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猫とともに生きるということ~ペットを飼う前に必要な心構え

猫を飼う心構え

猫本や猫グッズなど、巷で巻き起こる猫人気は、衰えるどころかますます高まっているようにも感じられます。そんな中、新たに猫を飼おうと考えている方も多いのではないでしょうか。確かに、キラキラしたあの丸い瞳や愛らしい姿には心が癒され、毎日一緒にいたくなりますよね。しかし、飼う前にもう一度、猫と一緒に暮らすことについて確認しておきたいことがあります。今回は、猫を飼う前にチェックしておきたい必要な心構えについてまとめてみました。

猫はともに生きる新しい家族の一員!

飼うときは家族全員が賛成してから

猫はペットとして飼いますが、家に迎え入れると同時に家族の一員になります。そして、飼い始めた日から、ご飯のお世話やトイレの掃除など、面倒を見なければなりません。一人暮らしの方はともかく、家族と一緒に住んでいる場合は、猫を新しい家族として受け入れ、全員で面倒を見ることが大切です。そのためにはまず、家族全員が猫を飼うことに賛成すること、そして飼育するための環境が整っているか確認しましょう。

家族の中に猫アレルギーはいないか

世の中に「アレルギー」を引き起こす物質はたくさんありますが、実は猫もその一つです。どんなに猫が好きという人でも、アレルギーがあれば飼うことはできません。猫を飼うときは家族全員の賛成を得ることと同時に、猫アレルギーの人がいないかも確認しましょう。

猫を飼ってもいい環境かどうか

猫を飼う場合は、環境も大切です。マンションやアパートに住んでいる方の場合、ペットを飼うことを禁止している所も多くあります。一軒家の場合でも、猫を飼うとなれば、ご近所に迷惑をかけないかどうかを考えておく必要があります。また、転勤や引っ越しの可能性がある方は、今飼い始めて、もし転居しなければならなくなったときに、猫も一緒に連れていけるかどうかも考えましょう。

意外と費用がかかる

猫に限らず、ペットを飼う前に理解しておきたいことの一つに、「意外と費用がかかる」ということです。毎日のご飯、トイレ用の猫砂や掃除グッズ、ベッドやおもちゃなど日々の生活で必要なもの以外にも、ワクチンの接種代や病気になった時の治療費、薬代などのことも考えておきましょう。去勢・避妊手術を考えているなら手術費用も必要となるほか、長毛種の猫の場合はこまめにお手入れもしなければなりません。保険が適用されることはほとんどないため、病院費用は予想以上に高額になることがあります。

猫はかわいいだけじゃない

飼うからには「責任」を持とう

猫は命ある動物です。おもちゃのように、飽きたらポイッと放棄すればいいものではありません。飼うからには、最後まで面倒をみるのが飼い主としての責任です。そのため、家に迎え入れてからは、次のような問題が起こり得るということを知っておきましょう。

抜け毛、ニオイの問題

動物を飼うと、どうしても出るのが抜け毛やニオイの問題です。洗濯しても、洗濯物に抜け毛がついたり、猫はきれい好きなので、こまめにトイレ掃除をしなければならなかったりと、小さなことでも意外と大きなストレスに変わる可能性があります。最近は便利な掃除用品や、消臭グッズがたくさん売られているので、活用して上手に乗り切りましょう。

家がボロボロになる可能性

猫は爪とぎの習性があります。「爪とぎがしやすそう!」または「爪とぎしたい!」と思ったとき、壁や柱に爪を立てる可能性があります。爪とぎ用のグッズを置いたり、あらかじめ保護シートを貼っておくなどの防止策はありますが、ある程度は「やられる」覚悟が必要です。

また、オス猫の場合はマーキングとして、「おしっこスプレー」をすることがあります。こちらも去勢手術や防止用の薬剤を使用することで防ぐことができますが、どちらも100%ではなく、一度マーキングをされるとニオイをとる手間がかかります。

長期旅行は難しい

猫は、比較的留守番が苦にならない性格と言われています。とはいえ、あまりに長期の旅行となると、ご飯のお世話やトイレの掃除に支障が出てきます。どこかに預けるにしても、猫は基本的に自分のテリトリーを持っているので、知らないところを嫌がりストレスになることがあります。

知り合いやペットシッターなどに来てもらって面倒を見てもらう方法はありますが、基本的には長期の旅行は難しいと考えておく方がベターです。

猫について正しい知識を勉強しておこう

こんな行動をとることがある

何も知識がないまま猫を飼うのは危険です。子猫の場合は特に、ちょっとしたことでも体調を崩しやすく、それが命に関わることもあります。神経質になるほどではないかもしれませんが、家に迎え入れるまでに猫の生態や習性、あるいはどんなご飯を用意したらいいか、反対に食べさせてはいけないものは何かなど、基本的な知識を家族みんなで共有しておくことをおすすめします。また、猫の性格や習性から、次のような行動を起こすことがあります。

最初の数日は慣れないもの

猫は繊細な性格であることが多く、家に連れてきて最初の数日は、慣れない環境から物陰に隠れたり、威嚇してくることがあります。猫にとって、「自分の居場所」と理解できれば次第に心開いてくれるので、それまでは無理に構ったり触ろうとせず、そっと見守ってあげましょう。

ただ、どんなになついてくれるようになっても、猫の性格は基本的に「気まぐれ」です。自分の気分次第で行動することが多く、触られるのが嫌で、ご飯のときだけしかすり寄って来ないなんて猫もいます。眠っている姿などを見る限りはかわいいのに、触ろうとすると嚙みついてきてかわいくない!なんてこともあるかもしれません。それでも、この猫の性格と思って受け入れてあげてください。

発情期はうるさい

去勢・避妊手術をすることにより軽減されることもありますが、発情期になるとびっくりするような声で鳴くことがあります。しかも、いつもよりかなり大きめの鳴き声なため、初めて聞かれる方はびっくりされるかもしれません。日中留守の間や夜中などに鳴かれると、ご近所迷惑になる可能性もあるので注意しましょう。

いつかは訪れる別れまで、しっかり面倒を見よう

人間と同じように、近年ペットの寿命も延びてきています。それに伴い、猫によっては、介護が必要になることがあるかもしれません。どんな姿になったとしても、家族の一員に変わりはなく、最期までしっかりと面倒を見る覚悟をすることも大切な心構えです。そして、別れは辛いですが、いつかは訪れることを受け入れた上で飼い始めなければなりません。

猫を飼う前にもう一度冷静になろう

飼うことの大変さを知った上で、家族として迎え入れよう

猫を飼うことは、簡単なことではありません。家に迎え入れれば、ある程度自分たちの生活が犠牲になると考えておく方がベターです。面倒を見るためにかかる費用もばかになりません。気まぐれな性格に腹が立ったリ、翻弄されることもあります。それでも、かわいい姿に癒され、家族として過ごすことは、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。

ただ、大変残念なことに、猫によっては飼い主の事情で捨てられたり、ノラ猫となって保護されることがあります。法律でも、飼い主に対して最後まで責任を見ることが義務付けられていますが、なかなかゼロにはなりません。そうして飼い主のいなくなった猫は、里親が見つかり引き取られるケースもありますが、最悪の場合は殺処分されることになります。

命ある大切な存在をそのような目にあわせないよう、軽い気持ちで飼うことだけは、絶対に避けましょう。そのためにも、今、猫を飼いたいと思う気持ちが一時の感情でないかどうか、一度クールダウンして冷静に考える必要があります。そして、家族として最後まで面倒を見ると思えてから行動を開始しましょう。

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