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愛猫の行動から分かる気持ちや健康具合とは

おなかを見せる猫

猫のいつもの行動には猫なりの気持ちが込められています。また、いつもと違う行動をするときは、健康に問題が生じている可能性があります。今回は、よく見られる猫の行動から分かる猫の気持ちと、猫の健康維持のために特に注意したい行動をご紹介します。

猫がこんな行動をとるときは信頼の証

もしかしたら猫なりの愛情表現なのかも

猫の行動は不思議に感じることも多いですが、次のような行動をとるときは飼い主への愛情表現と考えられます。

体をすりすりこすりつける

体をこすりつけてくるのは、猫にとって親愛の証です。しっぽをピンと立てて近づいてきてくれたら、恐らく間違いありません。ただ、「ニャーン」と鳴き声をあげた場合は「ごはんちょうだい!」「遊んで!」「構って!」という要求をしている可能性もあります。また、同じようにこすりつけてきたときに、顔をこすりつける場合はマーキングの意味合いが強いです。「これは私のもの!」と言う意味だったり「仲間」であることの確認をするために、自分のニオイを付けます。

他にも、首をかしげるだけの場合は、挨拶をしてくれていると考えられます。

お腹を見せる

猫がいきなり床に転がって、お腹を見せたらびっくりしますよね。実はこれも信頼しているという猫なりの表現です。通常お腹は動物にとって守るべき部分です。見せるということは「まいった」という証なのです。ただし、ケンカをしているときや威嚇しているときは、お腹を見せているようで、実は攻撃を仕掛けようとしていることもあります。爪を出していたり、猫の表情にも違いが表れるので、場合によっては様子をうかがってから触るようにしましょう。

寝相にも猫の気持ちが表れる

猫はよく眠る動物で、一説によると1日16時間くらい眠るのが普通とも言われています。そんな猫も寝相はさまざまですが、次のような寝相を取っているときは猫の気持ちが表れていることが多いようです。

寝相 猫の気持ち
お腹を見せて仰向け 安心し、リラックスした状態
お尻を向けてくる 「背中は任せた!」という信頼の証
土下座、「ごめん」寝 まぶしいと感じているとき

急に嚙みついてくるのも猫なりのサイン

時にはストレスの表れの場合も

さっきまで機嫌が良さそうだったのに、急に嚙みついてくる、なんてシチュエーションもよくあるのではないでしょうか。嚙みつきも猫なりの気持ちを伝えるサインです。気まぐれな猫だからしょうがない、と思うかもしれませんが、時にはストレスが原因になっていることもあるので注意が必要です。

甘えていた・・・けどもういいよ、のサイン

猫が甘噛みをしてくるのは、母猫に対して甘えるのと同じと言われています。あるいは、「獲物を見つけた!」と思って嚙んでくることもあります。ですが、ブラッシングなどをしているときに急に嚙んでくるのは、「もういいよ」という合図です。それまでは機嫌よくしていても、急に嚙みついてくるので困りますが、猫なりの表現方法として理解してあげましょう。

物を嚙んで暴れまわる

同じ「嚙む」でも、必要以上にそこらじゅうを嚙みまくるようであれば、ストレスが溜まっていると考えられます。「シャーッ」と威嚇するような鳴き声や、攻撃性が伴うこともあります。

ずっと嚙み続けるときは病気の可能性も

物をずっと嚙み続けるときも、ストレスが溜まっている証拠です。時には自分の体を嚙み続けることもあるので注意しなければなりません。猫にとってストレスとなりやすい原因は、トイレが汚れたままの状態になっているときや、食器が汚いときなど、自分のテリトリーの清潔が守られないときです。

他にも、引越しや、新しいペットが来たときなど生活環境の変化も大きなストレスになり得ます。頻繁に模様替えをする人も注意しましょう。ストレスとなっている原因を取り除けば、次第に落ち着き、症状は改善することが多いですが、ずっと続くようであれば、病気の可能性もあります。よく観察して、必要な場合は動物病院へ行きましょう。

猫の健康具合がわかる!?注意したい行動

危険な病気の可能性もある

猫が普段と違う行動をしているときは、病気の可能性があります。中には放っておくと危険な場合もあるので、おかしいと感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。気を付けたい行動のいくつかをご紹介します。

いつもと違う歩き方、急な転倒、けいれんなど

猫の歩き方がいつもと違ってふらついていたり、よろけたりするときは病気を疑いましょう。体のどこかに炎症が起こっていたり、脳に何らかの障害が生じている可能性なども考えられます。また、お尻をこするような歩き方をするときは肛門嚢炎が起こっている可能性が高いです。急な転倒、けいれんなどは発作によることが多いですが、少しして何事もなかったように動き出しても、病院で診察を受けましょう。

異常な食欲にも注意

猫がご飯を食べない、というのは数日であれば問題ありませんが、あまりに食べないでいるようなら病気を疑いましょう。反対に、異常に食欲がある場合も、脳の異常や糖尿病などによる影響かもしれません。同じように、水を飲む量が異常に多い、少ない場合も病気の場合もあるので、食欲に変化を感じたときは病院の診察を受けた方が無難です。

夜中の行動は認知症かも

若い猫の場合、夜中に大運動会を繰り広げることもあります。予防策としては、寝る数時間前に遊んであげるなどの方法があります。ですが、夜中に泣きわめく、などの様子が見られる場合は、肛門嚢炎が起こっているかもしれません。また、シニア猫の場合は、認知症の可能性があります。猫も認知症になりますが、症状としては夜中に泣きわめく以外に、不眠、あるいは異常に睡眠時間が長いなどがあります。

猫の不思議な行動にも気持ちが表れていることがある

ちょっとでもおかしな行動をとるときは健康に問題があるかも

猫の行動は、人間からすると理解できなかったり、不思議だったりすることがありますが、猫なりの親愛表現や、気持ちを伝えるサインです。ただ、嚙みつきなどは、機嫌がよくてもコロッと変わる可能性があるので、様子を見ながら触るようにしましょう。時にはストレスからそこらじゅうの物を嚙むことがありますが、できれば怒らないであげてください。エスカレートすると病気になることもあるので、「ストレスがたまっているんだな」と、原因を探って取り除いてあげることが大切です。

そして、猫がいつもと違うおかしな行動を見せるときは病気を疑いましょう。歩き方や食欲など、普段とは違う行動をするときはもしかしたら危険な病気の兆候かもしれません。「変だな」と思ったらすぐに病院に連れていくことが、猫の健康維持、長生きしてもらうためには重要です。病気なら、回復できるかどうかは早期発見、早期治療が何よりも重要だからです。特に転倒やけいれんは、立ち上がって何事もなかったかのように振る舞うかもしれませんが、すぐに獣医の診察を受けましょう。

猫の行動から気持ちや健康の問題を汲み取ろう

  • 猫が体をこすりつけたり、お腹を見せてくれるのはおおむね親愛の印。猫なりに愛情を伝えてくれている。
  • 人間からしたら不思議な寝相にも猫の気持ちが表れている。
  • 機嫌がよくても急に嚙みついてくるのは「もういいよ」という合図。嚙み続けるのはストレスがたまっている可能性が高いので、原因を取り除いて猫が落ち着ける環境を作ってあげよう。
  • いつもと違う行動は病気のサイン。変だなと思ったらすぐに病院へ連れていこう。早期発見、早期治療が猫の健康維持、長生きのための重要なポイント

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