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猫のQ&A【お留守番編】|「いつもは大丈夫なのに・・・お留守番のときだけどうして?」な問題行動とは

猫留守番

一緒に過ごしているときはお利口さんなのに、お留守番をさせるとなぜか問題行動を起こす・・・しつけようにも、一緒にいられないからどうしようもない、とお困りではありませんか?まずは、どうしてお留守番の時に問題行動をするのか、その原因を知ってから対策を考えましょう。

留守番中の無駄鳴き

Q:一緒にいるときは大人しいのですが、人がいなくなると鳴き出します。どうしたらいいのでしょうか・・・

留守番中の問題行動でよくある悩みの一つが無駄鳴きです。一緒にいる間は大人しいことも多く、ご近所さんからの指摘で気付くというパターンも多いようです。どうしてこのような行動をとるのでしょうか?

A1:「寂しい」気持ちの表れ

無駄鳴きをする理由の多くは、「寂しい」気持ちの表現だと言われています。猫は基本的にマイペースで自由気ままな行動をとることが多い動物ですが、中には繊細で寂しがり屋な子もいます。いつも一緒にいる飼い主がいなくなると、不安になり、「どこ~?」と探して鳴き出すことがあります。特に離乳期の子猫は寂しさを感じることが多いようです。

A2:寂しくならないような環境づくり

猫が無駄鳴きするのが「寂しい」という理由からきている場合は、そう思わせないような留守番環境を作ってあげましょう。例えば、飼い主のニオイのついた毛布を置いてあげると安心することができます。また、お気に入りのおもちゃや、それ以外にも退屈しないグッズを用意して気を紛らわせるようにしましょう。

A3:発情期の夜泣きにも注意

無駄鳴きとは少し違いますが、雌猫の場合は発情期の夜泣きにも注意しましょう。この行動は生後8か月ごろから見られますが、避妊手術をすることで減らすことができます。普段留守番をさせても、なんなくこなせているからと思って泊りがけで出かけていたら、その間夜泣きして近所迷惑になっていた・・・なんてことになったら困りますよね。避妊手術は猫の健康にもつながるので、早めにしてあげる方がおすすめです。

留守番をさせるとトイレを失敗する

Q:いつもはちゃんとトイレができるのに、留守番をさせると失敗します。何が原因なのでしょうか?

これも留守番中のよく見られる問題行動の一つです。どうすれば解消できるのでしょうか?

A1:自己アピールの可能性大

普段ちゃんとトイレができる猫が、留守番すると失敗する・・・これも無駄鳴きと同様に、寂しさや不安から自己アピールをしていると考えることもできます。もし、失敗をした場所が私たちのベッドや布団の上の場合は、寂しさや不安からきている可能性がより高くなります。というのは、寂しさなどからストレスを感じてトイレを失敗する猫の約75%が寝具の上での失敗という調査結果が出ているからです。

A2:留守番中の対策をしつつ、ストレスを感じにくくする

猫の不安や寂しさをやわらげ、ストレスを軽減するには無駄鳴きと同じく、おもちゃや毛布を利用して寂しさを紛らわせる環境づくりが第一です。その上で、寝室には入れなくするようブロックしましょう。また、一人で留守番することに慣れてもらうために、留守番から帰ってすぐ猫に構うのではなく、猫が落ち着いたころを見計らって遊んであげるようにしましょう。

反対に、猫が大人しくしていたときには思い切りほめるというメリハリをつけます。このように繰り返すことで猫自身も「静かにしているほうが構ってもらえる、ほめてもらえる」と認識してくれるようになります。猫にとってストレスは大敵。あまり過剰に感じると、翌日血便をしたり食欲不振になったりすることもあります。少しずつでも慣らしていってあげましょう。

A3:もしかしたらトイレが汚れているのかも

猫がトイレを失敗するときは、寂しいといった理由以外のアピールをしていることもあります。その一つは、トイレが汚れていて気に入らなかったときです。長時間の留守番ではトイレも汚れる率が高くなります。猫は神経質な性格であることも多く、汚れていると使うのを嫌がることがあります。とはいえ、留守番中は掃除してあげられませんよね。

この場合の解決策は予備のトイレを設置することで解決することができます。予備のトイレを置くときは、猫のニオイがついた砂を少し混ぜておくと、猫もトイレと認識してくれます。

留守番中の猫のイタズラ

Q:外出から戻るといつも家の中がぐちゃぐちゃ!なんとかしたい!

短時間の外出でも起こりがちなのがこちらのトラブル。普段そんなことしないくせにどうして?と悩む飼い主さんも多いようです。

A1:もしかしたら寂しさの表れ?

飼い主の前では良い子にしているのに、いなくなった途端やんちゃになるという猫は多く見られます。ただ、中にはこれも飼い主がいない寂しさを紛らわせる行動だと考えられます。もしテーブルの上のものが根こそぎひっくり返されていたり、ご飯や水入れ、トイレをひっかきまわしたあとなどが見られたら、その可能性が高いでしょう。噛み癖については、生後6カ月くらいのときは永久歯に生え変わった時期で違和感を感じていることがあります。また、まだ嚙む力加減を知らず手当たり次第に嚙んでいるケースもあります。

A2:暴れても大丈夫な環境づくりを

留守番中のイタズラに対しての基本的な対策は、暴れられても大丈夫な状態にしておくことです。爪とぎをされたり、嚙まれたら困る家具にはカバーをしたり、机の上には何も置かないようにするなどの対策をとりましょう。カバーは専用のものでもいいですが、身近なものだとアルミホイルやガムテープの粘着面を使う方法もあります。

できれば小さいうちからこうした対策を取っておく方が、猫としても「これをすると嫌な思いをした」と認識することができます。猫は「叱られて覚える」というより「嫌なことを記憶する」方の能力に長けています。そのため、本来は問題行動を起こしそうになったら手を叩いて大きな音を出したり、声をあげたりすることでしつけるのが理想です。

しかし留守中に大きな音を出すことは難しいので、猫が嚙んだらキーンとするアルミホイルを使ったり、爪をとごうと思ったらひっついて嫌な思いをした、と記憶させることで対処するようにしましょう。

また、ご飯やお水皿をひっくり返すことについては、自動の給餌器、あるいは給水器を取り付けるという手段があります。ご飯はこぼれても食べられるものが多いですが、ひっくり返されて散らばったものを片付けるのも大変です。自動給餌器なら設定した時間に設定した量のご飯を与えることができ、ひっくり返される心配がありません。

給水器についても、サークルに取り付けられるタイプのものがあり、それならひっくり返る心配がありません。特に水はひっくり返ると猫自身も水分が取れなくなり、脱水症を引き起こす原因になりかねません。暑い夏場は室温調整をしていても適度な水分を摂ることが大切です。なるべくそうした心配が減らせるような対策をしておきましょう。

A3:あまりにもひどいときはペットホテルを利用

いくら寂しさの表れといっても、あまりに行動がエスカレートするようであれば家に帰ってから片付けることが、こちら側のストレスになる可能性があります。それで怒ったり叱ったりして悪循環になるよりは、ひとまず留守番はさせず、ペットホテルに預ける方がいいかもしれません。そして少しずつ猫に「大人しく静かにしている方が飼い主は喜んでくれる、ほめてくれる」と認識させていき、落ち着いたころに留守番を再開するようにしましょう。

留守中の問題行動は「寂しい!」という自己アピールの可能性大

まず行動の原因を探り、原因をなくすよう対策しよう

留守番させている間の猫の問題行動は、飼い主がいないことへの寂しさや不安が元となっているケースが多くあります。そのため、まずその行動の原因を探り、原因をなくして留守中の問題行動を起こさせないように対策をとりましょう。

  • 無駄鳴きをさせないために、飼い主がいなくても安心できるようニオイのついた毛布やお気に入りのおもちゃで気を紛らわせよう。
  • 万が一トイレを失敗しても寝室を汚されないようブロックしておこう。もしかしたらトイレが汚れているアピールかもしれないので、予備のトイレをいくつか準備していこう。
  • 暴れても大丈夫なように部屋の中は整理整頓、万が一壁で爪とぎをしてもいいようにカバーを付けたりなどして対策をしておこう。
  • 対策をしつつ、猫がそうした問題行動を起こさないよう少しずつ「これをしたら嫌な思いをした」と認識させていこう。同時に「大人しくしている方が構ってもらえる」と理解させよう。

猫は自分一人でいる方を好む、というイメージがありますが、人にも個性があるように、猫にも性格に差があるようです。一緒に暮らす家族として、それぞれの性格を大切にしつつ上手にストレスを減らし賢くお留守番してもらえるように導きましょう。

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