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猫好きに人気の、ハマる本といえば?

猫と本

猫が好きという人は、猫にまつわるものを集める方も多いはず。本もその一つではないでしょうか。今回は、猫好きの人に人気のある本について調べてみました。数多くある書籍の中から、何気なく手に取った一冊がお気に入りの本になるということもありそうですね。

本が苦手な人でも気軽に読める猫本

豆知識や名言・格言、パラパラ本、空いた時間に手に取ってみるのも◎

「猫は好きだけど、本は苦手・・・」普段あまり本を読まない人でも、イラストとともに楽しめる本を見つけました。休憩時間など、空いた時間にパラパラページをめくりながら楽しむことができます。

『もっと猫と仲良くなろう!』小泉さよ著・メディアファクトリー

猫についての豆知識が詰まった本。かわいいイラストと楽しい見出しが飾る、文字数が少なめで読みやすい一冊です。例えば“猫のため息に深い意味はない”などの見出しが躍り、意外と知らない猫の姿にまつわるお話がギュッと詰まっています。読み進めるうちに、自然と猫に関する知識を得ることができます。これから猫を飼う人にもおすすめです。

『人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法』水野敏也・長沼直樹著・文響社

ベストセラーにもなった『夢をかなえるゾウ』などの著者・水野敬也氏が手掛けた本作は、大人気となった『人生はワンチャンス!』発行時から多くの要望が寄せられた「猫編」です。こちらも49万部以上のベストセラーを記録しています。著者の“大切な言葉はいつもそばに置いておきたい”という思いから実現したこちらの本は、68枚の猫たちの写真とキャッチコピー、そして272個の偉人の名言・格言が組み合わせられています。

すべてのページは1枚1枚切り離せるようになっているので、読む以外にも部屋に飾ったり、誰かにプレゼントすることもできます。そのため、「読む」というより「眺める」という感覚の方が近い本かもしれません。「<言葉>だけだと、なんだか<いかにも>な感じがして気恥ずかしいし、あまりおおっぴらに飾るのはちょっと・・・」という人でも、猫と一緒に添えてある言葉なら、程良い具合に力が抜けて、また違った味わいを楽しめるのではないでしょうか。

かわいい猫たちがたくさん載っているので、写真集として楽しむという方法もアリです。

『猫に言いたいたくさんのこと-親愛なる君にもっと好かれる73の方法』野澤延行著・池田書店

動物・野澤クリニック院長でもある著者による、猫のさまざまな行動について解説している本。「解説」と言うと堅苦しい感じがあるかもしれません。ですが見出しを見ると“くすぐった、いた、いたたた”、“突っ込みたくなる ネコの寝姿”などなど、猫のちょっとしたしぐさや行動に対して、飼い主が思わず“つぶやく”楽しい内容が集められています。

それに加えて、動物のお医者さんだからこそわかる猫の行動や気持ちを、わかりやすく解説しています。今、猫を飼っているという人は、「えっ、実はこんな気持ちだったの?」なんてまたつぶやいてしまうかも・・・より猫と人とが、お互いの暮らしを快適に過ごすための参考書となる一冊です。

猫好きの多くの人に読まれている人気の本

実話やエッセイなど、飼う前にも読んでおきたい一冊

家族の一員として、大切に可愛がられて暮らしている猫がいる一方で、ノラとして生きたり、保護されたりする猫がたくさんいるのも事実です。また、仲良く暮らしていても、いつかは訪れる別れがあることも忘れてはいけません。猫を飼うことの責任や、悲しみなどについて考えさせられる、猫好きの多くの人に読まれている本をいくつかご紹介します。

『ありがとう! わさびちゃん:カラスに襲われた子猫は天使になった 』わさびちゃん著・小学館

6月2日、道路でカラスに襲われているところを「父さん、母さん」に救われた、生後間もない子猫「わさびちゃん」。保護された時には、あごの骨が粉骨骨折し、舌も切れているなどの重症。この日からわさびちゃんと、父さん・母さんとの87日間が始まりました。8月26日に亡くなるまでの短い期間を、わさびちゃんと家族が過ごした記録が記された一冊です。

『実話小説 風になった伝書猫―猫と人の魂が交差する物語』田村元著・多摩川の本屋たち

ミュージシャンである「田村」は、野良猫のローラと心が通じ合った仲。ある日、3匹の捨てられた子猫を見つけた彼が途方に暮れていると、ローラが救いの手を差し伸べて・・・本当にあった不思議な出来事を元に書かれた一作。最初は著者自身が印刷、裁断、製本を行う1日1冊の「手作り本」からスタートした同著は、2012年に多摩川沿いの本屋さんの団体(「多摩川の本屋たち」)によって出版された実話小説です。

『グーグーだって猫である』大島弓子著・角川書店

『綿の国星』の著者・大島弓子が贈る、夏目漱石の『吾輩は猫である』風なコミック・エッセイ。ペットショップで出会った、とても小さく、そして元気のなかった「グーグー」との生活が綴られています。とはいえ、猫目線ではなく、あくまでその目線は「人」である著者のもの。

愛猫「サバ」を亡くしたあとに出会った、アメリカンショートヘアの「グーグー」との生活が淡々とつづられる様は、決してファンタスティックだったり、ドラマチックな内容ではないですが、だからこそ猫たちへの愛情が感じられる一冊と定評があります。

本の世界へワープ!人気の「猫」小説

猫も好き、小説も好き、という方には、猫にまつわる小説はいかがでしょうか。フィクションと分かっていても、猫の持つあたたかさや優しさについ夢中になって読み進めてしまう作品があります。

『猫鳴り』沼田まほかる著・双葉文庫

ようやく授かった子どもを流産し、哀しみに暮れる夫婦の元に、一匹の捨て猫「モン」が現れ、夫婦や心に闇を抱えた少年と、不思議な距離感で寄り添うお話です。著者が実際に愛猫を看取った際の体験が反映された物語には、深く静かな中に力強さがあり、心揺さぶられる人が多くいます。

『旅猫リポート』有村浩著・講談社

少年「サトル」に拾われた、オス猫の「ナナ」。幸せな生活を続けてきた二人でしたが、ある日サトルはナナを手放さなければならなくなり、引き取り手を探すため、銀色のワゴンに乗って旅に出て・・・というお話です。ナナとサトルと登場する人々、それに交わる素敵な風景が描かれた作品です。児童文学のジャンルに分類されていますが、大人にも読んでほしい一冊と評判です。

『モノレールねこ』加納朋子著・文春文庫

小学生の「ぼく」は「タカキ」と、ねこの首輪に手紙を挟んで文通をしています。ところがある日猫が亡くなることで、タカキとの交流が途絶えて・・・。表題作を含めた8つの「日常の中にある大切な人との絆」が描かれた短編小説です。本が苦手、という人も短編なので読みやすくおすすめの一冊です。

気が向いたときに手軽に開きたくなる猫本

読みだすと止まらないかも?な猫マンガたち

手に取りやすいマンガの中にも、猫が描かれたものがたくさんあります。今回ご紹介するのは1巻のみの作品がほとんどです。長編マンガの場合だと、気が向いたときにちょっとだけと思っていても、ついつい読みふけってしまった、なんてこともあるかもしれませんね。

『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』伊藤潤二著・講談社・全1巻

ちょっと個性的なイラストが光る、外国種の「よん」と呪い顔の甘えん坊「むー」、そして著者との日々が描かれたコミック。婚約者の希望で猫を飼うことになった著者が、なかなかなついてくれず悪戦苦闘する様子とともに猫の生態や気持ちを伝えてくれます。実話エッセイなのか、ギャグなのか・・・ホラー漫画家・伊藤潤二のファンも必読です。

『きょうの猫村さん』ほしよりこ著・マガジンハウス・1~9巻

1日1コマずつネットで連載されている大人気シリーズマンガの文庫版。猫なのに働き者でお世話好き、ワケあって犬神家の家政婦になった「猫村ねこ」さんと、一緒にドキドキしたり、ほんわかしたり、時には涙したり・・・鉛筆で描かれる優しい絵にもご注目。

『ねことじいちゃん』ねこまき著・KADOKAWA/メディアファクトリー・全1巻

元・先生の「大吉じいさん」と、猫の「タマ(10才)」との2人暮らしが描かれた本作は、優しいタッチの絵と穏やかな日々、そしてまんまるな猫たちに癒される一冊です。電子書籍版は全ページフルカラーなので、そちらで読むのもおすすめです。

可愛い姿に心癒される猫の写真集

最後にご紹介するのは、猫たちの可愛い姿を収めた写真集です。写真とはいえ、今にも動き出しそうな猫たちの姿を眺めるのも、癒しの一時になるのではないでしょうか。

『まるです。箱を愛しすぎなねこ。』mogumogu著・産経新聞出版

youtubeで全世界から愛される「箱ねこ」まるさんの愛らしい姿を収めた一冊です。まるさんが世界中から知られるきっかけになった、ビール箱に飛び込む姿を始め、子猫時代から今までの写真200カットが収録されています。他にもDVD写真集やカレンダーなども発行されています。

『ぽちゃ猫ワンダー』ケニア・ドイ著・河出書房新社

猫好きの中でもぽっちゃり型がお好きな方にぜひおすすめしたいのが、写真家・ケニア・ドイ氏によるこちらの写真集。「お店の看板ぽちゃ猫」、「家ぽちゃ」、「そとぽちゃ」・・・と見れば見るほど、ぽっちゃり猫がお好きな方の気持ちをくすぐる作品が収められています。

『ねこ』岩合光昭著・クレヴィス

日本を代表する動物写真家・岩合光昭氏が、30年以上取り続けてきた猫たちの中から厳選した本作は、いわゆる「イワゴー・ネコワールド」の集大成ともいえる作品です。かつて一緒にくらした猫「海ちゃん」や田代島の様子も収められています。猫たちのそのままの姿を切り取った写真は、見る人を楽しませてくれます。

猫がもっと好きになる「猫本」

お気に入りの一冊を見つける楽しさ

猫にまつわる本は、さまざまなジャンルにおいて数多く存在し、ご紹介した人気の本たちは、ほんの一部にしかすぎません。きっとご紹介した以外にも、切ないお話や、心がほんわかするお話、癒されるイラストや写真集など、猫好きの方の心をとらえる作品があるはずです。

また、猫を飼っている人なら愛猫との生活を見直すきっかけになったり、これから飼う人にとっては、猫の生態を知るのに大いに役立つことでしょう。中には悲しいお話もありますが、それを読むことで、動物を飼うことの責任も考えさせてくれるきっかけになるのではないでしょうか。たくさんある本の中から、自分にとってのお気に入りの「猫本」を見つけるのも楽しそうですね。

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