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猫の介護の仕方とポイント

猫と介護

猫も高齢になり、状態によっては介護が必要になることがあります。もし愛猫が介護を必要とするようになった場合、どのようなサポートをすればいいか、介護の仕方やポイントについて調べました。

猫の介護をするときに飼い主ができること

猫が自分で動けるうちはサポートに回ろう

猫は比較的寝たきりになることが少ないといわれており、いくらかでも動けるうちは自力で行動することが多いです。そのため、飼い主としては猫が自分で動こうとしている場合は、一から十まで介護するというより、サポートに回る方が猫にとってもいいようです。

猫が生活しやすいように環境を整える

猫が自分の足で歩いたり、ご飯を食べたりできる間は飼い主も猫の自主性に任せ、見守ることを基本にしましょう。その上で、猫が少しでも生活しやすいような環境づくりをすることが重要です。

例えば、自力でトイレに行けるものの時々失敗するようであれば、トイレの数を増やしたり、置く位置を猫のベッドの近くに移動するなどの工夫ができます。足が上がりにくくなっているようであれば、トイレの縁が低いものに変えてもいいでしょう。他にも、失敗してもいいようにトイレシーツを敷いておくのもおすすめです。

さらに、部屋の段差をできる限りなくしたり、猫がストレスを感じず、静かに眠れるような環境を整えることも大切です。ベッドも猫が心地いいと感じられそうなものを用意してあげましょう。

世話を焼きすぎず、猫の自主性に任せる

猫も人間と同じで、高齢になると動作もゆっくりで、食べるのも、歩くのも何をするにも時間がかかりがちです。それでも自分で動いて生活することで、猫も「猫らしい」生活を送ることができます。

飼い主としては手伝いたくなる場面が日に日に増えるかもしれませんが、過保護になりすぎると、むしろ猫の体や心の機能の低下を早める可能性もあります。猫のためにもじっと見守り、どうしようもないときだけ手を差し伸べる、といった忍耐が飼い主にも必要です。

少しでも異常が見られる時は病院へ

ある程度猫が動ける間は基本的に見守り、サポートをする姿勢でいることが、猫を長く健康に近い状態に保つポイントです。ですが、少しでも異常や病気の兆候が見られるときは、すぐに病院へ連れていき、かかりつけの獣医に相談しましょう。

猫が寝たきりになった場合の介護の仕方とポイント

トイレや食事の介護の仕方とは?

完全な寝たきりになることが少ないとされる猫も、病気が重くなれば自力でも動けなくなる場合があります。もし寝たきりになった場合、どんな介護をすればいいのか、トイレや食事の場面で飼い主ができる、いくつかのポイントをご紹介します。

ペット用シーツを活用

愛猫が寝たきりになった場合のトイレは、猫用のトイレシーツをベッドに敷くのが一般的な方法です。トイレシーツを敷く場合のポイントとしては、大きいものを1枚敷くより、小さめのものを何枚か重ね合わせて置くことです。そうすれば、汚れた部分だけを取り換えられるからです。

さらに最近では、何度も洗って繰り返し使えるようなシーツや、『スーパーエコシーツ』と呼ばれる業務用の商品は、一般でも購入することができるようです。他にも、新聞紙を利用するなどすれば、コストをある程度抑えることができます。ただし、どのトイレシーツを選ぶにせよ、猫が気持ちよく過ごせるような配慮は必要です。

オムツよりはバスタオルの方がおすすめ

猫の介護用品にもオムツがあり、動けなくなった場合は利用することができます。ですが、オムツを嫌がる猫が多いのと、オムツが小さいことで取り付けがスムーズにいかないこともあるため、利用率は犬に比べると低いようです。嫌がって抵抗したり、外してしまうようであれば、無理に使う必要はありません。

オムツの代わりには、バスタオルや毛布を代用できます。汚れてもすぐに洗えるようにしておけば、ある程度清潔に保つことができます。

必要な場合は数時間おきに床ずれ防止

猫は犬に比べると体重が軽く、寝たきりになった場合でも、床ずれのリスクは低いとされています。ですが、全くできないというわけではないので、体の状態によっては、数時間おきに向きと位置を変え、床ずれの予防をしましょう。

自力での排せつや、食事を摂れなくなった場合などは獣医に相談を

猫が寝たきりになり、排泄が自力でできなくなった場合は獣医に相談しましょう。場合によっては摘便が必要であったり、飼い主が圧迫排尿をして排尿を促したりします。

食事についても同様で、かかりつけの獣医へ相談してみてください。点滴や、鼻からチューブを入れ、流動食によって栄養補給を受けるケースもあります。

飼い主の「バランス」も猫の介護には必要

精神的・経済的に無理をしすぎないことが大切

体が小さな猫の介護といっても、介護には変わりありません。飼い主にとっては精神的にも経済的にも負担がかかります。とはいえ、猫の介護を頑張りすぎて、飼い主である自分たち自身の生活がままならなくなっては意味がありません。力を抜ける部分は抜いて、自分達の生活と猫の介護のバランスを取ることも大切です。

頼れる人はみんな頼ろう

猫の介護をする上で気をつけなければいけないのは、一人で頑張りすぎないことです。家族がいれば、一緒に介護をすることが必須となり、悩んだときはかかりつけの獣医に相談しましょう。また、友達や近しい身内などに話を聞いてもらうだけでも、気が楽になります。

ペットシッターなどのサービスを利用するという方法も

経済的に余裕があれば、ペットシッターなどのサービスを利用することで負担を減らすこともできます。他にも、最近は老人ホームならぬ老猫ホームもあるようなので、上手に利用し介護をしていきましょう。

飼い主自身の生活も大切に

大切な愛猫ですから治療を受けて直してあげたい、というのは多くの飼い主が思うことです。とはいえペットの場合、医療費も人間に比べて高額になるケースが多く、病状によっては治療費によって家計が圧迫されることもあるかもしれません。

いくらかわいい愛猫のためとはいえ、それで飼い主の生活が破たんしてしまっては元も子もありません。多少無理はあっても、生活が送れる程度に飼い主も経済的に安定していないと、猫の介護も続けるのが難しくなります。

さらに治療にも、単純に病気を取り除く治療だけでなく、病気とうまく付き合いつつ、苦痛を和らげる対症療法という方法があります。もし猫自身が改善の見込みがない状況ならば、治療をする方がかえって苦痛となる場合もあります。そのため、飼い主が経済的にできる範囲で、猫にとっても最大限いいと思う介護をしてあげることが大事です。

猫の介護は飼い主ができる最大限のサポートを

周りにも頼り、活用できるグッズやサービスは利用しよう

猫の介護は、少しでも猫が動ける間は猫の自主性に任せ、飼い主はサポートに回るのが第一です。トイレやベッドなど、猫が快適に過ごせるようなものを用意してあげましょう。もし病状が重くなり、寝たきりになった場合には、トイレシーツやバスタオルなどを活用し、清潔を保つことが重要です。排泄や食事ができない状態になったときは、病院に相談しましょう。

介護をしている間は、飼い主も辛い気持ちになることは当然です。そのため、一人で抱え込むのではなく、家族や友人、かかりつけの獣医など頼れる人には頼って相談しましょう。ペットシッターなどのサービスを利用できるようであれば、一時的にリフレッシュできる時間を作るのも一つの方法です。

猫の介護をすることになったら、飼い主自身も精神的・経済的に整っていることが前提です。その上で、愛猫に対して最大限のことをしてあげること、そしてちゃんと向き合って考えることが大切ではないでしょうか。

猫の介護で飼い主ができることとは

  • トイレや食事など、猫が自分で動けるうちは過保護になりすぎず、猫のペースに任せ、飼い主は猫が少しでも快適に暮らせるようなサポートをしよう。
  • 寝たきりになった場合は、汚れたらすぐに取り換えられるトイレシーツやタオルなどを使って、清潔な環境を保てるようにしよう。
  • 食事や排せつができない状態になったときは、獣医に相談して対応しよう。
  • 家族やかかりつけ獣医、友人など頼れる人には頼ろう。話を聞いてもらったり、相談したりして飼い主自身が精神的にバランスを保つことも大切。
  • 猫の介護をするために、飼い主自身の家計が破たんしては元も子もないので、経済的にできる最大限の介護をすること、考えることも必要。

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