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猫が落ち着く快適なベッドや睡眠空間を用意しよう

かごに入った猫

猫は1日の大半を睡眠時間に充てると言われています。そのため、猫が落ち着いて眠れる快適なベッドや、睡眠のための空間を作ることは、飼い主に求められていることの1つです。今回はどんなベッドを猫が好むのかや、快適な睡眠空間を作る際に気を付けたいポイントについてご紹介します。

猫が落ち着く睡眠空間とは

猫のベッドへのこだわりは強い

猫用にベッドを用意しても、なぜか見向きもしてくれない、なんてことはありませんか?どうやら猫のベッドへのこだわりはかなり強いようです。そこでまず、どんな場所が猫にとって落ち着きやすく、快適に感じやすい空間なのかについて見ていきましょう。

基本は体がすっぽりおさまるところが好き

猫は野生時代、木の根元にあるくぼみや、岩のスキマなどを寝床にしていました。だから今でも、基本的に体がすっぽりとおさまるような場所を好みます。

出入り口は「1つだけ」なのが好き

野生時代は単独で行動していた猫にとって、寝床は休息の地であると同時に、敵に襲われないように注意しなければならない場所でした。そのため、出入り口が1つだけしかなく、出口に顔を向けて周囲に気を配れるような場所を好む傾向があります。例えばダンボールや紙袋に入りたがるのも、猫から見える出入り口は、1つだけなので安心感が生まれるのだと考えられます。

猫が好きな素材や安心出来る場所とは

飼い猫の場合は、次のような場所を特に好む傾向があります。

  • ふわふわした手触り、クッション性のある場所
  • 丸い形のもの
  • 少し狭いところ
  • 自分のニオイがするところ

猫はひざかけや毛布など、ふわふわモコモコした素材や、クッションなどを好む傾向があります。また、丸い形のものや、少し狭いところに入りたがることも多いのも、野生時代の名残と考えられます。さらに、テリトリーを持つ動物なので、自分のニオイがするところも安心感が生まれるようです。

猫が落ち着く快適な睡眠空間を用意しよう

どこをベッドにしてもいいような環境づくりをしよう

飼い猫の場合は、思いもよらない場所をベッドにすることもあります。体がすっぽりおさまる場所や、ダンボールなどは本能的に好むことが多いですが、飼い猫として暮らすうちに警戒心が薄れ、実際に眠る場所は人間が好むであろうと考えている場所と違うことも多くあります。警戒心の薄れ方は猫によって異なりますが、例えばソファの上や、ベッド、こたつの中と、さまざまな場所を寝床にします。そのため飼い主としては、どこをベッドにしてもいいような環境づくりをする必要があります。

猫が好きそうな場所にはタオルを敷いておく

猫によって、どこがお気に入りの場所になるかはそれぞれです。中には脱衣所のかごがお気に入りになることもあります。もし、「ここがお気に入りなのかな」と思ったら、猫用にタオルを敷いてあげましょう。そうすればタオルを敷いた場所は、猫にとっての快適な睡眠空間になります。ただしタオルは定期的に洗濯してあげるようにしましょう。猫は洗い立てのタオルのニオイも好きだからです。

無駄なスペースを作る

部屋づくりにも一工夫加えることが大切です。猫は狭いところも好むので、あえて作った無駄なスペースがベッドがわりになるかもしれません。例えば本棚は全部本で埋め尽くさず、あえて一区画だけスペースを作っておきます。他にも、タンスの上などにごちゃごちゃモノを置きすぎず、適度なスペースを作っておくと、猫がベッドとして利用するかもしれません。

一度猫が利用した場所はなくさないこと

猫は常にいくつかのベッドをキープし、ローテーションします。例えば午前中は日光があたる窓際、午後からはソファの上、夜はベッドに移動するなどです。自分の気分や都合に合わせて快適な睡眠場所を選ぶので、猫が一度お気に入りにした空間は、撤去せず残しておいてあげることも大切です。

猫は体温調節が苦手!季節に合わせた睡眠空間づくりを

夏涼しく、冬は暖かくしてあげることを忘れずに

猫は体温調節が得意ではありません。だから夏は涼しく、冬は暖かくをポイントに、季節に合わせたベッド作りや睡眠空間を用意する必要があります。また、高齢の介護が必要になってきた場合は、もう一工夫してあげることも大切です。それぞれ、どのようなポイントを注意するべきか、まとめました。

夏場のエアコンはかけすぎに注意

猫も夏場は涼しいところを好みますが、といって涼しすぎたり、エアコンの風があたるのは苦手です。だから夏場のベッドづくりでは、次のようなポイントを意識しましょう。

  • エアコンの温度は28~30℃で除湿モードにする。
  • 押入れなどを開けておき、猫が出入りできるようにする。
  • 窓を少し開けて風通しをよくする。
  • 夏でも毛布は置いておく

猫が苦手とするのは湿度です。エアコンの温度はそこまで低くなくても大丈夫ですが、除湿だけはしてあげましょう。エアコンと一緒に、窓を開けたりして自然風が通るようにしておくのもポイントです。さらに、一見暑そうに思える押入れも、意外と猫にとっては快適な空間となりやすいので、自由に出入りできるようにしてあげましょう。また、夏でも猫はふわふわの素材を好みます。毛布は季節を問わず置いておく方がおすすめです。

ただ、最近は猛暑が続く日も多くあります。そこで、ペット用のクールマットなども活用して、猫が自由に温度調節をできるような環境づくりをしましょう。

冬場は温度差を作ってあげることが大切

猫は寒さに弱いイメージがありますが、一方で冬場でも「寒い場所」を作ってあげることも大切です。温かい場所と寒い場所とを、行ったり来たりすることで、猫が自分で体温調節をできるようにするのがポイントです。

  • エアコンの温度は25℃くらい
  • ペットヒーターやこたつを活用する。
  • 日光浴できる場所を作る。
  • 廊下などへ自由に出入りできるようにする

まず暖かい場所として、ペットヒーターやこたつの活用がおすすめです。また、冬場でも日光浴は猫にとってビタミンを作りだすために必要な行為です。だから寒い日でも、カーテンのそばなど、日光浴ができそうなベッドを作っておいてあげましょう。さらに、暖かい部屋と廊下など涼しい場所とを、猫が自由に動けるよう、閉めきらないことが大事です。

もし冬場は一緒にベッドで眠っているという人は、猫用に毛布をもう一枚用意しておくこともおすすめです。人の寝返りによって、猫が布団を奪われることもあるからです。

シニア猫には体圧分散クッションがおすすめ

猫はどんどん長寿化しています。長寿化に従って、介護が必要になるケースも増えています。寝たきりのシニア猫の場合、心配なのは床ずれです。だから高齢になってきたら、体圧分散ができるようなクッション性の高い介護用ベッドを用意してあげましょう。

猫にとって快適なベッドや睡眠空間は1つじゃない

たくさんお気に入りの場所を作らせてあげよう

猫はお気に入りの場所をいくつも持ち、その時その時で気分や体調に合う場所を選んで眠ります。基本的には体がすっぽりハマるような場所が安心出来るようですが、飼い猫の場合は野生時代に比べ警戒心も薄まるのか、どこがお気に入りになるかわかりません。だから猫が気に入ったように見える場所には、タオルを敷いて、「猫専用ベッド」にしてあげましょう。そして、一度お気に入りになった場所はなくさないであげるようにしましょう。

また、猫は体温調節が苦手なので、自分で選べるよう、季節に限らず温かい場所と涼しい場所の、両方を用意してあげることも重要です。どんな場所を気に入るのかは猫によってさまざまです。思いもよらない場所で眠る猫を見つけたときの喜びや楽しみは、飼い主にとっても嬉しく、そして面白い発見になるはず。のびのびと猫に睡眠を楽しんでもらえるよう、色んな睡眠予備スペースを作ってあげましょう。

猫が快適に感じるベッドや睡眠空間づくりのポイント

  • 段ボールや袋など、基本的には体がすっぽりおさまり、出入り口が1つしかない場所が好きだが、飼い猫の場合はカゴなど開放感があるものも、気に入ればベッドにすることがある。
  • 毛布などふわふわしたもの、クッション性のあるものや、木のくぼみに似た少し狭い場所丸い形のものは多くの猫が好む傾向がある。
  • 猫はテリトリーを大切にする動物なので、自分のニオイのあるところも好む。
  • 猫が気に入った場所はタオルを敷いて、猫専用のベッドを作ってあげよう。いくつも睡眠空間を確保できるよう、あえて無駄なスペースを作り、一度猫が気に入った場所はなくさないであげよう。
  • 夏場や冬場は、暑さ対策・寒さ対策をしつつ、同時に、猫が自由に温度調節をできるよう暖かい場所や寒い場所も作ってあげることが大切。

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