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「成猫のごはん」への切り替え時と注意点

成猫ごはん

ある程度成長が落ち着いてくると、子猫用のごはんから大人用のごはんへと切り替えることになります。その切り替え時がいつなのか、ごはんの中身や注意点などについてまとめてみました。

成猫用フードへの切り替え時と食事内容

猫の成長スピードは人間よりも早く、人間よりも早いスピードで歳を取ります。見た目や体つきからは判断しづらいので、いつ頃から成猫と呼ばれるのか知っておきましょう。

キャットフードを活用するのがおすすめ

猫は好き嫌いもあるので、子猫のうちから栄養バランスが偏らないようキャットフードを活用するのがおすすめです。

成猫用への切り替えは1歳が目安

子猫用ごはんから成猫用ごはんへ切り替える時期は、1歳頃が目安になります。それまでに様子を見ながら、徐々に成猫用のものへと移行していきましょう。

量や回数は調整

成長するにつれ、猫のご飯は量や回数を調整していきます。特に子猫用のご飯は、少量でも栄養が摂れるよう高カロリーになっています。成猫となっても子猫用のものを与えると、カロリーの取りすぎになってしまいます。病気や肥満の予防のためにも、成長が落ち着いてきたら体重と照らし合わせつつ、成猫用のご飯を適量与えるようにしましょう。また、回数も子猫の時は一日数回に分けて与えますが、成猫となれば1日2回くらいが望ましいでしょう。

ドライフードとウェットフードを適宜調整しよう

猫は野生時代、ねずみなどを捕まえて食べていたとされる、本来肉食の動物です。そのため、高たんぱくで低炭水化物の食事が一番適しているとされています。手作りで用意する場合は、そうしたバランスに注意して用意する必要があります。手軽に済ませるのであれば、子猫のうちからキャットフードを使うことがおすすめです。その理由として、キャットフードは、あらかじめ猫のことを考えた栄養バランスになっているからです。

キャットフードはドライフードと呼ばれるカリカリに乾燥したタイプと、風味がよく肉感が楽しめるウェットフードのような水分も含まれたものなどがあります。一般的にはドライフードが用いられます。万が一、食欲のないときには、それにウェットフードを少し混ぜてあげるのがおすすめです。ドライフードを選ぶ際は、「総合栄養食」とされているものを選ぶようにしましょう。

また、猫は生後半年くらいで好き嫌いが決まると言われています。手作りの場合は、栄養バランスだけでなく、そうした好き嫌いをさせないためにも、工夫しなければいけません。さらに、手作りする場合は必ず火を通したものを与えるようにしましょう。例えば、ささみや野菜のゆでたものです。白米も少量であればOKなので、ご飯に肉や魚を混ぜたねこまんまも時々与えても構いません。ただし、手作りを与える場合は味付けをしないことが鉄則です。

成猫のご飯で覚えておきたいポイント

「好き嫌い」がハッキリ出やすい猫ですが、逆にそれを利用することもできます。そうしたことも含めて、猫のご飯を用意する上で覚えておきたいポイントをご紹介します。

ご飯を与える環境や量、味付けなどに注意しよう

成猫になると成長が落ち着き、子猫ほど急激な体調の変化を気にせずに済みます。ただその分、肥満や病気にならないよう注意してあげなければいけません。

好物は食欲不振のときに利用するという方法もある

猫は嗅覚で食べ物を判断し、好き嫌いを持ちます。その判断はハッキリしているので、せっかく用意してくれても気に入らなければ食べてくれないこともあります。反面、それは食欲不振のときに利用できる手段にもなります。「これが好き」という好物を知っていれば、もし「最近ご飯を食べてくれないな」と思ったときに、とっておきのご飯として出すことができます。こうした効果を生み出すためには、好物を毎日与えないことがポイントになります。

人間の食べ物は与えないこと、おやつは量に注意すること

私たちがご飯を食べていると、食べたそうにじーっと見たり、鳴いてアピールしてきたり、あるいはずっとひっついたりすることが多々ありますが、人間の食べ物は猫に与えないようにしましょう。これは味付けが濃すぎるためです。与えることによってクセになり、肥満や病気の原因になることもあるので、注意しましょう。

同様に、おやつも量や回数を考えて与えることがポイントです。ご飯をしっかり食べていれば、基本的にはおやつはほとんど必要ありません。市販品では猫が好きな食べ物を使ったおやつが多く売られていますが、日常的にではなく、「ごほうび」として何かいいことをしたとき少し与える程度に留めるのがおすすめです。あるいは、好物のおやつがあれば、食欲がないときにだけ食べさせる「とっておきのご飯」に使うのも効果的です。

食事は落ち着いて食べられる場所を用意しよう

繊細な部分を持つ猫は、人の出入りが激しい場所や物音のするところだとご飯を食べてくれない場合があります。そのため猫がご飯を食べる場所は、家の中でもリビングなど落ち着いて食べられる場所にしましょう。サークルの近くや中でもOKです。また、食べている途中じーっと見たりすると猫としては「自分のテリトリーが乱された」ように感じてしまいます。それもまた苦痛の一つになる可能性もあるため、食べているときはそっとしておいてあげましょう。

猫に食べさせてはいけないものと注意点

食べ物の中には、猫にとって毒になるものもあります。うっかりそんなものを与えないよう、注意しなければなりません。さらに、毛づくろいによって起こる毛玉対策もする必要があります。

人間の食べ物は基本的にNG

猫に食べさせてはいけないものは色々ありますが、基本的に「人間の食べるものはNG」と覚えておきましょう。前述した通り、人間の味付けだと猫にとって濃すぎるためです。特に塩分、脂肪分(油分)の多いものは猫の心臓や腎臓などに負担をかける原因になります。それ以外にも気を付けたい食べ物をいくつかご紹介します。

魚介類や肉・魚の骨、ネギ類

猫といえば肉や魚のイメージですよね。ところがイカやタコ、貝類といった魚介類は消化が悪く基本的に与えるのはNGです。また、魚といっても青魚ばかり食べさせるとビタミンEが不足する原因になります。さらに、肉食とはいえ肉や魚の骨は、ノドや内臓に刺さったり傷めたりする危険があるので避けた方が無難です。特にフライドチキンなど、鶏肉の骨は刺さりやすいので注意しましょう。

それから野菜でもネギ類は猫にとってよくありません。猫の赤血球を壊す成分が含まれているため、最悪の場合死に至ることもあります。シチューなど、見た目にはネギ類が入っていることがわかりづらい食べ物もあるので、危険を避けるためにも人間の食事は与えない方が安心です。

牛乳、カカオ類、ブドウやレーズン

子猫のときにミルクを与えたりするので、牛乳は体に良さそうなイメージがあるかもしれません。しかし与えていいのは猫用のミルクだけです。人間用の牛乳だと、下痢を起こす可能性があるので避けましょう。また、チョコレートやココアといったカカオ類も、それに含まれる成分で中毒症状を起こすことがあります。

ネギ類と同じく、最悪の場合死に至るケースもあるそうなので注意しなければなりません。ブドウやレーズンといったものも中毒を引き起こす危険があるとされています。こちらはまだ原因は分かっていませんが、そういった危険があるため与えない方が無難です。

毛玉対策にはネコ草を活用。ただしそれ以外の植物には注意

猫は毛づくろいをすることで身だしなみを整えますが、それをすることによって体内に毛がたまります。ある程度胃に毛玉がたまれば、自分で吐き出すのが通常ですが、中にはなかなか吐き出さない場合もあります。吐き出してくれないと健康にもよくないため、スムーズな排出ができるようネコ草を活用することをおすすめします。ネコ草には、食べることによって胃に刺激を与え、毛玉を吐き出す手伝いをしてくれる効果があります。

ただし、それ以外の植物には注意が必要です。中には猫が食べると下痢や嘔吐、不整脈といった病気や症状を引き起こすものもあるので注意が必要です。事故が起こらないよう、家の中には猫が出入りするスペースや手の届く範囲に、ネコ草以外の植物を置かないよう気を付けるなど配慮しましょう。

1歳になる頃までに成猫用ご飯に切り替えよう

子猫用ご飯から成猫用ご飯への切り替えは、1歳頃を目安にします。そのくらいまでに、体重など様子を見ながら少しずつ切り替えをしていきましょう。

成猫用ご飯に切り替えてからも健康に注意を

成猫となりある程度成長が落ち着いてからも、健康や病気には常に気を付けていてあげましょう。特に食べ過ぎは肥満の元です。さらに人間の食べ物も危険を招く可能性があるため、食べさせたり、間違って食べてしまわないよう注意する必要があります。もし万が一食べてしまって消化不良や嘔吐など、体の異常を起こした場合はペットショップに相談したり、状況によっては動物病院を受診するようにしてください。

成猫用ご飯へ切り替えるときのポイント

  • ご飯の切り替えは1歳を目安に徐々に変更していこう。量は体重に応じて適量を用意し、回数は最終的に1日2回くらいに抑えるのがベスト。
  • ご飯は栄養のバランスが整っているキャットフードが手軽でおすすめ。ドライフードを主食にし、状況によってウェットフードを取り入れよう。もし手作りご飯を与えるときは火を通すことと味つけをしないことがポイント。
  • 健康を考えてご飯やおやつは食べ過ぎないよう注意しよう。人間の食べ物は病気や中毒となる可能性があるので基本的にNG。もし万が一異常が表れたときはペットショップや動物病院に相談を。
  • 猫のご飯を食べる場所は落ち着いて食べられる場所を用意しよう。食べているときも見つめたり注目しないように。
  • 植物には注意が必要だが、毛玉対策にはネコ草を活用するのがおすすめ。

好き嫌いがハッキリしている猫ですが、健康のためにはこちらで食事内容に気を付けてあげることが大切です。なるべく元気で長く過ごしてくれるよう、健康維持の手助けをしてあげてください。

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