子犬、子猫の飼い方や様々なペットのためのポータルサイト

わんにゃんペットの森

猫と仲良く暮らすためにペット感染症の予防をしよう

猫と人の手

猫と人との間には「ペット感染症」というリスクがあります。とはいえ、感染症はきちんと予防をすることで、猫と仲良く暮らすことができるはず。そこで今回は、猫との幸せな暮らしを続けるために、習慣づけたいいくつかのペット感染症の予防対策をご紹介します。

猫の生活環境を整える

常に清潔な環境を心がけよう

まずは猫が普段生活する環境が、清潔でなければいけません。部屋を清潔に保てるよう、できることをしておきましょう。

なるべく換気、なるべく掃除

まずは、こまめな掃除をすることが重要です。なるべく換気をして、空気の入れ替えを行ったり、猫のベッドなどはできるだけ日光にあてるようにしましょう。空気清浄機を活用するのもおすすめです。ホコリやチリの中にも、ノミやダニの卵などがいる可能性があるため、こまめな掃除は必要不可欠です。定期的にゴキブリやネズミの発生を防ぐために、定期的に駆除をするのも有効です。もちろん、猫のトイレも、清潔な状態を保つようにしてください。

トイレと台所の距離を離す

猫から人へ感染する病気の一つに、イヌ・ネコ回虫症やトキソプラズマ症など、猫の糞便が原因になるものがあります。台所など、口に入るものがたくさんあったり、調理をする場所とは、トイレをできるだけ離す方が、感染のリスクを減らすことができます。

帰宅後は手洗いうがいを

ペット感染症は、猫から人へと感染するだけでなく、人から猫へ感染するリスクもあります。つまり飼い主が、何かのきっかけで外出先から病原体を持ち帰り、猫にうつしてしまう可能性もあるということです。だから、飼い主自身も、帰宅後は手洗いうがいをしてから、猫に触れるようにするという心がけが必要です。

猫自身の健康を保とう

日々のコミュニケーションから異常がないかチェックしよう

生活環境を整えると同時に、普段から猫が健康でいられるように、飼い主のサポートが必要です。日々、お手入れやスキンシップなどでコミュニケーションをはかりつつ、異常がないかチェックしましょう。そして、少しでもおかしなことが見つかれば、すぐに病院に行くようにしてください。

定期的な爪切りをする

猫の爪には、ペット感染症につながる細菌がいる可能性があります。室内飼いの猫なら、定期的に爪切りをしておくことで、感染のリスクを減らすことができます。

定期的に動物病院を受診する

特に健康に異常が見られなくても、次のような対策を取るために、定期的に動物病院は受診しましょう。

  • 健康診断
  • 予防接種
  • ノミ、ダニ、回虫などの駆虫
  • 検便

猫は感染しても、症状が出ない場合があるので、目立った異常が見られなくても健康診断を受け、問題ないかどうか確認しておく方がベターです。さらに、健康診断は、若いうちから受けておくことで、シニア猫になったとき、データの比較によって、感染症以外の病気の早期発見につながることもあります。他にも、定期的に予防接種を受けたり、検便や駆虫をしておくことは、より安心して暮らすためにも必要なことです。

新鮮なご飯やお水を常時用意する

当然ですが、猫自身が健康でいられるよう、ご飯やお水は、常に新鮮な状態にしておきましょう。

飼い主も感染症を防ぐための行動をとろう

過剰なスキンシップを避けて猫との暮らしを守ろう

パスツレラ症のように、猫が口の中に100%保有している病原体もあります。「うちの猫は大丈夫」ではなく、飼い主もある程度節度を持って、過剰なスキンシップを避けることが、猫との幸せな暮らしを守ることにもつながります。

猫と触れ合ったら手洗い、ひっかかれたら消毒も

猫の糞便の中には、感染リスクがある病原体が混ざっていることがあります。そのため、猫のトイレを掃除したあとは、必ず手を洗いましょう。野良猫などに触れた場合も、同じように手洗いを忘れないようにしてください。何かの拍子に病原体が手につき、そのまま口に入って感染する可能性があります。

さらに、猫と遊んでいてかまれたり、ひっかかれたりしたときは、すぐ傷口を洗い、消毒をするようにしてください。また、猫と一緒にお風呂に入ることや、できれば一緒の布団で眠ることも避けた方が無難です。

口移しやキスなどの濃厚接触は避ける

猫によっては、人間の食べ物をほしがることもあります。基本的に、人間の食べ物は、猫にとって毒になることが多いので、与えるのは避けるのがベストです。ただ、万が一与えるとしても、自分のお箸をそのまま使ったり、口移しをするのは避けましょう。さらに、どんなに愛猫がかわいくても、猫とキスをしたり、過剰に口を舐めさせることはしない方が無難です。他にも、人の食器と猫の食器は、一緒に洗わないようにしましょう。

体の不調を感じたらすぐに病院へ

ペット感染症は、猫から人へと感染したとしても、早めに治療すればすぐに治ったり、軽症ですむことがほとんどです。ですが、抵抗力が弱っていると、猫ひっかき病などに感染することも考えられます。特に小さい子どもや高齢者、持病を持っている人は抵抗力が弱く、一度感染すると長引いたり、重症化することがあるので注意しなければなりません。体の不調や皮膚に異常を感じたら、すぐに病院へ行き、医師には猫を飼っていることを伝えましょう。

ペット感染症は正しい予防でほぼ対処できる

これからも猫と仲良く暮らすためにきちんと対策をとろう

猫と暮らす限り、ペット感染症のリスクはあります。飼い主ができることは、生活環境を清潔に保ったり、定期的な検診を受けるなどして、猫の健康を守ることです。そして、飼い主自身も、猫の糞便を触ったあとは、手洗いを徹底しましょう。かまれたり、ひっかかれた時も、傷口を清潔にし、消毒することで、感染のリスクを下げることができます。さらに、猫が細菌を保有している確率100%のパスツレラ症は、猫との濃厚接触を避けることで、ある程度予防できます。

中には、トキソプラズマ症のように、妊娠中に感染するとリスクが高い病気もあります。ですが、トキソプラズマ症も、最近は事前に検査で抗体があるかどうかを調べることもできます。ペット感染症は、猫との接触を異常に怖がったり、冷たく接することが必要なのではなく、きちんと予防することで十分対処できることがほとんどです。正しい知識と、予防を続けることで、余計な不安や心配をせず、猫と幸せな暮らしを満喫しましょう。

猫との暮らしをより楽しむためにペット感染症の予防をしよう

  • 猫と暮らす限り、ペット感染症のリスクはつきもの。ただし、予防をすることである程度リスクを避けられる。猫と仲良く暮らすにも、適度な距離を持ち、予防に努めることは、結果的にお互いの幸せにもつながる。
  • まずは生活環境を清潔に保とう。トイレと台所は距離を空け、なるべくこまめに部屋の換気や掃除を行い、定期的に害虫駆除を行おう。外から菌を持ち込まないように、帰宅後は手洗いうがいを忘れずに。
  • 猫自身の健康を保つことも大切。定期的に爪切りをしたり、動物病院で健康診断や予防接種、ノミ・ダニの駆除や、検便で寄生虫がいないかどうか確かめよう。
  • 猫はかわいいが、過剰なスキンシップは感染リスクを高めるので避けよう。特に口移しで食べ物を与えるなど、濃厚接触は危険が大きい。
  • 猫にひっかかれたり、かまれたりしたら、すぐに消毒をしよう。ペット感染症は比較的治療すれば治ることが多いが、抵抗力が弱っている人は重症化することもあるので油断は禁物。不調を感じたときはすぐに病院へ。

PAGE TOP