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猫の健康を守ろう|行動・様子を見て異常がないかチェックしよう

猫の健康

猫は具合が悪くても自分からアピールすることはあまりありません。そして、いつでも甘えたり近寄ってきてくれるわけでもありません。だからこそ、遊びながら触れ合う時間は、健康チェックにとても大切な時間です。また、遊ぶとき以外の時間も、行動や様子を見て異常がないか常にチェックすることが、病気に早く気付くポイントです。

まずは猫の行動・様子をチェック

猫は気分によって動くことが多く、なかなか触らせてくれないこともあります。まずは、普段の行動や様子から体調不良を起こしていないか確認しましょう。

いつもと違うことはないか、チェックしたいのはこんなこと

何気ないことでも、普段から意識しているだけで体調不良に気付くことができます。特に気を付けておきたいことをいくつかご紹介します。

いつも通り元気かどうか

猫の性格にもよりますが、基本的に体調が悪いときの猫はじっとして動きません。いつもは走り回ったり、部屋の中をウロウロしているのに、今日は隅っこの方で寝てばかりいるな・・・と思ったら注意しましょう。また、触ったり抱っこしようとすると嫌がる場合もケガや病気をしている可能性があります。

反対に、いつも以上に興奮している、落ち着きがないというときも要注意。環境の変化によるストレスという場合もありますが、特に環境の変化がなければ、調子が悪いのかもしれません。もし歩くときによろけたり、震えているなどの明らかな異常がみられるときはすぐに病院に連れていきましょう。

食欲、便の様子はどうか

食べることは元気の証。食欲がいつも通りあるか、同じくらいの量を食べているかなど日々意識しておきましょう。特に子猫は、一食抜くだけでも命に関わることがあります。もし半日でも食べないことがあれば、病院に相談してみてください。成猫の場合は、1日以上食事を摂らず、元気がないときは病院へ連れていきましょう。ただし、太りすぎも猫にとってはよくありません。食べ過ぎるようであれば、肥満にならないようご飯の量をコントロールしていきましょう。

食べることとともに、便も健康のバロメーターです。下痢が続くようなら感染症の疑いがあります。また、猫の正常な尿は、濃いめの茶色をしています。いつもと色が違うとき、あるいは量が異なる場合は気を付けて経過を観察しましょう。

見た目に変わりはないかどうか

猫の体調は見た目にも表れます。毛並みや皮膚にツヤがないときは体調がよくない証拠。さらに、もし急激にやせることがあれば、重い病気にかかっている可能性があります。病院で診てもらいましょう。重症でない場合も、猫は皮膚が弱いので皮膚炎を起こしていることがあります。特に乾燥する冬や梅雨時のじめじめした時期は、皮膚炎になりやすいので注意しましょう。もし抜け毛の時期でもないのに大量の抜け毛や脱毛がある場合は、ノミやダニが原因かもしれません。

猫の顔をよく見てあげよう

極度にまじまじ見つめると、「ケンカうってるの?」と勘違いされるかもしれませんが、猫の体調は顔にも表れることがあります。遊びの時間などを利用してチェックしましょう。

汚れに注意!

猫は顔のどこかに異常がある場合の多くは、汚れとして現れます。特におかしなところがないかどうか、こまめに確認しましょう。

目や耳、肛門周りは汚れていない?

猫は結膜炎などの炎症を起こすことがあります。普段から目の周りが汚れていないか、目ヤニが異常に多くないかなど、気を付けて見てあげましょう。充血にも注意が必要です。また、外耳炎などの耳の異常は汚れとして現れることがあります。こちらもいつもより汚れていないか、かゆがっていないかを注意してみてあげてください。

顔ではありませんが、肛門周りも汚れやすいのでこまめにチェックしましょう。多少は汚れることがありますが、あまりひどい場合は下痢をしたのかもしれません。さらにオス猫は、しっぽの付け根に炎症をよく起こします。この部分も意識してチェックしてみてください。

よだれや口臭に注意

よだれをたくさん垂らしていたら要注意、なにか体の異常を疑ってください。夏場であれば熱中症かもしれません。熱中症以外にも中毒の可能性があります。放っておくと失明や、命にもかかわってきます。すぐに病院へ連れていきましょう。

歯に関しては、猫も歯周病になることがあります。もし口臭が気になる場合は、歯周病の可能性が。嫌がるかもしれませんが、歯磨きなどを取り入れるのも予防策の一つです。

鼻は適度に湿っているのが正常

猫の鼻は少し湿っているくらいが正常です。多少乾燥していても問題ありませんが、あまりに乾きすぎている場合は、体調が悪いのかもしれません。色付きの鼻水が出て汚れているときは、鼻気管炎の可能性があります。

こんな異常行動が見られたら要注意

行動や体の様子だけでなく、あからさまに変な行動をするときは体の異常を疑いましょう。

症状を見極めることが大切

変な行動だな、と思っても人間だったら「体調が悪い」と判断できることが、猫にとってはよくあることだったりします。そのため、行動の見極めが大切です。「よくあるし」と思ってそのまま放っておくと、本当に体調が悪いのに気づいてあげられなくなるかもしれません。

せき、くしゃみ

猫も人と同じようにせきやくしゃみをすることがあるので、それ自体はそんなに心配することはありません。風邪をひくこともあるので、鼻水を出すこともあります。ただ、頻繁にせきやくしゃみを繰り返したり、呼吸まで苦しそうにしているときは注意しましょう。風邪以外の病気かもしれません。激しいくしゃみを繰り返したり、あまりに苦しそうであれば、鼻気管炎など呼吸器の異常や肺炎の疑いがあるので病院に連れて行ってあげてください。

嘔吐

毛玉を吐き出すためだったり、自分のキャパ以上食べたときなど、元々猫は嘔吐を起こしやすい体の作りになっています。そのため、吐いたからといって、すぐに病気とは限りません。しかし、ご飯も食べていない場合の嘔吐、繰り返して吐くというときは感染症や中毒を起こしている可能性があります。脱水症状を起こさないよう注意しながら、嘔吐物の中に異物がないかも確認しましょう。異物があった場合はすぐに病院で処置を受けることが必要です。

やたらとかゆがる

体がかゆいのは、何かしらそこに気になるものがあるはず。猫は皮膚炎を起こしやすいので、それが原因かもしれません。まずは、ノミやダニがいないか確認してみましょう。そうでなければアレルギー皮膚炎になっているかもしれません。原因がわかると、すぐに解消することができます。

ノミやダニ、または皮膚炎による症状でかゆがっていなければ、ストレスの可能性があります。猫は元々神経質なところがある上、性格によってはかなり繊細な猫もいます。繊細な猫であればあるほど、ちょっとしたことでも強いストレスを感じて脱毛してしまうことがあります。

こまめな健康チェックが早期発見につながる

猫が健康かどうかというのは、普段の行動や様子を知っているほど判断しやすくなります。こまめなチェックをしていれば、「いつもと違うな」と気づくことができます。それがケガや病気の早期発見にもつながるはずです。

よく起こす症状もそのままにせず、異常かどうか見極めよう

症状によっては猫がよく起こすものもあり、その見極めをすることが猫の健康を守るために大切です。

  • 行動や体の様子など、普段と変わったところはないかを普段から気を付けてみていよう。
  • 食欲不振や下痢、便秘などが続くようであれば注意が必要。
  • お手入れなどで触れ合っているときは、コミュニケーションをとりつつ顔や体全体もチェックしよう。顔に目ヤニなどの汚れがあったり、鼻水を垂らしている時はなにか病気かも。
  • せきやくしゃみは人間と同じようにすることがあるが、頻繁に繰り返したり激しいようであれば病気を疑おう。嘔吐を起こしやすいが異物があればすぐに病院へ連れていこう。
  • 皮膚炎になりやすいのでノミやダニといった寄生虫がいないかはこまめにチェックを。ただしストレスによっても脱毛することがある。

あまり心配しすぎても、ちょっと消化不良で下痢をしただけだったり、鼻がムズムズしてくしゃみをしただけという可能性もあります。とはいえ、本当に体調が悪かったり、病気になっていることもあります。その見極めは、普段から猫がどんな様子や行動をしているかを観察したり、遊ぶなどコミュニケーションをとることで判断することができます。猫の健康を守るためにも、ぜひ意識してみてあげてください。

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