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猫が毛玉を吐く頻度|吐かない時注意したいトラブル

毛づくろいする猫

猫は毛づくろいをしたときに飲み込んだ毛を毛玉として吐き出すことがあります。毛玉を吐き出す頻度は、大体どのくらいが正常なのでしょうか。また、吐かない時注意したいトラブルについて調べてみました。

猫が毛玉を吐き出す頻度

毛玉ができる仕組みとは

猫が毛玉を吐き出す頻度は、個体差があり、それぞれ異なります。中には全く吐き出さない猫もいるようですが、一般的にどのくらいの頻度で吐き出すのか、毛玉ができる仕組みとともに見ていきましょう。

毛づくろいで出た抜け毛が毛玉になる

猫の毛玉は、猫が毛づくろいをしたときに飲み込んだ抜け毛によってできます。毛玉は、ある程度は便とともに排出されますが、胃の中に残ると毛玉になります。放っておくと、胃の中を毛玉が占領することになるので、通常猫は、定期的に毛玉を吐き出します。

長毛種の方が毛玉を吐き出しやすい

長毛種、短毛種に限らず毛玉を吐き出すことはありますが、長毛種の方が毛が長く、飲み込む抜け毛の量が多い分、毛玉を吐き出す頻度は多くなります。反対に、短毛種の中には便で全て排出され、毛玉として吐き出さないこともあります。そのため、子猫が毛づくろいをしても毛玉を吐き出さないことがあっても、そこまで心配する必要はありません。

吐き出す場合は1カ月に3~4回程度

猫が毛玉を吐き出す場合は、平均1カ月に3~4回程度と言われています。中には1年に1回しか吐き出さない猫もいるようです。猫によって様々なため、毎日吐き出さなくても、そこまで神経質になる必要はありません。ただし、吐き出さない猫がいるように、毛玉を吐き出すとしても、個体差があります。そして、吐き出すタイミングは猫次第なので、吐き出す場所もばらばらであることが多いです。

毛玉を吐き出さないときに注意したい病気トラブル

いつもと猫の様子が違ったら要注意

ある程度定期的に毛玉を吐き出している猫が、全く吐かなくなった場合は要注意です。毛玉を吐き出さないことで病気トラブルが起こることもあるからです。

「毛球症」という病気トラブル

食後やトイレの後に毛づくろいしたときの抜け毛が、胃の中にたまり、吐き出されないままでいると、「毛球症」という病気になることがあります。毛球症になると、胃の中に留まった毛玉が、胃の粘膜などにこびりつき、排出されないまま詰まってしまいます。胃が毛玉に占領されるので、ご飯はもちろん水さえも飲めなくなり、呼吸困難に陥ることもある怖い病気です。重度の毛球症に陥ると、薬では回復しづらいため、毛を取り除くための手術をしなければなりません。

毛球症は早めに気づいたら対処できる

毛球症は、ある日突然起こる病気ではないようなので、早めに飼い主が気づいてあげられれば対処できることもあります。愛猫が、毛玉を吐かないときは、次のような症状がないかもチェックしてみてください。

  • 食欲低下
  • 水分をあまり摂らない
  • 猫の元気がない
  • 下痢
  • 便秘
  • お腹を触られるのを嫌がる
  • 動きがいつもより鈍い

2日以上様子がおかしければ病院へ

毛球症を疑う目安は、2日以上おかしな様子が見られたときです。猫の場合、自分で食欲を調整するので、1日くらいはご飯を食べないこともあるからです。さらに、毛球症になるとお腹に違和感や、苦しさを感じたりするはずなので、猫がうずくまるような態勢をずっと取っていたり、動きが鈍いときも要注意です。普段しない「箱座り」を急にしだす、といったいつもと違う行動を取る場合も注意しましょう。

スムーズに毛玉が吐けるようにするために

飼い主が愛猫に対してできる毛玉対策とは

猫がなるべくスムーズに毛玉を吐けるように、飼い主ができる対策についても調べてみました。いくつか方法があるので、できることからしてあげましょう。

食事でできる毛玉対策

まずは、日々の食事を通してできる毛玉対策には、次のようなものが考えられます。

  • なるべく水分を摂らせる
  • 毛玉対応のキャットフードを食べさせる
  • 毛球除去剤を使う

便とともに毛玉を排出しやすくするには、適度な水分が必要です。なかなか飲んでくれない猫の場合は、玄関やリビングなど、いつもと違う場所にも飲み水を置いてみると、飲んでくれることがあります。さらに、同じ水でもぬるま湯にして出す方が、冷たい水より好むこともあります。

ご飯を工夫する場合は、キャットフードの中で「毛玉ケア」と書かれたものに変える手段があります。毛玉ケア用のキャットフードは、消化を促す作用が通常より強いため、毛玉も排泄物と一緒に出やすくなるというメリットがあります。他にも、ご飯に混ぜて排出を促す、毛球除去剤を使う方法があります。こちらはジェル状になったものなどがあります。仕組みはキャットフードと一緒で、猫に食べさせることで便と一緒に排せつしやすくするというものです。

こまめなお手入れで毛玉を防止

日々のお手入れも毛玉防止に有効です。こまめにブラッシングをして毛玉を取り除いてあげましょう。飲み込むムダ毛が減るので、猫の体内で毛玉になる確率も減らす効果が期待できます。また、長毛種の場合は、定期的にシャンプーをしてあげるのも有効です。短毛種の場合も、換毛期には一度シャンプーの日を作りましょう。

ネコ草を活用する

毛玉対策としてよく活用されるのがネコ草です。ネコ草は細くて長い葉を持つイネ科の草です。葉っぱの先端がとがっているのが特徴で、猫が草を飲み込んだときに、とがった部分が喉を刺激し、吐き出させる効果を生み出します。ネコ草はペットショップなどで手軽に手に入り「ペットグラス」という名前で売られていることもあります。

1週間ほどで枯れますが、日なたに出しておけば新しい芽が出てきます。室内で飼う場合、誤食を防ぐため植物は置かない方がいいとされていますが、ネコ草だけは置いておいてあげるのがおすすめです。ただし、子猫のときにネコ草を与えると、消化不良を起こし、下痢や嘔吐の原因になります。そのため、ネコ草を用意するのは1歳をすぎ成猫となってからにしましょう。

猫の毛玉を吐く頻度はまちまち

いつも吐き出す猫が吐き出さないときは要注意

猫が毛玉を吐く頻度は、個体差があり、1か月に3~4回吐き出す猫もいれば、1年に1回だったり、全く吐き出さない猫もいます。吐き出すのは、長毛種の方が確率が高く、短毛種の場合は吐き出さずとも、便と一緒に排出できる猫もいます。毛玉は毎日吐き出す必要はありませんが、いつも定期的に毛玉を吐き出している猫が吐き出さず、食欲低下や下痢、便秘などの症状を見せるようであれば要注意です。

特に、お腹を触られるのを嫌がったり、いつもと違った動きをしていないかはよく観察しましょう。おかしいと思ったらすぐに病院へ連れていってあげてください。猫の毛玉対策は、十分な水分を摂ることや食事、ネコ草を置くことで改善できる場合もあります。さらに、飼い主としてはこまめなお手入れも心がけましょう。毛玉が胃を占領して、毛球症になると大変です。愛猫の健康のためにも、毛玉管理までしっかり行いましょう。

猫の毛玉を吐く頻度と、吐き出さないときに考えられる病気の可能性とは

  • 猫の毛玉は、毛づくろいによって抜けた毛が、飲み込まれることで出来上がる。通常は便とともに排出されたり、毛玉として吐き出される。
  • 毛玉を吐き出す頻度は、猫によって個体差がある。1カ月に3~4回だったり、1年に1回だけだったりする。短毛種の場合は全く吐き出さない猫もいる。
  • いつも毛玉を吐き出す猫が吐き出さないときは、「毛球症」かも。食欲や水分摂取量、便の様子、いつもと違う動きがないかよくチェックしよう。2日以上おかしな動きが見られたら病院へ。
  • 毛玉をスムーズに排出するには、毛玉ケア用のキャットフードや毛球除去剤の使用、飲み水の工夫など食事の工夫と共に、日々のブラッシングなどこまめなお手入れが大切。
  • 1歳を過ぎたらネコ草も活用しよう。

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