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愛猫の健康チェック!体調不良を疑いたいポイントとは

猫体調不良

猫は具合が悪くても平気なフリをすることも多いので、愛猫の健康チェックは飼い主の大切な仕事です。日々観察することで、ちょっとした体調不良にも気づくことができ、病気の早期発見にもつながります。今回は、注意してチェックしたいポイントについてご紹介します。

さりげなく見て健康状態をチェック!

愛猫の様子を観察して体調不良の気配を感じ取ろう

まずは猫の様子を普段から観察して、1日のリズムや動きを知っておきましょう。毎日何気なくでも見るようにするだけで、猫の「いつもと違う」様子にも気づきやすくなるはずです。

食べる量、飲む水の量はいつもと変わりないか

ご飯を用意したとき、食欲があるか、水を飲む量はいつもと変わりないか確認しましょう。

  • 食欲はいつも通りあるか、きちんと食べるか
  • いつもより水を飲む回数が多くないか
  • 何度も嘔吐したり、吐いた後の様子はおかしくないか

猫は自分で食べる量を調整したり、いつものご飯と違うと感じた場合は、ご飯を食べないことがあります。そのため、1日くらいご飯を食べなくても、そこまで神経質になることはありません。ですが、2日以上食べない場合は、病気の可能性を疑いましょう。例えば口内炎やケガをしている可能性、感染症や内臓障害が起こっている場合などが考えられます。特に、嘔吐や下痢、便秘、咳などを併発している場合はすぐに病院を受診してください。

また、猫はどちらかというと水を飲む量が少ないので、水を飲む場面を頻繁に見かけたら尿の量もチェックしてください。どちらも量が増えている場合は、糖尿病や腎臓機能に問題があるか、他にも甲状腺や子宮に問題を抱えている可能性があります。高齢になるほど起こりやすくなりますが、食欲はあり、活発にも動くので、気づきにくい症状の一つと言われています。多飲多尿の傾向が見られたら、なるべく早く発見してあげることが、猫の健康につながります。

尿や便の様子をチェックする

猫のトイレを掃除するときに、尿の量や便の様子もチェックしましょう。できれば、トイレに入るときから、使用中、使用後の様子まで観察しておくと、変化を感じ取りやすくなります。

  • 便の硬さや、便が出づらそうにしていないか
  • おしっこの色や量はいつも通りか、何度もトイレに行ったり、出づらそうにしていないか

猫もお腹を壊すことがあるので、下痢や軟便をすること自体は、そこまで心配することはありません。しかし、何度も繰り返し下痢をしたり、血便、体まで痩せてきたときは要注意です。反対に、便が出づらそうにしているときは、便秘の可能性が高いですが、2日以上便が出ないときや、お腹も張ってきた場合は、病院で診てもらいましょう。

おしっこも、赤や褐色、オレンジ、濃い黄色と、いつもと違う色のときは病気の可能性があります。血尿のときもすぐに病院へ行きましょう。さらに、尿意はあるものの出ないときや、反対に多尿状態になっているとき、そして猫自身がぐったり元気がないときは、すぐにかかりつけの獣医に診てもらってください。

歩き方はおかしくないか

猫が足をかばっているようだったり、ひきずるようなしぐさが見られないかどうかも確認しましょう。他にも次のような症状がないか、注意してみてください。

  • 今までに比べて動かなくなった、外へ行かなくなった
  • 歩くとき頭が傾いている
  • 元気がない、ぐったりしている

愛猫と触れ合ってチェック!

猫のお手入れやスキンシップとともに異常がないか確認しよう

毎日短時間でもブラッシングやコミュニケーションを取る時間を持つことも、猫の体調不良に気づくことができるチャンスです。猫の顔を眺めたり、毛ツヤをチェックするなど、猫との時間を楽しみながら確認してみてください。

耳や目など、顔まわりに異常はないか

体調不良は猫の顔に表れることが多いので、スキンシップの合間など、さりげなく顔まわりをチェックするようにしましょう。

  • 耳の中が汚れたり、ニオイがしないか、かゆそうにしていないか
  • 目ヤニや涙が出ていないか、かゆそうにしていないか
  • 歯茎が赤かったり、口のニオイがいつもより強くないか、大量によだれが垂れているなどの変化はないか
  • 鼻の頭は適度に湿っているか、咳やくしゃみをしていないか、鼻水は出ていないか
  • 呼吸が苦しそうではないか

耳や目は炎症などトラブルが起こりやすい場所です。ニオイを嗅いだり、目の色が左右同じかどうかチェックするようにしましょう。また、猫の歯茎は、通常ピンク色ですが、赤くなっているようであれば口内炎の可能性があります。反対に、白っぽくなっているときは、貧血気味かもしれません。

さらに、鼻の頭が乾いているときは発熱の可能性があります。猫の平熱は38.4~38.8℃くらいとされているので、お尻に体温計を入れて測ってみてください。鼻水や、咳、くしゃみといった症状のほか、ぜーぜーと苦しそうに呼吸をするようであれば、感染症だけでなく、気管や肺、心臓などの病気の疑いもあります。

毛のツヤはいつも通りあるか

猫の体調不良は毛のツヤにも表れます。ツヤがなかったり、次のような様子が見られるときは、体調不良を疑いましょう。

  • かゆそうにしている、体の同じところを舐める
  • 体臭やフケ、湿疹がある、皮膚が赤くなっている
  • 毛ツヤが悪い、もつれや毛玉がある
  • 皮膚の色が黄色い、紫っぽい

かゆそうにしているときは、ノミやダニ、真菌など、なんらかの原因によってアレルギー反応を起こしているか、炎症を起こしている可能性があります。また、猫は自分で毛づくろいをする(セルフグルーミング)習慣があります。毛ツヤが悪いということは、毛づくろいができない理由があるはずです。もしかしたら口内炎などができているかもしれません。他にも、皮膚の色がおかしいときは、ケガなどによって皮下出血が起こっている可能性があります。

触ると嫌がらないか、変なデキモノはないか

いつもは自分の方から寄ってくるのに、今日はこちらから触ろうとすると嫌がる、などというときも、トラブルを抱えている可能性があります。

  • いつもは触っても平気な場所なのに、触ろうとすると嫌がる
  • おなかをかばうような様子を見せる
  • おなかが異常に膨らんでいる
  • 変なしこりやデキモノができている
  • 触った時肋骨が分かる、あるいは骨がゴツゴツしている

触られるのを嫌がる場合は、まずは外傷がないかチェックしましょう。見た目に問題なくても、関節や骨に問題がある場合もあるので、念のため診察を受けた方が無難です。また、もし短期間でおなかが異常に膨らんできた場合は、腹水がたまっている可能性があるので、すぐに病院へ行きましょう。しこりやデキモノを見つけたときも、腫瘍の可能性があるので、獣医に診てもらうようにしてください。

猫の理想体型は、触ったとき、背骨や肋骨が分かる程度の肉付きがいいとされていますが、骨がゴツゴツしすぎて肉感を感じられない場合は痩せすぎです。反対に骨がどこにあるかわからない状態は、肥満と考えられます。さらに、皮膚を押してみて、戻りが遅い場合はむくんでいる可能性がありますので、病院で診てもらいましょう。

愛猫の体調不良を感じたらかかりつけ獣医の元へ

信頼できる獣医との連係プレーが大切

猫の様子が少しでもおかしいと感じたときは、信頼できるかかりつけ獣医の元で、早めに診察を受けることが重要です。そして、猫の体調不良のときは、なるべく慌てず、次のポイントを意識して病院へ連れていくようにしましょう。

電話であらかじめ状況を伝える

猫が体調不良のときは、一刻も早く診察を受けさせたいと焦りがちですが、連れていく前にまず、獣医へ電話で連絡を取りましょう。そして、猫の様子を伝えて指示を仰いでください。あらかじめ状況を聞いておくことで、獣医側も、診察の準備をして待つことができます。そうすれば、病院についたとき、スムーズに治療を始められます。

到着したらもう一度説明する

病院についたら、もう一度詳しく症状の説明をしましょう。できるだけ、簡潔に伝えられるよう、メモを作っていくのもおすすめです。

分からないことは質問する

猫を診察したあと、獣医から原因の説明や、治療方針について説明があるはずです。説明を聞いた上で、もし分からないことがあれば、質問して解消しておきましょう。大切な猫を、「獣医だから大丈夫だろう」と任せず、きちんと納得して治療を受けることが、猫の回復にもつながります。

愛猫の健康チェックは見て触って確認しよう

毎日触れ合うことで「いつもと違う」猫の体調不良にも気付きやすくなる

愛猫の健康チェックは、目で見て確認しつつ、触れ合って、異常がないか確かめましょう。猫の体調不良は、毎日コミュニケーションを取る飼い主だからこそ、分かることもあります。少しでも「変だな」と感じたときは、かかりつけの獣医に診てもらうようにしましょう。診察を受けるときは、なるべく「どこがどうおかしいと感じるのか」を具体的に伝えることが大事です。

猫は言葉を話せませんが、飼い主が気を付けてあげることで、病気の早期発見につながり、回復にもつながります。ぜひ、猫との時間を大切にしながら、健康管理にも気を配ってあげてください。

猫の体調不良を見つけるために、チェックしたいポイント

  • 食欲や、水を飲む量、トイレの様子、歩き方など、目で見てチェック。特にトイレはじっと見つめると猫も落ち着かなくなるので、さりげなく観察し、異常がないか確認する。
  • 目、耳、鼻、口などの顔まわり、毛ツヤや皮膚の様子におかしなところはないか、日々触れ合いながらくまなくチェック。変なデキモノにも注意する。
  • 少しでもいつもと違う様子や、体に異常が見られるときは、病院へ。連れていくときは、事前に電話で連絡を取り、状況を伝えておこう。

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