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愛犬の体調不良は早期発見がカギ!

うつむく犬

愛犬の体調不良は、なるべく早期発見することが完治への近道です。ですが犬によっては、体調不良を表に出さないで我慢することもあります。少しでも早く気付いてあげられるように、日々チェックしたいポイントについてまとめました。

コミュニケーションで体調不良を早期発見!

目、耳、足、ニオイ・・・体全体の様子をチェックしよう

犬の体調不良は、全身チェックから始めましょう。飼い主が異変に気付く「早期発見センサー」も、毎日コミュニケーションを取れば取るほどアップするはずです。できるだけ多くの触れ合う時間を作ってあげましょう。

目、耳など顔の様子を観察

犬の体調不良は顔に現れることもあります。目の場合は、目やにが出ていたら注意しましょう。白や茶色の目ヤニは多少なら問題ありませんが、黄色っぽい目ヤニは感染症の疑いがあります。また、白目が黄色くなったり、充血したときも肝機能に障害が出ている可能性があるので病院へ行きましょう。飼っている犬がタレ目で洋犬という場合は、まぶたのトラブルにも注意が必要です。炎症やものもらい、まれに腫瘍などもできることがあります。

耳もトラブルが多い場所です。かゆそうに床にこすりつけたり、頭を振ったりしているときは外耳炎が起こっているかもしれません。タレ耳の犬種は特に炎症が起こりやすいのでこまめなケアが必要です。皮膚が弱い犬だと、繰り返し再発することもあるので、少しでも様子がおかしかったら注意し、病院で診てもらうことが大切です。

さらに、時折内耳炎を起こす場合もあります。内耳トラブルはひどい場合だとバランス感覚を失い、立ち上がれなくなったり、ご飯を食べられなくなることがあるので、気を付けたいトラブルの一つです。

ニオイや体型など全体の様子をチェック

愛犬を触ってみて、すぐに背骨と肋骨の感触がある場合は「やせすぎ」です。太るより痩せる方がいい、と多くの飼い主は思いがちですが、実は極端な痩せは病気のサインです。栄養の吸収や使用が正常にできていなかったり、どこかで失われている可能性があります。特に腫瘍ができていて、それに栄養を摂られている場合もあるので見過ごせません。痩せたくらいで病院なんて、と思わず、原因に心当たりがないときは、すぐに連れていってあげてください。

また、背中はゴツゴツしているのに、お腹だけパンパンになってきたときも病気の可能性があります。例えば腹水が溜まっていたり、子宮蓄膿症や腫瘍、あるいは宿便がたまっているなどの原因が考えられます。放っておくと死に至るケースもあるので、油断できません。特に毛の長い犬は、体型の変化に気づくのが遅れやすいので、普段からコミュニケーションを取るときさりげなくチェックしてみてください。

その他、体を異常にかいたり、ニオイがきつくなるときは皮膚炎が起こっているかもしれません。この場合、ストレスが原因で悪化することもあるので、生活環境も見直し、注意を払うことが大事です。

知らない間に骨折していることもある

活動的な犬の場合、どこかでぶつけてねんざをしたり、骨折をしていることがあります。大概は触るのを嫌がったり、怒ったりして分かりますが、中には悟られないよう無傷を装うこともあります。もしそうでも、足をかばったり、ひきずったりする様子を見せることがあるはずなので、気づいたらすぐに病院へ行きましょう。

それ以外でも座り方がいつもと違う場合や、足の着地の仕方がおかしいときは、神経に異常が出て椎間板ヘルニアになっていたり、最悪の場合腫瘍ができていることも考えられます。

尿や便、目で見て分かる体調不良

日々のチェックで早期発見につなげよう

体調不良は、尿や便、あるいは嘔吐など、目で見て異常かそうでないかを判断できるものもあります。特に尿や便は、毎日チェックすることが早期発見につながります。

便に血が混ざったときは注意

通常の便は固体ですが、それが液体に近づくにつれ、軟便、下痢と判断できます。下痢は固体にはならずドロ状~液状で、処理しようと思っても地面に残る状態の事を言います。犬の下痢は、食べ物が合わなかったときなど、比較的起こしやすいもので、多くの場合は、原因を取り除けばよくなります。

しかし、もしその便に血が混じっているようであれば、要注意です。内臓に病気が発生している可能性があるので、すぐに病院へ行きましょう。そうでない場合も、下痢をすると脱水症状を起こしやすいので、水分補給はしっかりする必要があります。

反対に、便秘になることもあります。この場合は繊維食にしたり、下剤で治ることが多くあります。ただ、便秘の場合も下腹部をもんでみて、大きな硬い何かを感じたら、何らかの病気かもしれません。この場合も、病院で診てもらうようにしてください。

多飲多尿の症状に注意

おしっこも観察しておきたいポイントの一つです。脱水症状が起こらないよう、犬にはいつでも新鮮な水を用意しておかなければなりません。ですが、腎臓機能が低下したり、子宮蓄膿症、糖尿病、ホルモン異常などが起こると、「多飲多尿」の症状が現れます。

自由にさせておくと、どんどん飲んでしまう、その分おしっこも出る、といった症状が見られたら診察が必要です。間違っても、飼い主の方で適当に水の量を制限することは避けましょう。脱水症状を起こして死んでしまう危険性があるからです。この症状はすぐに表れず、じわじわ進行することも多いので、日々の観察も必要です。

食べてすぐ吐いたら病気のサイン

嘔吐には「嘔吐」と「吐出」の2種類があります。例えば、犬はしばしば食べたものを吐き、また食べなおすことがあります。これは嘔吐に入り、こうしたケースは比較的起こりやすいので心配はいりません。ただし、軽い嘔吐だろうとそうでなかろうと、気管や肺に入れば誤嚥性肺炎になるリスクはあるので見過ごせません。

また、もし同じ嘔吐でも、頻繁に吐く場合や、血が混じる、食べなくなるなどといった症状が出てきたら、病院へ行きましょう。胃腸炎なら治療で治りますが、もしかしたら重い病気かもしれませんし、何か変なものを食べている可能性もあります。あるいは、おなかが空きすぎて吐いているというケースもあります。

「吐出」を判断する基準は、食べてすぐに吐き出すかどうかです。もしこの様子が見られた場合、食べ物が胃に到達せず、食道で止まってしまうと考えられます。何らかの病気が起こっているサインなので、診察を受けるようにしてください。

愛犬が意識不明、呼吸異常・・・なんの病気?

早期発見できなければ危険な状態になることも!

もしかしたらいきなり意識を失ったり、急に苦しそうにし出したり、いつもより体温が高い、低いなど、犬の体調不良はいつ起こるかわかりません。たとえ、数分後には何事もなかったかのようにしていても、放っておくと危険なこともあります。早期発見で治療できるよう、注意して観察するようにしましょう。

フラッとしただけでも要注意!てんかん発作の可能性

愛犬が急に倒れたら、たとえ数分で立ち上がり、何事もなさそうにしても病院へ連れていってあげてください。めまいのように、フラッとしただけだとしても、念のため診てもらった方が無難です。もしかしたら「てんかん」や、心臓発作かもしれません。

こうした発作は、早期発見、早期治療でその後の健康が左右されます。時間が経ち、再発したときに病院を訪れても、治療が遅れてしまった分、思ったような効果が生まれない可能性があります。ただし、病院へ連れていくまでに体を点検し、熱を持っているようであれば、水シャワーをかけてあげましょう。熱中症の場合と同じく、過度の体温上昇は命の危険があるからです。

変な呼吸や咳をするときはすぐ病院へ

犬は元々「ハァハァ」と舌を出して呼吸します。ですが、もし「フガフガ」「グフゥ、グフゥ」といった、くぐもった呼吸や変な咳、くしゃみ等をするようであれば、すぐに病院へ行ってください。場合によっては「犬パラインフルエンザ」や「犬ジステンパー」といった危険な病気の可能性があります。あるいは気管虚脱、胸水、肺炎、肺腫瘍などを起こしているかもしれません。

どの病気も、早期発見できれば大事に至らないことがほとんどです。反対に、放っておくと重症化して、助からないケースもあるため、普段からの観察が大切です。また、こうした病気以外に、ケンカをしたときにばい菌が入って化膿することもあります。もしケンカをして帰ってきたあとは、異常がないかいつも以上にチェックしましょう。

犬の体温は人より高め

犬の平熱は38.5~39.5℃と、人間よりも高いのが特徴的です。とはいえ、これより高いときは「犬ジステンパー」や「レプトスピラ病」などの感染症の疑いがあります。また、てんかん発作や熱中症でも体温が上昇します。犬の体温は、人用の体温計を肛門に挿入することで測ることができます。もし、体温が高ければすぐに病院へ連れていきましょう。普段と変わらない様子でも、高熱が続くようであれば、診察を受けた方が無難です。

また、38℃より体温が低くなったときも危険です。シニア犬であれば、健康でも37.5℃前後が続くこともありますが、通常は何らかの異常が起こっていると考えられます。熱は測らないと分からないですが、様子がおかしいと感じた時は、確かめる手段の一つとして有効です。

日々の観察で愛犬の体調不良をキャッチしよう

早期発見が治療をスムーズに行うための第一のカギ

愛犬の体調不良は、早期発見できれば治療で治るものがほとんどです。反対に、気づくのが遅れれば、その分命に関わる危険性も高まります。どの症状も、日々愛犬と触れ合い、何かおかしなところがないかな、と気にしてあげるだけで、グッと気づくチャンスは増えるはずです。

もし、いつもと違う様子が見られたら、そのままにせず、些細な事でも病院で診てもらう方が安心です。言葉を話せない犬だからこそ、こちら側がどんな異常でも、すぐに気付いて対処してあげられるようにしたいですね。

日々の愛犬の健康チェックポイント!こんな体調不良に注意

  • 目ヤニや、かゆそうにしているしぐさが見られたら、炎症や感染症の疑いあり。ニオイが強いときは皮膚炎が起こっているのかも。
  • 急にやせたり、お腹だけパンパンになるなど、急な体型の変化も病気のサイン。骨折などは隠すこともあるので、歩く姿もチェックしよう。
  • 便や尿は病気の兆候が出やすいので毎日状態をチェック!頻繁に吐いたり、食べてすぐ吐くときは一度診察を受けよう。
  • 急に倒れたり、変な呼吸をしだしたら、その後普通の状態に戻ったとしてもすぐに病院へ。放っておくと命取りになることもあるので要注意。
  • 犬の体温は人より高めだが、普段と変わらない様子でも体温が異常に高い、低いなどの場合は病院へ連れていこう。

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