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全身マッサージで猫ともっと仲良くなろう

うっとりする猫

猫とスキンシップを取るとき、一緒にマッサージをしてあげると、より健康増進に効果的とされています。猫が嫌がらない程度に、全身をマッサージして、猫ともっと仲良くなりましょう。今回は、マッサージで得られる効果や、方法、注意点についてご紹介します。

マッサージが猫にもたらす効果とは

猫の健康をますます高められるチャンス

スキンシップとともにマッサージを行うと、よりリラックス効果が高まり、猫の健康を高めることにつながります。具体的にどんな効果が期待できるのか見ていきましょう。

血流促進効果

人間と同じように、猫もマッサージで体を揉んだり、なでたりされることで、筋肉がほぐれ、血液やリンパの循環を促進する効果が生まれます。

より高いリラックス効果

血流がよくなると、体の疲労回復や、自然治癒力もアップします。さらに、心地よいマッサージは、神経をよりリラックスさせ、ストレスを和らげることができます。

飼い主との絆が深まる

猫とのスキンシップは、飼い主にも安心感や、リラックス効果が生まれます。マッサージをすることで、猫が気持ちよさそうにしてくれると、飼い主としても、より満ち足りた気分になります。そのため、自分自身が疲れているときに、猫をマッサージして、気持ちよさそうにしてくれることは、飼い主のストレス緩和にもなります。そして、お互いの絆を深めることにもつながります。

猫の全身マッサージの方法

猫が気持ち良さそうなら、難しく考えなくてOK

「マッサージ」と聞くと、ツボはどこか、どうすればいいのか、と悩まれるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。猫が気持ちよさそうにしていればOKです。

マッサージは顔からスタートしよう

猫のマッサージは、特に決まった手順はありませんが、今回は顔からスタートする方法をご紹介します。

  1. 顔まわりを、毛の流れに沿って指の腹で優しくなでる。
  2. 眼窩(眼球が入っている頭蓋骨の穴)の縁を丁寧に指圧する。
  3. 額の中央から、頭頂部にかけて指圧する。頭蓋骨にある、筋のように盛り上がった部分なども指の腹でモミモミ指圧する。
  4. 首から背中にかけて、肩甲骨の間などを押していく。
  5. 前足や後ろ足は優しく握ってマッサージする。
  6. 猫をヒザの上に仰向けに寝かせ、お腹を「の」の字にマッサージする。

他にも、耳の後ろや口の端、鼻筋、ヒザの裏、足の付け根や内ももなども喜ぶことが多いです。

マッサージ中は猫の様子を常にチェック

マッサージが気持ちいいかどうかは、猫の様子を見ていれば自然と分かります。気持ちよければ、喉をゴロゴロしたり、「もっとやって」というように体をすり寄せてくることもあります。マッサージ中は、常に猫の様子を観察しながら行いましょう。

そして、気持ちよさそうにする部分が見つかれば、重点的にマッサージしてあげてください。例えば、肩甲骨の間など、猫の手が届かない場所や、毛づくろいをしづらい場所をマッサージすると、喜んでくれます。人間がしてもらって嬉しい部分と、猫が喜ぶ部分は大体同じです。ただ、猫は「痛いけど気持ちいい」と感じることはないので、マッサージをするときは、なるべく優しく、力加減を調節しながら揉んだり押したりしてみましょう。

マッサージグッズを活用するのもおすすめ

猫のマッサージでは、猫用のブラシを使ったり、人間の歯ブラシをマッサージ用に使うのもおすすめです。特に歯ブラシは、母猫に毛づくろいをしてもらう感触に似ているようで、猫のリラックス効果を高めると言われています。

猫のマッサージで気を付けたいこと

猫の体調や気分に合わせること

猫をマッサージする時に気を付けたいことは、猫の体調や気分に合わせるということです。猫が「気持ちいい」と思えなければ、マッサージする意味はないので、次のポイントに注意して行うようにしましょう。

猫が気乗りしないときはやめる

マッサージをするタイミングは、猫が自分から近寄ってきたり、甘えてくるときに様子を見ながら行いましょう。無理にマッサージをしても、猫は気持ちよくありませんし、下手をしたらマッサージ自体が嫌になるかもしれません。

また、最初は気持ちよさそうにしていても、猫がしっぽをパタパタする、あるいは甘噛みしたり、爪を立ててくるようであれば、「もういいよ」というサインです。途中でやめたいアピールをする理由は、猫が触られたくない場所を触ったか、痛かった、あるいはマッサージに飽きたなどのケースが考えられます。いずれにせよ、猫から「ストップ」とサインをもらったら、無理強いはやめましょう。強引に行うことも、マッサージ嫌いにさせる原因になってしまいます。

触られることが苦手な猫には無理をしない

マッサージを含め、猫とのスキンシップは、お互いの絆を深めたり、リラックスして健康状態を回復させるのに効果的です。ですが、猫によっては、人間に触られることが苦手なこともあります。触られるのが苦手な猫には、通常より時間をかけて、じっくり距離を縮めることが大切です。

最初は近くにいることから始めて、少しずつ触れる回数を増やし、猫が慣れてくれるのを待ちましょう。「なでられると気持ちいい」と感じるようになれば、徐々に触らせてくれるようになるはずです。さらに、背中などは気持ちよさそうにするものの、足まわり、特に肉球や指の間は触られるのを嫌がるなどの場合も、まずは嫌がらない場所を中心にマッサージして、徐々に慣らしていきましょう。

猫の体調に配慮して行う

猫をマッサージするタイミングは、食後30分から1時間後が適していると言われています。反対に、食後すぐにマッサージをすると、体への負担が大きく、かえって体調不良を招くことがあるので気を付けましょう。他にも、次のようなタイミングは、マッサージをするとかえって悪化する可能性があるため、避けた方が無難です。

  • 激しい運動の直後
  • ケガをしているとき
  • 発熱しているとき
  • ガンを患っている場合

他にも、腎臓や肝臓などに持病を抱えている場合、便秘がちな場合は、かかりつけ医の指導を受けてマッサージをするようにしましょう。指導を受けた方が、より効果的なマッサージを施し、猫の健康を促進できる可能性があるからです。

猫のマッサージはより仲良く・信頼を深め、健康増進につながる

猫に「気持ちいい」と思ってもらうことが大切

猫をマッサージすることは、お互いにリラックス効果を生み出したり、信頼や絆を深めることにつながります。さらに、猫が「気持ちいい」と感じてくれれば、疲労回復やストレス緩和が増進し、より健康を高める効果も期待できます。マッサージをするときのポイントは、猫の様子を観察しながら、なるべく優しく行うことがポイントです。猫がゴロゴロとのどを鳴らしてくれれば気持ちいい証拠ですし、甘噛みなどをしてきたらストップしましょう。

猫の体調にも配慮して行うことが大事です。食事や運動の直後や、ケガや病気を抱えているときは、無理にマッサージをしなくても構いません。あくまで、猫がマッサージを「気持ちいい」と思ってもらうことがポイントです。様子を見ながら徐々にさまざまな場所をマッサージすることで、「ここをマッサージすると喜ぶのだな」などの発見もあるかもしれません。そうして愛猫とより親密なコミュニケーションをとれるようになれば最高ですね。

猫をマッサージする効果と方法、注意点とは

  • マッサージは、猫の体の血流を改善し、疲労回復やストレス緩和を増進させ、よりリラックス効果を高めたり、飼い主との信頼や絆を深めるツールにもなる。
  • 猫のマッサージは、基本的には人間が気持ちいいと思う場所を押したり揉んだりすればOK。特に、猫の手が届きにくい場所や、毛づくろいがしにくい場所は喜んでくれる。
  • マッサージをしている間は、常に猫の様子を観察し、気持ちよさそうにする部分は重点的に揉んであげよう。反対に、甘噛みや爪を立ててきたときは、無理に続けずストップすることが大切。
  • 猫のマッサージは、猫が「気持ちいい」と思えなければ意味がないので、猫が気乗りしないときや、体調が悪いときなどは無理に行わないようにしよう。

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