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犬好きに人気の、ハマる本といえば?

犬と本

好きなものはついつい集めてしまう、という人もいると思いますが、犬好きの人なら犬にまつわる本を手に取る機会が多いのではないでしょうか?今回は、犬好きな人に人気のあるおすすめの本をご紹介します。

笑いあり、涙あり人気のエッセイ編

写真やイラストで楽しみながら読める

まずは単行本編。ジャンルはエッセイなので、写真やイラストで楽しみながら読み進めることができます。かわいい犬の姿に読みながら癒されること間違いありません。

『カイくんと子どもたち 家族の絆』坂本カイ著 ポプラ社

あの大手携帯会社のCMでおなじみの「お父さん」こと、カイくんを追ったお話です。CMの中でお父さん役を演じていますが、実は実生活でも、かわいい子どもたちに恵まれています。そんなカイくん一家が、初めて海や温泉など家族旅行に行ったときの様子を、セリフ入り写真マンガとともに、楽しみながら読むことができます。

『カイくん』にまつわる本は、他にも『しゃべる犬 カイくんのひとりごと』シリーズが出版されているので、興味のある方は一度手に取って見られてはいかがでしょうか。

『旅はワン連れ』片野ゆか著 ポプラ社

保健所出身の愛犬・マドはビビり屋。ビビりを撲滅するため、飼い主夫婦が2か月間の「犬連れ海外旅行」に出るという旅エッセイです。国内旅行に飼っている犬を連れていく、という方は大勢いらっしゃると思いますが、海外まではなかなか踏み切れない方もいるのではないでしょうか。この本では、マドちゃんを連れて夫婦がタイへ旅行をします。実際の体験が具体的に書かれているので、犬を連れての旅行準備などもイメージがしやすい内容になっています。

また、この本の著者・片野ゆかさんによる「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」も必見。マドちゃんが片野家に来るまでと、来てからの生活の記録が詳細に記されており、「犬を飼う」ということを考えさせられる内容です。

『犬が教えてくれたこと』三浦健太原作・中のきゆ美漫画 アスコム

本書は実話を元にしたコミックエッセイ。おじいさんが死んだあと、「6年もの間、おじいさんとの思い出のある縁側を離れずにいたゴールデンレトリバー」のお話、「自分の命を投げ出してまでも、子犬を守った母犬」のお話、「ホームレスのおじさんとのきずなを大切にした名前のない犬」のお話・・・などなど、「犬のカウンセラー」が出会った犬と飼い主のお話が、8話描かれています。

犬が出てくる小説編

フィクションだから楽しめる物語の世界

犬目線で書かれている小説や物語のキーに「犬」がおかれている小説など、犬にまつわる小説は数多くあります。その中から人気のある作品をいくつかご紹介します。小説という物語だからこそ、想像を膨らませたり、愛犬と重ねてみたり・・・自分なりの楽しみ方で、ぜひお手に取ってみられてはいかがでしょうか。

『つめたいよるに』江國香織著 新潮文庫

この本は21編からなる短編集です。その中に収録されている『デューク』が今回おすすめするお話。物語は、主人公「わたし」が、愛情をたっぷり注いで一緒に生きてきた愛犬の「デューク」が亡くなり、絶望しているところからはじまります。ある日、「わたし」が「デューク」との楽しい日々を思い出して泣いていると、ハンサムで不思議な少年が現れます。それは「デューク」への愛情が起こす、奇跡の一日の始まりでした。

普段は「フィクションを読めない」という人も「このお話は好き」と言わしめる、犬好きから愛される一作です。

『一分間だけ』原田マハ著 宝島社

物語のあらすじは、主人公であるファッション雑誌編集者の「藍」が、ゴールデンレトリバーの「リラ」を飼うことになるところから始まります。最初は恋人の「浩介」とともに育て始めたのですが、“仕事が生きがい”である藍は忙しさに翻弄され、次第に大切なものを見失ってしまいます。そうして浩介が去り、残されたリラもガンに侵されていることが分かります。

そこから「本当に大切なもの」が何か、気づき始める・・・というお話です。仕事が生きがいと感じる働く女性と愛犬とのラブストーリーです。読んだ人からは、“ベタな展開と分かっていても号泣した”という感想が多く寄せられ、多くの人が著者の優しい文章に惹かれていきます。

『スピンク日記』町田康著 講談社

“私はスピンクといいます。犬です。小説家の主人・ポチと一緒に暮らしています。私たちの楽しい毎日について申し上げることにいたします。”・・・こんな文章から始まる本作。どこかで聞いたフレーズのように感じられませんか?そう、この本はあの名作『吾輩は猫である』をモチーフに、もしも愛犬が小説を書いていたら?という視点から書かれた現代版の『吾輩は“犬”である』とでもいうような作品なのです。

この物語の書き手、つまり飼い犬であるスピンクは、飼い主である町田さんを「ポチ」と呼んでいるところからすでに面白さを感じられます。「町田節」とも呼ばれる独特のリズム感がある文章は、いい具合に力が抜け“慣れるとクセになる”という感想が多く寄せられています。

そこに書かれているのは「ささやかで、何の変哲もない日常」ではあるものの、だからこそ感じられる幸せや、笑いが満ちた作品です。「実は自分の犬も、毎日こんなことを思っているのかな?」なんて想像しながら読んでみるのも楽しいかもしれません。ジャンル的にはエッセイになりますが、あくまで「愛犬が小説を書いている」という視点で書かれているため、こちらに加えさせていただきました。シリーズ化もされています。

犬好きが思わず手に取る漫画編

いつでもどこでもすぐ読める

より手軽に読みたい、という人には犬を題材にした漫画はいかがでしょうか。一度ならず何度も読み直してしまう人気のある漫画をいくつかご紹介します。

『動物のお医者さん』佐々木倫子著 白泉社・全12巻

ある日、主人公の「ハムテル」は、ひょんなことからH大獣医学部の漆原教授にシベリアンハスキーの「チョビ」を押し付けられて飼うことに。その偶然の出会いから、ハムテルと友達の「二階堂」はH大で獣医を目指すことになり・・・というコメディーです。

ハムテルの家にいる先住民・おばあさんや猫のミケ、ニワトリのヒヨちゃん、後から入ってくるハムスターたちと、獣医学部の個性あふれる仲間や、さまざまな動物たちとの触れ合いが描かれた作品です。普段あまり知ることのない獣医学部の様子も描かれていて、興味がない人でも楽しく読めるはず。特にチョビの顔とは似つかないかわいらしさや、穏やかさに多くの人が心癒されています。

『あしょんでよッ ~うちの犬ログ~』らくだ著 KADOKAWA/メディアファクトリー・1~3巻

犬を飼っている人にとっての「犬あるある」「犬の飼い主あるある」がたっぷり詰まった漫画と評判の本作。元々は、犬を初めて飼った作者がTwitterで投稿したのがはじまり。その内容が話題となり連載され単行本化しました。

飼い犬のコーギーとの日常が描かれた作品ではありますが、例えば、本の中の一説に“自分のお弁当は30秒で決まるのに、犬のご飯を選ぶのは15分たっても決められない”などの「あるある」が書かれています。多くのワンちゃんの飼い主さんが「わかる~」と共感できる内容がたくさん書かれています。ふんわりしたタッチのイラストにも癒される一冊です。

『星守る犬』村上たかし 双葉社・全1巻

お父さん、お母さん、娘の元で育った愛犬ハッピー。幸せな家族は時と共に変化し、やがてお父さんと二人きりになったハッピーは旅に出て・・・発売されてから大ヒットとなり、実写映画化もされた作品。著者によると、タイトルの“星守る犬”とは、“犬が星を物欲しげに見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを表す”とのことです。

冒頭で結末が明かされているということで、読むのが辛い部分もありますが、それだけに読後考えさせられるものもあります。続編もあるので、興味のある方はぜひお手に取ってみてください。

癒されたい!可愛い犬達の写真集編

空いた時間でパラパラ・・・癒される一時

「文字を追う気力はないけど、癒されたい」そんなときは写真集を手に取ってみてはいかがでしょうか。愛らしい犬たちの姿にきっと心癒されるはず。

『俊介ころころ~ツイッター犬 俊介のまいにち~』宝島社

Twitterで大人気になったポメラニアンの「俊介」くん。テレビや雑誌にも取り上げられる機会が多く、一度は目にされた方も多いかもしれません。そんな俊介くんの愛らしい姿がおさめられた写真集です。

『柴犬まる』小野慎二郎著 KADOKAWA/メディアファクトリー

こちらもSNSツール・インスタグラムを通じて大人気となった柴犬「まる」をおさめた写真集です。お花見やお祭りなど、日本を感じさせる風景に溶け込む「まる」の姿を見ることができます。

『ニッポンの犬』岩合 光昭 、岩合 日出子著 新潮社

猫の写真展が最近大人気となった動物写真の第一人者である岩合氏がおさめた「ニッポンの犬」たちの写真集です。芝犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬、秋田犬が登場します。岩合氏が写し出す、犬たちの凛々しく愛らしい姿に魅了される人達が多くいます。

本を通して犬をもっと好きになる

人間と犬の関わりを考えるきっかけにも

犬を取り上げた本はジャンルを問わず多く存在し、ご紹介した以外にもまだまだたくさん人気のある作品があります。どういった作品が「ツボ」にハマるかは、人それぞれではあるものの、犬が出てくるだけでなんとなくほっこりした気分や癒されることも多いのではないでしょうか。

楽しい話、面白い話、泣ける話、小説、漫画、写真集、エッセイなど、話の内容やジャンルは様々です。読むことでさらに犬のことを好きになったり、人間と犬の関わりを考えるきっかけになることもあるはず。お気に入りの一冊を見つけて、手元に置いて何度も読み返すのも素敵ですね。

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