていることもあるのだとか。そんな風に思っていてくれるのだとわかると、ますますかわいく思えてきますね。

さらに、遊んでいるときにお腹をゴロンと出してくれるのは、「服従」のポーズとよく言われていますが、弱点でもあるお腹を見せることは、相手が自分より優位であると認めている証拠です。ただ、そこまで難しく考えずとも犬が安心してくれている、リラックスしてくれていると考えるくらいでOKです。時には、お腹を見せてくれる行為は、「もっと遊ぼう!」という気持ちの表現のほか、「お腹をなでて~」とおねだりをしているポーズです。いずれにせよ、私たちに心を開いて甘えてくれている証拠なのです。

ぼーっとした目やいたずらは退屈の表れ?

なんとなくうつろな目をしているときは、「退屈だな~」とおもっているのかもしれません。一見、かわいい顔に見えるかもしれませんが、実は内心ストレスを抱えていることがあるので注意しましょう。同じように、留守番の最中に家の中をひっかきまわしてぐちゃぐちゃにしてしまった場合もストレスの可能性があります。

さらに、モノに当たらず自分の足をひたすら舐めるという行為を繰り返す際も、ストレスを大きく感じている可能性があるので、少しでも変だなと思ったら注意深く見守ることが大切です。ストレスにより、このような行為をしているようであれば、外に連れ出して思い切り遊ばせるなど、原因を取り除いてあげることが必要です。

犬の気持ちを理解してより楽しくコミュニケーションをとろう

顔の表情やしっぽの状態もチェックしてみよう

犬は喋られない分、さまざまな行動をして私たちとコミュニケーションをとろうとしています。すべての行動が今回ご紹介した行動にあてはまるとは限りませんが、今この表情はこんな気持ちなのかな、と思って接すれば、よりコミュニケーションを深めることができます。顔の表情やしっぽで気持ちを表すことが多いので、日々一緒に暮らす中でそのあたりに注目して過ごしてみてはいかがでしょうか。

この記事のポイント

今回の記事のポイントは次の通りです。

  • 犬は嬉しい、楽しい気持ちのときは、目がキラキラしてしっぽを振ることが多い。喜びが大きいほど、犬によってはジャンプをしたり、お尻を大きく振るしぐさが見られる。
  • 目を見開き、そわそわ落ち着かない様子だったり、しっぽがピンと立つか水平なときは好奇心や興味でいっぱいなときかも。
  • 同じように目を見開いていても耳までピンと立ち、足先だけで立っているようであれば警戒している可能性がある。そこから態勢を低くして、唸り声や歯を見せて毛を逆立てるようであれば攻撃モードに入っていて危険。
  • 不安なときや、怖いと感じているときは、目を細めて耳や体が後ろへ下がり気味。しっぽが元気なく垂れ下がったり、後足の間に挟むようにするのも特徴。
  • 犬同士の取っ組み合いなどは「遊んでいる」ことがほとんど。その他、私たちに起こすアクションは、愛情表現や退屈をアピールしている場合もある。

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