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最初が肝心!犬のしつけは子犬のうちに

犬のしつけ

犬のしつけは、お互いが心地よく暮らすためのルールのようなものです。そのルールを教えるのも、大きくなってから始めたのでは上手に伝わらない可能性があります。そうならないために、小さなうちから理解してもらえるよう時間をかけて行いましょう。

問題行動の芽は子犬のうちに早期発見が第一

子犬のときは何をしてもかわいく、なんでも許してしまいそうになります。そうして「子犬だから」と甘くとらえがちな行動も、成犬になってからは危険な行為になることがあります。まずは問題行動になりそうな予兆がないか注意して観察しましょう。

こんな行動を見つけたら要注意

子犬のときに見られた自由奔放な行動は、早めに解決するのが一番です。しつけがきちんとできていないと、ときには家族だけの問題で済まない場合があります。ゆくゆくの事故につながらないようにするためにも、子犬のうちから次のような行動が見られたら注意しましょう。

家族以外の人間、他の犬に吠えることが多い

犬にとって「吠える」という行為は普通のことです。子犬のときはかわいく聞こえることもあるでしょう。「寂しいのかな」と心配することもあるかもしれませんね。しかし、そんなかわいい子犬も、成犬になれば体だけでなく声も立派になります。そうするとちょっと吠えるだけで近所迷惑になってしまいます。

犬が吠える原因は欲求不満や不安、恐怖、縄張り意識、痛みなど色んな要素が考えられます。他の人間や犬に対して吠える癖があるのは、警戒心や家族を守ろうとする働きかもしれませんし、攻撃性が強いだけかもしれません。吠え癖の改善方法にはいくつかのやり方があります。例えば、吠えだしても叱らず「無視する」「おすわり、ふせをさせる」といった方法があります。原因に合わせて適切なしつけを行うことが肝心です。

なんでもかんでも嚙む傾向がある

犬は手を使えないので、口に入れることで対象物を知ろうとします。また、じゃれているときや遊んでいるときも、甘噛みをすることがあります。この甘噛みは、犬が乳歯から永久歯へ生え変わる時期にもよく見られる行動です。子犬の頃の甘噛みはかわいいものですが、成犬になってからは大けがに繋がる可能性があります。

もし噛み癖の傾向が見られたら、どんな状況で噛み癖が出ているか知るようにしましょう。例えばスリッパを嚙む傾向にあれば、あえてそのスリッパを目につくところに置き、嚙みやすい状況を作ります。そしてそのスリッパには、犬が嫌いなビターアップルやレモンなど「嚙んだ時びっくり」するような仕掛けを施しておきましょう。嚙むのをやめたらごほうびを与えます。

手を嚙んでくるようであれば、犬にとっては「遊んでいる」気持ちである可能性が高いです。このようなときは、嚙んできたら「痛い!」と大げさに声を出して中断させましょう。また遊びを再開し、同じように嚙んできたら同様の行為を繰り返します。これによって「嚙むと遊んでくれない」という学習をさせます。

その他、エサをあげるときに嚙む、なでようとすると嚙むなどの状況が考えられます。どの場合も「嚙むとよくないことが起こる」「嚙まなければいいことがある」といった意識を持たせることが重要です。また恐怖から嚙んでいる場合もあるので、なるべく散歩に連れて行ったりして外の色々なものと触れ合う機会を作るのも大切です。

飛びつき癖やリードを引っ張る癖がある

お散歩をしていて人間を見ると飛びつこうとしたり、リードをぐいぐい引っ張って先へ行くのもいい傾向ではありません。飛びつくのはじゃれている可能性が高いですが、犬の苦手な人はもちろん、大型犬にもなると飛びつかれる瞬間に恐怖を感じてしまいます。この場合は、人に会ったら「おすわりをして待つ」という行動を覚えさせる必要があります。

また、リードを引っ張って先へ行くのは好奇心旺盛な証拠ですが、成犬になると力も強くなりコントロールが難しくなります。「リードを引っ張ったときは動かないようにする」など、飼い主に寄り添って歩けるようしつけを行わなければいけません。

犬のしつけの心得

会話ができない相手だからこそ、ついついひとりよがりになりがちです。しつけているつもりが、逆効果にならないよう心得ておきたいポイントがあります。

忍耐力と楽しむ心、常にこちらのペースを保つこと

犬のしつけは根気強く繰り返すことが肝心です。そのためには愛情だけではなく忍耐力が必要です。

最初が肝心!甘やかしと愛情は別

まだ小さいからと甘やかしてしまうと、その後の修正が難しくなります。例えば、あまがみを許していれば、人の肌に歯を立てることに抵抗が無くなってしまいます。かわいい姿にはギュッと目をつむり、その子のためと心に喝を入れ、毅然とした態度で教育しましょう。愛情は大切ですが甘やかすのとは別です。後々大問題を起こさないためにも、最初が肝心という気持ちは大切にしましょう。

楽しむ心は持っていよう

犬のしつけは忍耐力が必要で、なかなか覚えてくれないとイライラしてしまう気持ちも生まれてしまいます。とはいえ、それで犬にあたったり、ストレスをためてもよくありません。それを防ぐためにも楽しむ気持ちは大切です。例えば、しつけの時間は1回につき10分と短く区切ります。犬の集中力は長くは続かないからです。その分毎日繰り返し、その時間中は集中して行うようにします。こうしてしつけの方法を見直すことでスムーズに進むこともあります。

また、失敗ばかり目に行きがちですが、ほめることがしつけをスムーズにするコツです。常にワンパターンではなくほめられる状況をつくれるよう、こちらの指導を工夫することも大切です。そしてちょっとでもできたことがあれば、ごほうびを与え、ステップアップを目指しましょう。そうして犬と一緒に、自分も楽しむ気持ちでいることが、ストレスの少ないしつけにつながります。

主導権はこちらに、ただし気分で変えないこと

犬はリーダーを決め、自分の中で「優先順位」を決める生き物です。そのため、しつけをする上で「飼い主がリーダー」と認識させるようにしつけましょう。ただし、「その日の気分」でしつけるのはタブーです。日によって態度が違うと犬の混乱の元になります。しつけをするときはなるべくいつも、感情の起伏を一定に保つよう心がけましょう。

特に、暴力や怒り、あるいは不安、緊張といった感情を表に出すと、犬は自分の方が上と思ってしまう可能性があります。そうならないためにも冷静、毅然とした態度、あるいは穏やかさを保って接することは効果的です。

犬のしつけの注意点

しつけるとき、ついついやってしまいがちなNG行動があります。行動によっては逆効果になることもあるので注意しましょう。

注意点は家族で共有しておこう

しつけは一人だけがするものではなく、家族みんなで協力するものです。そのためにも、次にあげるポイントをはじめ、みんなで共通の認識を持っておく必要があります。

できなくても叱らない

何かを教えてできないことが続くと、だんだんイライラしてつい声を荒げてしまうことがありますが、これはNG。できたことはオーバーなくらいほめてあげてほしいですが、できなくても「叱らない」ということを意識しましょう。むしろどうすればできるか、ほめてあげられるかといった方法を考えてみましょう。

いきなりいくつも教えない

しつけは段階を踏んで、一歩ずつ覚えさせていくものです。一度にいろんなことを教えるのはやめましょう。混乱して、かえって覚えるスピードがおそくなるかもしれません。まずは教えたい順番を決めて、その一つ一つを少しずつステップアップさせ、できるようになったら次の指示を教えるようにします。

教え方は家族内で統一

しつけは家族の中で統一しておく必要があります。犬が同じことをしたとき、家族それぞれ違う反応をするとどれが正しいのか混乱を招きます。例えばお父さんはエサをほしがったらあげてしまうのに、お母さんはきっちり管理するとします。犬としてはどちらが正しいかわからないので、そのうちお父さんなら「おねだりすればくれる」と勘違いするかもしれません。

また、指示するときの言葉も統一しましょう。「まて」をさせるときであれば、「まて」か「待ちなさい」か「ステイ」のどれか一つに決めます。お父さんは「まて」、お母さんは「待ちなさい」、子どもは「ステイ」などとバラバラでは犬に正確に指示が伝わらなくなります。スムーズなしつけのためにも重要なポイントです。

しつけは最初が肝心!小さいうちに刷り込む!

鉄は熱いうちに打て、ではないですが、しつけは小さいうちにがっちり染み込ませることが重要です。甘やかすだけが犬の幸せではないので、愛情は持ちつつ毅然とした態度でしつけをしましょう。

行動の原因に合わせて忍耐強く教える

子犬の頃の問題行動は、成犬になったとき危険行為につながってしまいます。未然に防ぐために小さいうちから訓練することが大切です。しつけでは、ただ叱るのではなく行動の原因を知り、それに合わせて適切な対処をする必要があります。一度で覚えられる犬もいるかもしれませんが、多くの犬は繰り返し教え込むことで習得していきます。

スムーズにしつけをするために、犬をほめられるような訓練方法を考えたり、1回のしつけは短時間に行うことも念頭に置いておきましょう。また、しつけをするときはネガティブな感情は出さないようにします。それが主導権をこちらににぎることにつながります。そうして家族全員で協力しあい、楽しみながら少しずつステップアップしていきましょう。

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