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猫を飼えなくなったときのことも考えておこう

たたずむ猫

一度猫を飼いだしたら、最後まで面倒を見ることが飼い主の責任です。とはいえ、妊娠で精神的に不安定になったり、体調不良で長期入院をする場合、あるいは事故で命を落とした場合など、やむを得ず猫を飼えなくなる可能性はあります。あらゆる可能性を考え、飼い主として、万が一飼えなくなったときに備えて、対策をしておくことが大切です。

猫を飼えなくなったときに飼い主がすること

できるだけやってみてダメなら預かり先を探す

飼い主として、最後まで猫を飼うことはもちろんですが、やむを得ない状況になる可能性は誰にでもあります。飼い主が面倒を見られない状態では、猫にとっても辛いことです。できるだけやってみて、どうしてもダメだというときは、預かってくれる先を探しましょう。

あらゆる手段を使って新しい飼い主を探す

どうしても飼えないとなった場合は、知人やインターネット、貼り紙などあらゆる手を使って、新しい飼い主を見つけましょう。自分が面倒を見られない分、しっかり最後まで面倒を見てくれる人を探すことも、飼い主としての責任です。

一時的に預かってくれる場所を探す

妊娠など、一時的な体調不良で猫の面倒を見られない場合は、体調がよくなるまで預かってもらえる場所を探すのも一つの方法です。ただし、一時的に預けるつもりが、預け主に情が生まれて「返したくない」と言われるケースや、猫自身が新しい預け主の家に慣れてしまう可能性はあります。

飼い主の都合で猫を安楽死させない

猫が飼えなくなったからといって、安楽死させることだけはしてはいけません。猫が高齢で、余命あとわずかという場合であれば話は別ですが、そうでない限り、飼い主の都合で命を奪うことは許されることではありません。猫を捨てたり、保健所へ持ち込むことも同じです。猫が最後まで命を全うできるよう、飼い主として新しい預かり先を探しましょう。

いざというときの猫の預かり先を事前に考えておく

緊急時頼れる先を見つけておけば安心

万が一猫を飼えなくなったとき、慌てて探しても見つからない可能性もあります。だから、もしものときを想定して、あらかじめ、いざという時頼れる猫の預かり先を見つけておきましょう。大事な猫を、大切にしてくれる預かり先を見つけておけば、自分に何かあったときも安心出来るのではないでしょうか。

預かってくれる施設へ依頼する

NPO法人など、猫の受け入れを行っている施設があります。金銭的な問題はありますが、契約しておけば猫の面倒を見てもらえる安心感があります。

猫友達を作っておく

施設を利用する以外に、信頼できる猫友達を、できるだけたくさん作っておくことをおすすめします。そして、お互い何かあった場合は、猫のことを頼めるようにしておきましょう。

預かり先を探すと同時に里親も探す

預かってくれる施設や、猫友達に頼みつつ、新しい里親になってくれる人も、引き続き探すようにしましょう。

猫の預かり先を見つける際の注意点

本当に信頼できるか、安心して預けられるだけの用意ができるか

猫の預かり先を見つける場合には、いくつか注意したいポイントがあります。本当に信頼できる預け先かどうか、そして自分自身が預けられるだけの金銭的余裕があるかどうかも、重要なポイントです。

契約する前にきちんと確認をしておこう

猫の受け入れをしてくれる施設は、じっくりチェックし、実際の利用者の話を聞くなど、契約は慎重に行いましょう。というのは、悲しいことに里親詐欺や猫捕りといった悪質な犯罪も存在するからです。特に、ペットショップで受け入れが行われている場合は、注意が必要です。

きちんとした保護施設が存在するか、受け入れた猫の金銭的負担をどのようにまかなっているのか、そして猫たちがどういった状況で過ごしているかなど、実際に自分の目で確かめ、話を聞いてから契約するようにしてください。働いているスタッフと面談することも大事です。

支払えるだけの余裕があるか

施設によって、猫を預ける場合に、猫が生活できるだけのご飯代や、医療費の支払いが求められることがあります。預け先によって金額は異なりますが、健康なうちは1か月数千円程度で済んでいたものが、猫が高齢になるにつれ、食事が特別な療法食に変わったり、高額な医療費が必要になることもあります。

通常でも、猫一匹に対し、月1~2万円程度の生活費が必要です。猫が寿命を全うできるまでの金額ともなれば、数百万必要になることもあります。猫が高齢になるほど、預かり料金が上がるともなれば、さらに費用を用意する必要があります。もし猫友達に預けるとしても、ある程度は猫を養えるだけの費用を用意しておき、渡せるようにしておくことが必要です。

契約書は交わしておく方がベター

のちのちのトラブルを防ぐためにも、特に支払いの面については、事前に契約書を交わしておくことをおすすめします。猫の年齢とともに料金がアップする場合、支払えなくなれば猫を返されてしまうかも、という不安も生まれてしまいます。契約書を交わしておけば、そうした心配もせずに済むかもしれません。

もう一度飼えないか検討しよう

猫を飼えなくなる理由はさまざまですが、預かり先が見つかるまでは時間がかかることも多く、高額な費用が必要になるケースもあります。命に関わる問題は別として、次のようなケースであれば、「飼えない」という結論を出す前に、もう一度検討する時間も持ってみてください。

引越しが理由ならペット可の物件を探す

もし転勤や引っ越しが理由で猫を手放そうと考えているのであれば、もう一度ペット可の物件を探してみましょう。家賃が高くなることや、通勤時間が長くなることはあるかもしれません。ですが、家賃や通勤時間と家族である猫の命、さらに預け先に依頼した場合にかかる費用のことを考えれば、クリアできることもあるのではないでしょうか。

猫アレルギーは他の原因も関係しているかも

猫アレルギーは確かに存在しますが、猫と暮らしている人がある日突然アレルギーになったり、症状がひどくなるケースはほとんどありません。もし症状が表れたり、ひどくなった場合は、疲れや免疫力の低下、ストレス、室内のハウスダストなど、他の原因と混ざり合っている可能性が高いです。だから、まずは生活環境や居住環境を清潔にして、様子を見てみてください。

子猫の問題は去勢・避妊手術で解決を

猫が飼えない事情が、子猫が産まれ、猫の数が増えたからということであれば、生まれた子猫の里親を探すことはもちろん、それに加えて親猫の去勢・避妊手術を行いましょう。去勢・避妊手術自体の費用は、他の家計を抑えれば捻出できる程度の金額で行える病院もあります。今後の猫の健康と、同じ問題が起こらないようにするためにも、手術は受けておく方がベターです。

万が一に備えて信頼できる猫の預け先を見つけておこう

飼い主の都合で絶対に猫を不幸せにしないこと

猫を飼うなら、最後まで面倒を見ることが飼い主の責任です。ですが、入院や急な事故など、やむを得ず猫と暮らせなくなる可能性は、誰にでもあります。そんな万が一に備えて、あらかじめ安心して猫を預けられる施設を探したり、猫友達を作っておくことが大切です。里親探しには時間がかかることも多く、急に探しても見つからないことも考えられるからです。

預け先を決める場合には、費用や信頼できる相手かどうかを見極めることが重要です。特に施設に預ける場合は、悪質な詐欺にあうケースも考えられるからです。また、どんなに友達であっても、猫の面倒を見てもらうとなれば、ある程度猫の生活費を用意しておく必要があります。

一番してはいけないことは、飼い主の都合で猫の命を奪うことです。飼い主として最後まで猫と寄り添えなくても、猫が寿命を全うできるよう、最善を尽くしましょう。

猫を飼えなくなったときのことを考えてしておきたいこと

  • 引越しやアレルギーなど、改善できる問題は改善しよう。それでもやむを得ず猫を飼えないとなった場合は、何としてでも猫を預かってくれる先を見つけよう。
  • 里親探しには時間がかかることも多いので、あらかじめ信頼できる施設や、猫友達を見つけておくことが大切。
  • 預かってくれる施設の中には、悪質な詐欺をはたらいていたり、費用が高額になるケースもある。安心して猫を任せられるかどうか、事前に施設の様子を自分の目で確認しておこう。
  • 猫が不自由なく暮らせるように、施設に預ける場合も、猫友達に頼む場合も、ある程度の費用は用意しておくことが大切。契約書も交わしておくと安心。
  • 飼い主の都合で、猫の命を奪うようなことだけはしてはならない。飼えなくなったとしても、飼い主の最後の責任として、猫が幸せに暮らせる先を見つけよう。

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