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猫の価値観を理解しよう|お互いが幸せに暮らすコツ

猫の価値観を理解しよう
猫が困った行動をすると、ついイライラ!としてしまいがちですが、猫には猫の価値観があります。理解しておくことで、よりお互いが幸せに暮らせるかもしれません。今回は、人間と違う猫の価値観を、いくつか例をあげてご紹介します。

猫が困った行動をすると、ついイライラ!としてしまいがちですが、猫には猫の価値観があります。事前に理解しておくことで、よりお互いが幸せに暮らせるようになります。今回は、人間と違う猫の価値観を、いくつか例をあげてご紹介します。

猫は人間と違う価値観を持つ動物

違うところだらけの猫と人間

猫が普段何を考えているかは、会話が出来ないので100%理解し合うことは難しいですが、様子を見る限り、猫には猫の価値観があると言えます。そして、人間とはちょっと違う価値観もたくさんあります。まずはどんな価値観に違いがあるのか見ていきましょう。

猫と人間との違うところとは?

例えば次に挙げるポイントは、人間と違う価値観を持つという証明ではないでしょうか。

  • 猫は容姿の善し悪しにこだわるわけではない
  • 猫はトイレの後始末をする際、お尻を舐める
  • 人間のおいしいと思う食べ物を、必ずしも猫も好むとは限らない

人間なら顔や見た目で、「かっこいい」、「かわいい」など様々な判断をすることがありますが、猫を始め動物は、強さで選別されることはあっても、容姿で左右されることはあまりありません。トイレの後始末も、人間だったら自分で舐めて処理をするなんて考えられないですよね。また、魚介類はお互いおいしいと感じる食べ物ですが、ケーキやお菓子など、食べ物によっては猫にとっては「おいしくない」ものもあります。

猫は知らないところに行くのが嫌い

猫と人との大きな違いは、他にも「猫は知らないところへ行きたくない」という点があります。人間なら「たまにはどこか旅行に行って羽を伸ばしたい」という人も多いですよね。ですが、猫にとっては、「住み慣れた家」という、自分のテリトリーにいることが一番安心出来ることです。外に出たいとは思いません。

そのため、病院に連れていかれることも、旅行も、どちらも基本的に「嫌な事」にあたります。

猫が家を出るのは、よっぽどの事情があるとき

猫はよっぽどでないと、自ら安心出来るテリトリーである、家を出ることはありません。出るとしたら、発情期で異性を求めるときや、エサがない場合や、何か敵に追われるなど、やむにやまれぬ事情があるときだけです。ちなみにもし、猫を室内で飼いたいと思ったら、猫ごと一緒に引越ししてしまうのが一番効果的です。新しい場所に連れていかれれば、猫は一から新たなテリトリーを作らなくてはならなくなるので、室内だけで飼いやすくなります。

人間の都合で怒っても猫には通じない?

トイレの粗相も猫なりの意味があるはずと考えよう

猫の困った行動の一つにトイレの粗相があります。布団やじゅうたんの上でされると、忙しい時間帯だと、ついイライラしてしまいますよね。ですが、猫に叱ったところで、猫には「布団やじゅうたんの上でトイレをするのは悪い」という意識はありません。だから、猫には猫の考えがあって、失敗するのだと理解することで、解決策を導き出しましょう。

トイレを失敗する、猫なりの理由とは?

猫が粗相をするとしたら、次のような理由が考えられます。

  • トイレが汚くて、使う気になれなかった
  • トイレというより、何らかのストレスがたまっている
  • 飼い主の気を引いて、構ってほしいと思っている
  • 何か病気にかかっている
  • マーキングしている

他にも、何かの理由で一度でもトイレを利用できず、別の場所で排せつをしたことがある猫も、粗相をしやすいと言われています。また、膀胱炎など、泌尿器系の病気にかかったことがある猫も、トイレでの悪い記憶からトラウマになり、粗相をしやすくなります。猫にとって「嫌な経験」は痛烈に印象に残るので、改善するのは難しいかもしれません。

猫の粗相が、トイレが汚いという理由からだとしたら、飼い主にも責任があります。あるいはストレスや、飼い主の気を引きたいという気持ちやマーキングなら、改善の余地があるのではないでしょうか。さらに、病気の加減でトイレを使えなかったのだとしたら、早く病院へ連れて行く必要があります。

猫にとって快適なトイレ空間を用意する

猫が粗相をした時は、叱るのではなく、猫なりの考えがあるはずなので原因を探りましょう。原因がトイレの場合は、猫が使いやすい快適な空間を用意するのがベストです。そして猫にトイレ以外で排せつできないよう、間違えた場所には障害物を置いておくと、予防になります。マーキングしそうであれば、水スプレーで「嫌な記憶」としてインプットしましょう。

猫の不満をなくす

猫のストレスは、部屋の環境に満足できない、飼い主が遊んでくれない、新しい猫がやってきて不満、などさまざまな原因で起こります。猫の気持ちに立って、不満をなくす努力を飼い主もしてあげることが大切です。

飼い主が幸せでないと猫も幸せになれない

猫の安心には飼い主の精神状態も深く関係する

猫の価値観は人とは違いますが、人の精神状態が猫にも大きな影響を与えます。飼い主も幸せでいることが猫にとっての幸せにもつながってきます。

猫は人間の気持ちが分かる?

オレゴン大学の研究の中で、過去に「猫と認知」に関する実験が行われたことがあり、実験ではいくつかの衝撃的な事実が分かりました。

  • 意外と猫は社交的
  • 猫は人間の気持ちが分かる
  • 猫は数を数えられる
  • 猫には多少時間の感覚がある
  • 猫には「対象の永続性」の能力がある(例:転がってテレビの裏に隠れたボールの存在を把握できる可能性がある)
  • 猫は「原因と結果」の関係を理解していない可能性がある(例:2本以上の紐を用意し、1本だけにエサをつけて箱に入れると、猫はエサを取ることを諦める可能性が高い)
  • 猫にも認知症が起こる

難しい表現もありますが、注目すべきは猫は人間の気持ちが分かるということです。長く一緒にいる猫ほど、飼い主の感情で行動が変わるということが判明しました。例えば飼い主が落ち込んでいるときは、普段より頭をこすりつけてくる、などの行動が見られました。

飼い主がネガティブだと猫にも悪影響

猫にも個体差があるとはいえ、多少は飼い主の影響で感情が左右されます。だから飼い主のイライラや、悲しみ、家族同士のケンカなど、ネガティブな空気が家の中にあると、猫も影響を受けてしまいます。もしかしたら、そのような環境が猫のストレスのきっかけになってしまうかもしれません。

飼い主が幸せなら猫も幸せ

猫には感情を敏感に察知されてしまうということを理解し、飼い主も猫の前ではポジティブでいることが猫のためにもいいことです。飼い主がおおらかな気持ちでいられれば、猫も安心して暮らせます。そうすれば、ストレスが減り、ストレスによる問題行動も改善されるでしょう。

猫は叱る前に猫の価値観で考えてみよう

飼い主がおおらかでいる方が猫のストレスも減るはず

猫が困った行動をすると、イライラしたり、叱ったりしそうになりますが、まずは猫が持つ価値観があるということを知っておきましょう。そして、何か問題を起こしたとしても、「猫なりの考えがあったのだ」と思えば、原因も見つけやすくなります。

猫は人が思ったより、人間の感情を読み取って自分の感情まで左右されることがあります。そのため、飼い主がネガティブな感情でいると、猫にも伝わり、ストレスにもなる可能性があります。ぜひ猫がいるときは、おおらかな気持ちで、猫だけのことを考えて幸せな気分でいるように心掛けてください。そうすれば自然と猫も幸せな気分が伝わり、お互いが安心して楽しく暮らせるような良い雰囲気になります。

猫の価値観を理解してお互い幸せに暮らそう

  • 猫はトイレの後始末や食べ物の好み、知らない場所には行きたくないなど、人間とは違う価値観がある。
  • トイレの粗相など、困った問題行動の裏には、猫なりの考えがあるので叱っても理解はしてもらえない。むしろ、何が原因だったか飼い主が見つけて対策をとることが大切。
  • 猫は人間の気持ちを感じ取る能力があるので、飼い主がイライラしたり、叱ったりすると猫にも伝染し、不安定になりやすい。
  • 反対に飼い主が穏やかでおおらかな気持ちでいると、猫も安心して暮らせる。お互いが幸せに暮らすには、飼い主が幸せでいることも重要なポイントになる。

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